■雀鬼流。～桜井章一の極意と心得～ -三五館-
大きな夢を持ってしまうと、小さな本当にやらなければならない思いやりや温かさなどを疎かにしてしまう
呑まれていると、自分ではなくなる。
自分を見失います。
ものが豊かになればなるほど、
呑まれない感覚というのが、
大事になってくるのです。
欲望には呑まれないように生きてきたのであって、
欲望をなくそうなどと思って生きてきたのではない。
欲望をすべてなくしてしまったら、
志すらなくなってしまいます。
by. 桜井章一氏
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明日やりますとか、
このつぎは頑張ります、
という言葉は嫌いです。
いつも、そのときその場に熱を入れて、
次回も、来年もないんだと思うほうが好きです。
「俺たちに明日はない」を言い換えれば、
「いまを生きる」ということです。
by. 桜井章一氏
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ものごとをいいやいいやで先おくりにしている人が多いのが現実。
いいかげんにやっているな、
と思える人は、
まず熱心にやるところへ自分を持っていってください。
生きざまを熱心なほうへ。
by. 桜井章一氏
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いま熱心にやっている人は、
自分には明日も明後日もあると考えるのをやめてください。
熱心にやっている人は、
今度はそのひとつ上の真剣さを求めて、
いま自分がやっておかないと、
明日という日はないんだ、
と思うことです。
いましかないんだ、です。
むかし頑張ったからいまはいいんだ、
などという気持ちでなく、
いまやらざる者は、
未来もやらざる、
ということなのです。
by. 桜井章一氏
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私が麻雀に強かったのは、
日常生活で、
他人も自分も裏切らず、
地運を重ねており、
それが天運を呼び込んでいたからなのです。
地運は、
天運のないときにも、
自分をよい方向にもっていける能力のこと。
日頃、
けじめのとれていないことをしていたり、
トラブルや困難から逃げまわっていたりして、
自分の快楽に溺れているようでは、
麻雀に強くはなれない。
自分の強さ、
弱さが仕事や麻雀にも染み出てくるというわけです。
by. 桜井章一氏
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麻雀を打っているときはもちろん、
日常生活のすべての行為に心を込めなければならないのです。
心ここにあらず、
といういいかげんな生活ぶりでは、
麻雀が強くなることなどありえない。
日々、人格向上を心がけて、
心を先に進めて生きていたのです。
by. 桜井章一氏
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世間では、誇大イメージや、
過大な夢や希望を持て、
とさかんに教えています。
が、そのために、
本当に大切なことを見落としてしまっている。
ものごとというのは、
遠くにイメージを持って、
大きな夢を持ってしまうと、
小さな本当にやらなければならない思いやりやあたたかさなどをおろそかにしてしまう。
ですから、
身近に目標を持って、
一つひとつの壁を乗り越えていく、
という方法がいい。
by. 桜井章一氏
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夢や希望というのは、
身近に置くものです。
身近なものを、
だんだんとひとつずつクリアーしていって、
夢を楽しむんです。
皆が求めているちょっと上のものを作っていくのが本当の進歩であり、
夢であり、希望です。
夢や希望をあまり高く持ってしまいますと、
いまやるべきことをおろそかにし、
見落としてしまうことがあるということです。
by. 桜井章一氏
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ちょっとずつ、
皆で踏ん張って上がっていくほうが、
犠牲者は少ないんです。
でっかい進歩の裏には、
必ず破壊が伴うものなんですよ。
自分を諦めた人間、
挫折した人間というのは、
世間にあわせて生きてゆくしかない。
世間は、
世間にあうコントロールしやすい人間を作ろうとする。
by. 桜井章一氏
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いい点をとればいいというのは、
世間の考え方と一緒であり、
権力者にコントロールされるのは目に見えているのです。
風通しがいい奴というのは、
純粋な人、素直な人のことです。
褒められたい、
気に入られたいといった動機で動く人物でないことはたしかです。
心の美しい人と言い換えてもいいでしょう。
by. 桜井章一氏
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素質がある者を伸ばすのは、
つまらない。
たとえ素質がなくても、
頑張る人がいいです。
本当にどうしようもないとみえる奴、
あるいはハンディを背負った人間と、
どこまで付きあえるか。
これは勝負ですね。
by. 桜井章一氏
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私は、悪党だからこそ、
少しでもよくなろうという考え方を持っているのです。
私は悪党であって、
だからこそ善を求めようとしているにすぎないのです。
一つひとつ自分の悪臭を、
悪いところを刈り取って、
そして自分のことだけではなく、
周りに悪さをやっている人がいたら、
一緒になって刈り取ってあげるということが必要。
世の中善人だけなら放っておいていいんですよ。
by. 桜井章一氏
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愛は育むものであって、
外に求めるべきものではない。
できあがった愛や幸せが外に存在していると思い込んでいる人がほとんどのように、
できあがった楽しみを外に追い求めている人がほとんどです。
楽しみは、
外に求めるべきものではなく、
楽しみを作る人間にならなければいけない。
by. 桜井章一氏
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「つまんない人間になってしまっているのはなぜかを考えなければいけない。
楽しみを作ってあげられる人間、楽しい人間にならなければいけないよ」
外界につまる男がいっぱいいるように思っているから、
自分の亭主はつまらないと思ってしまっている。
楽しみを作るには、
準備、チェック（進行管理）、後始末などを必死にしなければいけない。
おもしろいから参加するでは駄目、
おもしろさは育まなければならない。
by. 桜井章一氏
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