■雀鬼流・人生道場 「強さの奥義」 -青春出版社-
心から楽しんでいる時、考え込む人間はいるかい?考えることを捨てる勇気を持つことだな。楽しみながら感性を磨いていけば、お互いに関心を持てるし、愛を持って人とつき合うことができるようになるんだよ
だから俺は雀鬼会ではツモったら一秒で切りなさい、
と教える。
感じる力を取り戻すために、
瞬間的に判断しろと。
考える時間を与えないんだよ。
なぜ人間は考えるのか?
ヤバイな、問題が起きそうだな、
このままじゃつまんないな、
てな時に人間は考える。
by. 桜井章一氏
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心から楽しんでいる時、
考え込む人間はいるかい?
楽しいものは考える前にやっちゃってるの。
愛なんてのは、
感じることだろう。
考えるもんじゃねえっての。
by. 桜井章一氏
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だから考えるな、
感じろと指導しているんだ。
理性なんか言ってるから病気になってしまう。
考えることを捨てる勇気を持つことだな。
それが人間を取り戻す第一歩。
感じることは楽しいだろう。
by. 桜井章一氏
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楽しみながら感性を磨いていけば、
お互いに関心を持てるし、
愛を持って人とつき合うことができるようになるんだよ。
許される人、許されない人ね。
これは好感度の問題だろうな。
要領のいい奴はずるがしこく見えるだろう。
まわりの顔色ばかり窺って、
損か得かを子どもの頃から考えているだけで、
自分の心に素直に行動していない。
by. 桜井章一氏
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要領がいいというのは、
俺から言わせれば、
容器の要領をラクして増やそうという欲望のなせるわざだろう。
君も「でっかいことはいいことだ」の価値観に毒されているわけだ。
自己中心というのは、
きわめて危ない愛の形なんだよ。
本当の愛とはまず自分の愛することだろう。
by. 桜井章一氏
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本当の自己愛とは自分を愛することで同じように人を愛せることだ。
素直に自分を愛し、
同じように人をも愛している男なのじゃないのかな。
人間関係とは、
「公」と「私」のバランスの問題だと思うね。
人はかけがえのない自分として一人一人、
それぞれ生まれてくる。
by. 桜井章一氏
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これが自分を大切にするという「私」の部分。
しかし、どんな人も自分一人では生きていけないし、
他の人と共生していく必要がある。
このバランスを見極めることがもっとも大事になる。
ここは「私」を大切にしようとか、
ここは「公」を大切にすべきだと見極めるわけだ。
これまで俺はすべて自然界の生命にはバランスが必要だと繰り返し言ってきた。
バランスとはある意味、
リサイクル、連続性、
継続性を生むものだからこそ、
人類の継続のために大切である。
by. 桜井章一氏
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きょうびの「進歩」という一方通行の方向性では何時か根っ子が断たれてしまうだろう。
木が大きく育つには、
養分たっぷりの土が必要なことはもちろん、
風も太陽も雨もなければならないよね。
愛というのは、その時、
その場に必要なものを必要量与えることなんだ。
お金、勉強、躾すべて必要量でいいのに、
やりすぎたり、
まったくやらなかったりするから、
バランスが崩れるんだよ。
by. 桜井章一氏
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豊かな感情量を持った人であれば、
他の感情を持つ人とも通じ合えるけれども、
逆に感情量が少なければ愛がわからない。
人の気持ちがわからない。
だから人づき合いがうまくいかないということになるんだね。
愛情が少なかったのだから、
土だけにこだわらず、太陽や風、
雨という要素を取り入れる。
by. 桜井章一氏
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そのためにも、
絶妙なるバランスででき上がっている自然から学ぶことだよ。
自然を見て、
自然に触れて、
自然を感じれば、
かたよっている君だってバランスがとれてくるはずだぜ。
女の人の気持ちがわからないというなら、
俺だってわかりゃしないぜ。
だからこそ面白いってこともある。
by. 桜井章一氏
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人間ってのは度し難いほどの欲にまみれているけど、
あんたも同じだよ。
女の人の気分は山の天気と同じでコロコロ変わると昔からいわれているじゃねえか。
心変わりまでいかなくて、
気分が変わっただけの話だよ。
向上欲とか進歩ってのは人と争ったり、
押しのけてまでも何かを達成しようという危険をはらんでいる。
by. 桜井章一氏
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だから劣等感に悩んだり、
人を恨んだり、
ロクなことにならない。
生きることは困難や苦しみやイヤなこと、
トラブルを解決して進んでいくものなんだろうけれども、
君にはそんな感覚もあまり感じることもなく楽しんで生きられるだけ御の字だよ。
人間がつくった世の中なんて深く考えれば考えるほどたいがいのものは、
悪やイヤなことにぶつかっていく。
深いところだけに決して真理があるんじゃない。
by. 桜井章一氏
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浅いところにも真理はある。
「楽」ということと「楽しみ」って同じ字だけど、
意味は大きく違うと思うぜ。
酒も女もひっくるめて、
困難やつらさも全部楽しめるのが最高の生き方なんだよ。
そこで君がいま必要なことは、
深く考えることではなく、
楽しみをもっと広げなさいということだな。
by. 桜井章一氏
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酒と女ばかりの楽しさではなく、
つらいこと、困難、
トラブルをも楽しめる男になりなさいってことだよ。
世の中、本当にあんたの思うキライなことばっかりだよ。
イヤなことだらけ。
それは事実だよ。
しかし、それを選んでつくってしまったのはあんた自身じゃねえのかな。
by. 桜井章一氏
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