■雀鬼流・人生道場 「強さの奥義」 -青春出版社-
リスクを負うということは、自分の本当の姿を知るってことになるんだぜ。そして大事なことは痛みを知るってことだ。だからリスクは買ってでも背負えってわけだ。この厳しさが、男の縦ラインだ
人間が生活を営むということは、
それだけでリスクを背負うわけだが、
それを避けて通ると人間関係がすべて利用する関係に成り下がってしまう。
そればかりか利用されることで落ち込んで、
引きこもってしまうのもリスクがないからだ。
強迫観念にとりつかれてしまう奴らも同じ。
あるいは、何かに依存しなきゃ、
生きられないようにもなるわけだ。
by. 桜井章一氏
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しかし、損することがわかっていてもやらなきゃいけないと走り回る人間には、
お互い様よ、という感情が生まれ、
そこから義理、
人情という熱い男として認められるわけだろう。
人間ってのは子どもが生まれてから愛を知るんだよ。
だって子どもは親が何もかも与えなければ生きられないだろう。
だから一生懸命に育てようとする。
無償だろう。
by. 桜井章一氏
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男も女も親になってはじめて子どもを中心にして与えることを知り、
そこからはじめて愛が生まれるわけだよ。
つまり、子どもから愛を教わるんだ。
その(損得勘定)結果、
子どもは愛に飢え、
勇気を持てずに大人になり、
リスクを避けて通る奴になっちまうんだ。
進歩や便利さというのは、
リスクをできるだけ減らして、
快適に生きようってことなんだろう。
by. 桜井章一氏
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リスクを負うということは、
自分の本当の姿を知るってことになるんだぜ。
人間関係のトラブルがあった場合、
意外に弱虫である自分に気がついたり、
案外もろかったりするじゃねえか。
そこに気がついたら、
修正しようとするだろう。
もっと強くならなきゃ、
と考えて鍛錬するわけだ。
by. 桜井章一氏
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そして大事なことは痛みを知るってことだ。
自分の痛さを知れば相手の痛みだって想像もつき理解できる。
それが本当の強さを持った優しさにつながっていく。
だからリスクは買ってでも背負えってわけだ。
by. 桜井章一氏
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横のラインで生きていると、
ふだん子どもとは友達感覚だから、
とっても話しやすいだろうけど、
何かもめごとが起きたら、
友達だから、
「ふざけんな、お前に言われることはねえ」となる。
家族ってのは横のラインの母親と、
縦のラインの父親がいて、
そのバランスの上で子どもは育つ。
決してお前の友達ではないよ、
とはっきり示しておくことが大事だ。
親は親らしく生きて親なんだよ。
by. 桜井章一氏
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男が男らしく生きて男であるように。
縦の関係は、
悪く利用する奴は権力を握りたがるし、
差別の根本原因にもなるけれども、
いい縦の関係ってのがある。
宇宙は、縦軸と横軸でなりたっているだろう。
座標ってのはそういうことだ。
それでバランスをとらなければいけない。
by. 桜井章一氏
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いまは横社会だろう。
これは楽なラインなんだ。
横へ一〇〇メートル動くのは楽だろう。
しかし、縦に一〇〇メートル登るのは、どうだい?
厳しいだろう。
この厳しさが、男の縦ラインだ。
じつは、これが本能の世界なんだね。
by. 桜井章一氏
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自然の中にある本能の世界とは、
それほど厳しさのなかにあるってことを、
いまの男は忘れてしまっているね。
自然に近づくことでしか、
本能はよみがえられせることはできないぜ。
たとえば、長生き、健康、
何もかもよりよくなろうと考えているじゃねえか。
これはね、薬と一緒で必ず副作用が起きるし、
後遺症が残る。
by. 桜井章一氏
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一番、恐いと思うのは、
どんどん前へ進んで、
人間一〇歳なのに三〇歳ぐらいの頭を働かせるようにしているってことさ。
頭だからまだいいと思っているけど、
これが肉体にまで及んだらどうする。
1歳で10歳の肉体、
7歳で70歳の肉体はイヤなんだろう。
だからバランスが崩れているってんだよ。
by. 桜井章一氏
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頭と肉体、
このバランスが傾いているから、
おかしなことになる。
しかし、そのうち、
頭のよさばかり追いかけていると、
必ず肉体も早くに老化する病気が出てくる。
頭も肉体も老化する。
それが自然のバランスということだから。
by. 桜井章一氏
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頭をよくするってことは、
大事な心を失うってことと同義語なんだ。
本能とは、ありのままを感じることだろう。
目の前に起こっていることを、
一瞬にして決断して行動するのが本能だ。
危険を察知したら戦うか、
どう切り抜けるか、
瞬時に決断する。
by. 桜井章一氏
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自然には厳しさもあるが、
優しさもある。
男の縦ラインも厳しさと同時に、
本物の優しさがある。
俺から見れば、
みんな愛情に飢えているように思えるよ。
人間同士みんながお互いに関心を持って生きてさえいれば……。
by. 桜井章一氏
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ところが、関心を持つと、
持たれると面倒だと考えるだろう。
関わればトラブルも怒るかもしれねえと。
俺が道場を始めたのは、
愛を感じられる人間を育てたいと思ったからだよ。
「人間を取り戻せ」という大テーマがあったからだよ。
by. 桜井章一氏
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