■体を整える ~ツキを呼ぶカラダづかい~ -講談社-
感覚は掴むのでなく触れる。掴んだ感覚は次の瞬間には逃げてしまう
私たちは、A=B であるとか、
J=X であるといったさまざまな固定観念を持っている。
だが、固定観念をいったん取り除くと、
見えていなかったことが突然見えたり、
視界がぐんと広くなるといったことが起こる。
by. 桜井章一氏
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心に力を抜いた状態とは、
もちろんカラダから単に脱力することではない。
どこにも緊張を入れず柔らかな状態に体を置くことが、
「力を抜く」ことなのだ。
by. 桜井章一氏
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カラダの力を抜くということは、
力みを加減して調整するという方向のものとはまったく違う。
潜在している力が全身に散って一気に活性化してくるような感覚である。
1つのものが2つ、2つのものが3つ、
3つのものが4つになるといった感じで全身の中でそれらが瞬時にスッと繋がり、
核分裂反応を起こすようなエネルギーが生じるのである。
by. 桜井章一氏
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力を抜くことで出てくる力には、
通常の力を出すのに要る、
ある距離や速度といった条件がまったく必要ない。
距離も速度もないところで筋力による力を越えたエネルギーは生まれるのである。
人はふだん、
習慣的にカラダの一部分しか使っていない。
by. 桜井章一氏
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「足りていない」はずのカラダをフルに活用すれば、
逆に100キロの格闘家を「足りていない」状態にするほど、
「足りた」状態の身体になるのである。
つまり、われわれはふだん自分のカラダに関して非常にもったいない使い方をしているということだ。
カラダという限られた資源が有効に使われていないことが何を意味するのか、
現代人はもっと考えてみるべきだろう。
by. 桜井章一氏
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感覚というものは、
そもそもつかめないものである。
空気はつかむことができない。
だが触れるような感覚は持てる。
それと同じで感覚もつかむことはできないが、
触れることはできるのだ。
by. 桜井章一氏
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「何かつかめたかな」と思っても、
その感覚は次の瞬間には逃げてしまう。
「この感じかな」と思っても、
その状態を維持することは難しい。
もし、感覚をつかむことができれば、
「この感じ」は何度でも再現可能ということだ。
by. 桜井章一氏
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そうであれば好調をずっと維持することも可能である。
だが、現実にはそうならず、
そこからスランプに陥ったりすることさえある。
そのことは感覚をつかむということなど実際にはできないということを、
問わず語りに示している。
by. 桜井章一氏
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感覚はつかむのでなく触れる。
そんな触れるという感覚でいるほうが、
つかもうと力むより、
いい状態が持続できるはずである。
by. 桜井章一氏
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相手に気づかれないためには、
静かで同時に早い動作をしないといけない。
「一口食べる」というのは、
「ほんの少しだけ」というニュアンスである。
「一口食べる」という感覚を瞬間持つと、
カラダから無駄な力が抜け、
蹴り上げる足がしなやかなムチのようになるのである。
さらに蹴る前の予備動作が入らないから、
早くて相手にとっては防ぎようがない。
by. 桜井章一氏
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理想的なカラダの動きとは、
くり返しいうように、
力がどこにも入っていない柔らかな動きである。
それは葉っぱが木からフワフワ落ちてくるような自然な動きだ。
「一口食べるような感覚」を持つと、
なんとなくフワッとした動きができる。
感覚に即した言葉を工夫することも、
柔らかい動きをする上で大切なことなのである。
by. 桜井章一氏
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脳というのは、
エネルギーを効率よく使うに節約する機能があるらしい。
人の脳がなかなか新しいものを受けつけず、
ともすれば固定観念で覆われてしまうのも、
この節約原理のせいといえよう。
じつは、われわれのカラダの動きというものも、
ほとんど固定観念の中に閉じ込められている。
いったん決まった形ができ、
それが浸透すると、人はそれを疑わないが、
その段階で人は常識という固定観念に囚われてしまう。
by. 桜井章一氏
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常識に縛られると、
「こんなことはできっこない」とか
「こんなことをすればおかしいと思われるんじゃないか」
というように思考も行動も固定されてしまうので、
私はそうしたものを全部うっちゃってなるべく素で見るようにしている。
そうすると、常識ではできないだろうということがフッとできたりするのだ。
by. 桜井章一氏
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プロ野球選手の故障はカラダの一部分を集中的に酷使したり、
鍛えたりすることから起こるものだ。
筋肉をつけすぎると、
カラダは硬くなる。
硬くなれば、
カラダはバランスを崩す。
それが怪我に繋がるのだ。
by. 桜井章一氏
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