■人生を変える美しい勝ち方 -宝島社-
リスクを楽しめる人が勝者になるのです。柔らかいということはミスをしても修正が速くなるのです。困難だと思うことは、遊び心があるほど上手くいきます
ただリスクは己を知らないで取ればただの無謀になってしまいます。
自分を知った上で取れる可能性のあるものは取っていくし、
そうでなければ取らない。
リスクを取るにも取る時の条件があるのです。
それを見極めた上でリスクを取ることは勝負強さを培うことになるし、
また運命を大きく変えていくことをも可能にするのです。
by. 桜井章一氏
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その意味で、
リスクを取ることは「損の大きな賭け」
と思ってしまう人は弱い人です。
それを楽しめる人が勝者になるのです。
普段の生活の中で、
遊びのようにして手や足や体のあちこちを曲げたり捻ったりすることをいつもやっているので、
体が柔らかいのです。
私の中に、
「体は全部使うべきだ、一部分しか使わないのはもったいないじゃないか」
という考えがあります。
by. 桜井章一氏
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ストレッチにしろ筋力トレーニングにしろ、
普段から使っているところばかり繰り返しいじっています。
本当は普段使わない部分も動かすようにすべきなのです。
体は一部分を動かすのではなく、
全部を動かせばとんでもない力が出ます。
10個のうち6個だけ使えば6個の力にしかならないのですが、
10個すべてを使った時は20個、30個に相当するような力になるのです。
by. 桜井章一氏
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全部を動かすようにしていけば、
体は柔らかくなります。
部分しか使わないから、
バランスが崩れて緊張が残ったり、
硬くなっていくのです。
私は麻雀で「柔らかい動作をする」
という基本動作を繰り返し教えます。
たとえば牌は柔らかく持って、
速くしなやかに打つ。
by. 桜井章一氏
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最短の距離で打つために牌は持ち上げ過ぎず、
また引き過ぎない。
柔らかさも手首から先だけを柔らかくするのでなく、
牌と体とが一体となった感覚を持ちながらお腹から柔らかくする……。
心に硬さがあっても体を柔らかくすることでほぐれてきます。
普段から体を柔らかくするようなことをさせます。
by. 桜井章一氏
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勝負で調子がよくない時は、
動きも硬く、
心も余計な考えをめぐらせて硬くなっています。
柔らかいということはミスをしても修正が速くなるのです。
動きや心が柔らかければ、
ミスをしても傷が浅くてすむし、
ミスが起きても修正する力が大きくなるのです。
すべてのスポーツにおいても、
柔らかい動きをすることは基本動作です。
by. 桜井章一氏
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この基本動作がしっかりしていなければ、
勝負で勝つことなど出来ないのです。
人として感情があるかぎり、
緊張はあって当たり前です。
だから緊張は取ろうとするのでなく、
柔らかくしようとすればいいのです。
硬い緊張は心がとらわれて動けなくなりますが、
柔らかい緊張は心が拡散して自由になります。
by. 桜井章一氏
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硬い緊張は、たとえば上手くやろうとか、
いいところを見せようとか、
勝とうとか、
余計な気持ちがある時ほどそうなります。
つまり柔らかい緊張を持つには、
それを除いていけばいいわけです。
「今のありのままの姿を見せればいい」
という気持ちです。
いいものもダメなものも含めて等身大の気持ちでいることです。
by. 桜井章一氏
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日頃から気持ちや考え方や身体の柔軟を大切にしていることが重要です。
そうやって柔らかい状態を習慣にすれば、
緊張もまた柔らかく出来るのです。
練習していい結果が出れば、
どんな人でも嬉しくなり、
楽しい気分になります。
ということは前もって練習の時から楽しい気持ちを入れてやれば、
いい結果が出やすくなるということです。
by. 桜井章一氏
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苦しいとか辛いことを楽しいプラスのエネルギーにもっていくより、
楽しいことをしてプラスの結果を導くほうがいいに決まっています。
プラスのことをしたければ楽しめばいいのです。
苦しいなと思って練習をしている人はそんなに伸びないと思います。
「こりゃ、大変だなぁ」と思った時は上手くいかないものです。
by. 桜井章一氏
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私はそんな時は、
「ちょっと悪戯しようか」
といった遊び心を入れてやるようにしています。
困難だと思うことは、
遊び心があるほど上手くいきます。
鬼気迫るという表現がありますが、
それは実はまだレベルが低いのかもしれません。
中国の仙人の話で、
ケラケラと笑いながらかかってくる相手を翻弄したりする場面が出てきたりしますが、
これなどは遊び心がある究極の強さを表しているように思います。
by. 桜井章一氏
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人は誰しも自分を中心にものを見たり、
考えたりします。
自分を中心に考えると「雨が降ってきた」となりますが、
自分を外して相手の立場から見れば「雨に入った」となるわけです。
相手の感覚を持つことを私は他覚といっていますが、
勝負の時は自分というものを固定しないでいかにこの他覚を持つかが大きなポイントになります。
自分の立場、
視点だけで考えたり感じたりすることは、
ひとりよがりな知識でしかありませんが、
多くの他人の視点を借りてものを見、
考える他覚を持てれば全体を見通す知恵になります。
by. 桜井章一氏
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そのような広い視野があれば、
勝負において攻撃でも受けでも単調一辺倒なものにならず、
幅広く柔軟に対応出来るわけです。
他覚を持つには天から俯瞰するような感覚があるといいかもしれません。
勝負では、相手の動きにとらわれてしまうあまり、
自分の動きが疎かになることが少なくないのですが、
他覚があれば、
自分と相手とが同時に絶え間なく変わりながら関係を変えていくことがよく見えてくるはずです。
by. 桜井章一氏
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勝負には流れがあります。
この流れをちゃんととらえることが、
勝負していく上で大切です。
流れには小さな流れもあれば大きな流れもあります。
そのさまざまな流れを的確に読める人が、
勝負の運を自分に引き寄せられます。
by. 桜井章一氏
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