心を洗浄し、雀卓の中に、思いやりだとか犠牲心を発揮していくわけです。動機が純粋であれば、作品はすばらしい。人は、自分を商品として売ってはいけないのです

■桜井章一の「ぶれない生き方」 -PHP研究所-

心を洗浄し、雀卓の中に、思いやりだとか犠牲心を発揮していくわけです。動機が純粋であれば、作品はすばらしい。人は、自分を商品として売ってはいけないのです

人間、汗をかいたりしてできる身体の汚れは、
一日に一度お風呂に入ったりして落としますが、
心の汚れに関しては、
洗ってあげようとする気持ちが起きないようです。

雀鬼会では、私が見ているかぎりにおいては、
「こいつ、心を洗い出したな」
「こいつ、心をきれいに洗ってきたな」
と、その子たちの心が見えるのです。

人は、たくさんの不純物を背負って生きていながら、
それでいて勝てないとか、
うまくいかないとか言っています。

知識を否定する気持ちはありませんが、
心を洗浄してから、
知識を吸収していかないと、
悪行に走ることがあるのです。


by. 桜井章一氏

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人に影響を与える立場にある人であれば、
なおさら心を洗浄して、
先へ進んでいかなくてはならないのです。

心を洗浄し、雀卓の中に、
思いやりだとか犠牲心を発揮していくわけです。

人間、まず動機です。
動機が純粋であれば、作品はすばらしい。

子どもに一生懸命に勉強させるにしても、
親の動機が不純であれば、
おかしくなっていきます。


by. 桜井章一氏

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仕事が忙しいからと言い訳をすれば断ることもできたのですが、
私は自分の仕事を切り捨てて、
修羅場へ飛び込んだのです。

「お前、チョットでも変なことしたら、ブッ飛ばすぞコノヤロー」
と言い、実際に彼がいうことを聞かないと、
私は蹴りを入れてブッ飛ばしました。

刃物を隠し持っているし、
ヤクザから拳銃を手に入れてきたりするのですよ。

「今日は家に帰らせてもらうよ」
と、休みをもらって帰宅して寝てたら、
婦人から電話がかかってきました。


by. 桜井章一氏

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「家が燃えてしまいました」
と言うのです。

息子が、みんなで死のうよ、
と母親に火をつけて、
その火が家に燃えうつってしまったというのです。

お互いに言いなりなることが、
愛だと思って生きてきたのですね。

その息子が、もっと世間の人たちと付きあっていれば、
言いなりにならない人もいるのだということに気づいたはずなのです。


by. 桜井章一氏

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どうやって立ち直らせることができたのかというと、
「無に対する継続」をさせたのです。

一円の報酬もなく、
あるレストランで毎日皿洗いの仕事をやらせたのです。

どんなに洗っても、一円にもならない。

両親が私を信頼しているのと同じように、
彼も心のどこかで私を信頼していたからできたのでしょう。


by. 桜井章一氏

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■雀鬼流。~桜井章一の極意と心得~ -三五館- 少しでも前に出る工夫、努力をして、闘う勇気と潔さを身につける行動こそが大切なこと ...

それまでは、彼は親の言うことを聞いたら、
褒美をもらえたのです。

言うことを聞いたら「有」だった。

しかし私は、
「俺の言うことを聞いても<無>だよ。
明日も<無>だよ。
あさっても<無>だよ。
でも俺の言うことを聞いてろ」
という教え方をしたのです。

ちゃんとやったからといって、
いっさい褒めません。


by. 桜井章一氏

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それで、一年が経ちました。

「無」の継続をやり通した結果、
そこに大きな「有」が生じていたのです。

彼はお皿を洗うことに喜びを感じるようになっていたのです。

(真の喜びってこんなものなんだ。
皿を洗うことだって、楽しいんだ)
と思えるようになった。


by. 桜井章一氏

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それまで身についてきた交換条件的な生き方、
「お前がこうしてくれたら、こうしてあげるよ」
という価値観が、
その一年の間に壊れていったのです。

そして、自分を取り戻したのですね。

はじめて、目先の「有」だけを追うのではなく、
「無」から「有」が生まれることを体験し、
私との間にも本当の信頼が育まれていったのです。

いい子も悪い子も、
私には同じくらいの評価しかない。


by. 桜井章一氏

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いい子というのは、
自分自身を小さい頃から売ってしまっている子です。

自分の身体や心がありながら、
だれかの言いなりになってしまう。

自分をどこかに投げてしまっているから、
「私ってなんだろう」と、
空しさや淋しさを感じてしまう。

人は、自分を商品として売ってはいけないのです。


by. 桜井章一氏

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人を裏切るということも、
人のことを言いつけるということも、
売るということになります。

打算で、自分の魂を売ってはいけません。

両親の身体を借りてこの世に生を得ただけのこと。

親の言いなりになってしまっては、
自分を失ってしまいます。


by. 桜井章一氏

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本当の素直というのは、
いい・悪いをきちんとわきまえて、
悪いことは悪いと、
自分の気持ちに忠実にはねつけられることです。

自分の心が本当に素直になれば、
悪いことをはねつけらえっるようになる。

素直ということを、
まっすぐと言い換えてもいい。

大人に聞く耳があろうがなかろうが、
殴られるようが、
納得がいかないことに対しては、
主張していかなければいけません。


by. 桜井章一氏

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■桜井章一の「ぶれない生き方」 -PHP研究所- ものごとを正しく評価し、あるがままに見ることは至難の技です。良否の見極めの原点は、疑...

ですから、小さいときに、
親の言いなりになる子は、
まずダメ。

親の言うことをすべて聞いているということは、
親に魂を売っているということなのです。

理科や科学の実験のように、
「こうすると、ああなる」
というのは”教え”であり、
それは必要なことです。

しかし、「そうしたければ、こうしなさい」
というのは、”要求”なのです。


by. 桜井章一氏

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そこにはストレスが生じる。

換言すれば、世間の親は、
「私のいうことを聞かないと、こうなるよ」
という形で、
子どもに不安感や恐怖感を植えつけているのです。

そのままでは、人の顔色を見て生きていく人間になってしまう。

親は、子どもにとっては世間です。


by. 桜井章一氏

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どんな手段をとろうとも、
出世すればいい。

人をごまかそうが、
何をしようが、
お金持ちになればいい。

これが一般の世間です。

その世間の生きざまをつくったのは、
人間の心です。


by. 桜井章一氏

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私は、せめて麻雀の世界だけでも、
悪い世間と離れた、
いいものにしてやろうとしています。

話を元に戻しますが、そうやって、
いい子だと言われて育った子が学校へいくと、
今度は先生の言いなりになる。

学校教育の言いなりになるわけです。
あるいは、会社の言いなりになっていく。

これが、俗にいうエリートコースの路線です。


by. 桜井章一氏

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