気づいたら、即、動かなければならない。考える前に行動するのです

■ツキの正体 ~運を引き寄せる技術~ -幻冬舎-

気づいたら、即、動かなければならない。考える前に行動するのです

そして、
その偏りが起こりやすい人がいる、
偏りが起こるときを感じやすい人がいる――

それがなぜなのかを説明できなければ、
ツキについて説明したことにはなりません。

そもそも、ツキというものは、
確率とか理屈を超えたところで起こっていること。

これを理解するのは、
理性ではなく感性の領域になります。


by. 桜井章一氏

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頭ではなく、身体なのです。

麻雀をしていると、
私には、相手の手牌や山にある牌が、
伏せられているのに透けて見えます。

卓上をさまようツキの流れも手に取るように感じられます。

感性です。
感情ではありません。


by. 桜井章一氏

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感情的になると、
ツキは逃げていきます。

実は、多くの人が、
ついているとかついていないとか一喜一憂しているのは、
感情レベルでの勘違いによるものが多いと思います。

些細なことを、
ツキのせいにしてはいけません。

その程度のことは、
ツキなんかではなく、
ただの思い込みです。


by. 桜井章一氏

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気分が悪いと、
つまらないことでも腹が立ちます。

「ああ、自分はついていないなあ」
もし、そう思ったら、
気分がしゃんとしているかどうか、
自分に問いかけてみることです。

自分は、
気分よく今日という日を過ごしているだろうか。

気分よく自分の人生を生きているだろうか。


by. 桜井章一氏

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では、「気分よく生きる」
とはどういうことでしょうか。

お金が儲かること。
仕事がうまくいって、
会社で出世すること。

ステキな恋人ができること――
もしそういう答えが出るのであれば、
それは「本物の気分のよさ」とは程遠いものかもしれません。

そういう、いわゆる世俗的な成功感は、
頭の中のことだからです。


by. 桜井章一氏

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■ピンチの本質 ~絶体絶命を乗り切る技術~ -KKベストセラーズ- 「生きるか死ぬか」のときに出てくる人間の動きこそが本来の「人間の動...

頭の中で考えている自分の価値観が満たされている、
という喜びに過ぎないのであって、
そんなことでは本当に気分がよくなることはない。

本当の気分のよさは、
身体が感じるものです。

どこか外国の海へでも行って、
一日中波の音を聞いていたり、
鮫に触ったり、
鳥たちと話をしたり、
そうやって自然に溶け込んで、
自然と一体になったときに初めて身体が感じる喜びを
「気分がいい」と言います。

まずは、純粋に楽しむことです。


by. 桜井章一氏

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仕事でも勉強でも、
苦しんだ末に得るものなど、
たいしたものではありません。

苦しまず、
極力楽しみながら物事を進めていくための工夫をするのです。

楽しんでいれば、
気分はよくなっていきます。

自分だけでなく、
周りにもいい空気が生まれてくるものです。


by. 桜井章一氏

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いい空気は、ツキを呼びます。

また、気分がよいときは感覚が素直になっているので、
ツキを掴みやすくもなります。

気分のよい毎日は、
ついている毎日につながっていくのです。

欲にかられていなければ、
判断力が曇ることなく、
無理な勝負をしないからです。


by. 桜井章一氏

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■群れない生き方 -ソフトバンク文庫- 孤独を恐れる人の根本にあるのは、群れからはぐれ、 ひとりぼっちになってしまうという不...

私の考えでは、初心者の強さは、
「直感を信じて勝負できる」
ことだと思います。

なぜなら、初心者は、
その競技の定石やら最新情報やらという
「知識と常識」を持っていません。

だからこそ、
自分の直感に頼らざるを得ず、
場の空気を読むことに専念できるのです。

よけいなことを考えずに、本来、
その人が秘めている「野生のカン」
に身を委ねた成果なのかもしれません。


by. 桜井章一氏

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五感のすべてと第六感をフル回転すれば、
その場の空気からチャンスやピンチを察知する力が誰にでもあるはずです。

理性で、その遊びを理解し、学習し、分析し、
テクニックで勝とうとするようになるのです。

面白いもので、そうすると、
感性が十分に機能しなくなってきます。

いや、機能して、
せっかく身体が何を感じたとしても、
「いや、そんなはずはない。
定石的にもデータ的にも、
この直感は勘違いだろう」
などと知識や常識のほうを優先してしまう。


by. 桜井章一氏

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つまり、自分の身体より頭のほうを信じて、
その結果、場の空気を読み違え、
ツキを自ら追い払ってしまうのです。

知識を詰め込むことにより、
逆に頭が硬直していくこともあるのです。

どんなに経験を積んでも、
常にビギナーズラックの境地を目指したほうがいい。

知識や常識、
あるいはテクニックなんかよりも、
自分の直感のほうがよほど当てになることが多いものです。


by. 桜井章一氏

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■群れない生き方 -ソフトバンク文庫- 私たちは子どもの頃から「正解とは変わらぬもの」だと教わってきた。 確かにテストの答え...

現代社会は一見、
高度な専門知識やハイテクで成り立っているように見えるかもしれませんが、
所詮、人間は人間。

どんなに文明が発達しようと、
そのおおもとになっているのは、
感性だと思います。

知識やノウハウを信じれば信じるほど、
見えなくなるものがある気がするのです。

感性を高めるのに一番いいのは、
いろいろなことに「気づく」ように努めることです。


by. 桜井章一氏

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場の空気に気づく、
人の気持ちに気づく、
ツキの流れに気づく。

すべては「気づき」から始まります。

「鈍感」であることは、
それだけでツキから見放されるのです。

気づくだけでは、まだ不十分です。


by. 桜井章一氏

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気づいたら、即、
動かなければならない。

考える前に行動するのです。

どんなことでもいいから、
日常生活の中で、
さまざまなことに気づき、
気づいたらすぐに行動する習慣をつけるのです。

頭を経由しないで、
感覚と行動が直結するようでなければいけません。

「気づいたら即行動」は、
そのためのトレーニングと思うのです。


by. 桜井章一氏

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