■雀鬼流。~桜井章一の極意と心得~ -三五館-
無の継続をやり通した結果、そこに大きな「有」が生じていたんです。そして、自分を取り戻したのですね
この「心温」は大切です。
「心温」と「体温」の両方がわかっていると、
年齢に負けません。
身体は、
特別鍛えているわけでもなんでもないですし、
確実に衰えてきている。
ですが、「心温」がありますから、
泳いでもスポーツをやっても、
彼らにはまだまだ負けない。
心構えが違う。
by. 桜井章一氏
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心の適温を維持していなければ、
他人の心の温かさも、冷たさも、
的確にキャッチすることができないのです。
ですが、心の温度がいまどうなっているのかは、
なかなかわからない。
というよりも、心に関しては、
「心温」があることをまず知らない。
by. 桜井章一氏
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したがって、
自分の心が加熱していても冷めていても、
放りっぱなしなのです。
周りの人びとも、
心が冷めても放っておくので、
自分心の状態に気づくことが難しいのです。
心の強さといいますか、「心温」を、
温泉のように適温に温めているときが、
一番心が強いのです。
by. 桜井章一氏
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身体も心も、
適温がいい。
身体の場合同様、
心の適温が維持できていて初めて、
心が正常に機能できるのです。
心の適温というのを、
「平常心」という言葉に言い換えてもかまいません。
by. 桜井章一氏
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「今日は、適温だな」
「今日は、適温よりちょっとダウンしてるな」
といったことに気づけるか、
そして世の中の動き、
これから起こることが測れるか、
これが「平常心」ということだと思います。
まずは、心を適温にするように心がけてください。
そうしますと、ふだんには出せなかった力が、
能力が出せるようになります。
by. 桜井章一氏
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人は、たくさんの不純物を背負って生きていながら、
それでいて勝てないとか、
うまくいかないとかいっています。
知識がいけないわけではない。
知識を否定する気持ちはありませんが、
心を洗浄してから、
知識を吸収していきませんと、
悪行に走ることがあります。
人に影響を与える立場にある人であれば、
なおさら心を洗浄して、
先へ進んでいかなくてはならないのです。
by. 桜井章一氏
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雀鬼流もそうです。
心を洗浄し、雀卓の中に、
思いやりだとか犠牲心を発揮していくわけです。
雀鬼会では、心を純粋にさせています。
芸術作品でも、麻雀でも、政治でも、
なんでもそうですが、
心が、動機が悪かったら、
いいものはできっこない。
by. 桜井章一氏
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人間、まず、動機です。
経済でも、政治でも、動機が悪いがために、
乱れてしまう。
動機が純粋であれば、
作品はすばらしい。
by. 桜井章一氏
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どうやって立ち直らせることができたのかといいますと、
「無に対する継続」をさせたんです。
つまり、一円の報酬もなく、
あるレストランで毎日皿洗いの仕事をやらせたんです。
どんなに洗っても、
一円にもならない。
by. 桜井章一氏
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それまでは、彼が親のいうことを聞いたら、
彼は褒美がもらえたんです。
いうこと聞いたら「有」だった。
ですが、
「俺のいうこと聞いても無だよ。
明日も無だよ。
あさっても無だよ。
でも俺のいうこと聞いてろ」
という教え方をしたのです。
ちゃんとやったからといっていっさいほめません。
で、一年が経ちました。
by. 桜井章一氏
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無の継続をやり通した結果、
そこに大きな「有」が生じていたんです。
お皿を洗うことに喜びを感じるようになっていたのです。
と思えるようになった。
by. 桜井章一氏
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それまで身についてきた交換条件的な生き方、
「お前がこうこうしてくれたら、こうしてあげるよ」
という価値観(既成概念)が、
その一年の間に壊れていったのです。
そして、自分を取り戻したのですね。
はじめて、目先の「有」だけを追うことではなく、
「無」から「有」が生まれることを体験したのです。
私との間に、本当の信頼が育まれていったのです。
by. 桜井章一氏
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いい子も悪い子も、
私には同じくらいの評価しかない。
いい子というのは、
自分自身を小さい頃から売ってしまっている子です。
 
自分の身体や心がありながら、
誰かのいいなりになってしまう。
自分をどこかへ投げてしまっているから、
「私ってなんだろう」と、
空しさ、淋しさを感じています。
by. 桜井章一氏
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人は、自分を商品として売ってはいけない。
人を裏切るということも、
人のことをいいつけるということも、
売るということになる。
打算で、自分の魂を売ってはいけない。
なんでもいうことを聞く人間が、
素直な人とか、優しい人とか、
思い込んでしまっている部分があります。
by. 桜井章一氏
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