誰が見てもきれいなやり方で勝てれば、これにこしたことはないのです。麻雀というのは、牌と合一すれば勝てるのです。頑なにならず、自然体でことに臨むべきなのです

■桜井章一の「ぶれない生き方」 -PHP研究所-

誰が見てもきれいなやり方で勝てれば、これにこしたことはないのです。麻雀というのは、牌と合一すれば勝てるのです。頑なにならず、自然体でことに臨むべきなのです

一般的に、雀荘や家庭で打っている麻雀は、
全部自分のためにやっているものですが、
牌の音ではそうではなく、
「自分のために麻雀を打つのではなく、一緒に打ってくれる三人のために打つ気持ちをまず大切にしなさい」
と教えています。

そうすれば、潔さとか、犠打とか、
思いやりとかがわかってくるようになります。

自分のためだけを考えて打っているわけですから、
自分以外の人の心の動きなど、
見えてくるはずもないのです。

打ち合う選手たちの心と身体の動向を見守り、
ムダな動作や、集中力の欠如、
心の乱れはないかとチェックし、
心や身体の乱れの調性もするのです。


by. 桜井章一氏

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審判制度を設けたのには、
さらなる別の理由があります。

雀鬼会では、「私を捨てて、公で打て」
と教えています。

しかし、大きな麻雀を打つことを求められてはいても、
人間の持つ弱さから、
どうしても「私」の部分が浮き上がってくる。

その「私」の部分が、内容を悪くし、
小さな麻雀にしてしまうのです。


by. 桜井章一氏

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「公」の麻雀というのは、
たとえばツキ出しそうな気配の者がいるとします。

そういう場合、他の三人が協力して、
馬鹿ツキさせないような麻雀を打たなければならないのです。

不注意で重要牌を鳴かせたり、
振り込んだりしないこと。

また、ツイている者の大物手を未然に防ぐために、
他の三人同士で、
安手に振り込んだりすることです。


by. 桜井章一氏

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わかりやすくいうと、
麻雀というゲームは、
下手な人とやると下手場になってしまうのです。

下手な人が場のペースをつくっていってしまい、
小さな麻雀にしてしまうからです。

ところが審判役を務めるとなると、
ほとんどの者が公の精神で麻雀をとらえることができるのです。

審判を務めることほど、
真の麻雀理解のための最高の勉強の場はないのです。


by. 桜井章一氏

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試合中に選手が、
手をあげることがあります。

「僕、ズルイことしました」
「僕、迷惑かけました」と、
自分で自分のミスを堂々と言うのです。

そうすることで、
自意識が高まります。

見られるようが見られまいが、
自分が恥ずかしいことをしていれば、
もう負けです。


by. 桜井章一氏

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■修羅場が人を磨く -宝島社- 普段から気遣いや気配りができるようになれば、ミスや失敗は必ず減っていく。人として強くなるには、人生にお...

ですから、「桜井会長、麻雀で強くなるにはどうしたらいいんですか」
と聞かれると、
「自分が恥ずかしいことをしないことだ」
と答えています。

寝坊も、ウソをつくことも、
ごまかすこともそうですが、
自分に負けることっていっぱいあるのです。

そんなところで負けておいて、
麻雀だけ勝とうと思うのは大間違いだ、
ということです。

誰が見てもきれいなやり方で勝てれば、
これにこしたことはないのです。


by. 桜井章一氏

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それを、雀鬼会ではやっています。

でもたいていの人は、
「他の人たちもやっているから、私もやっちゃおう」
となってしまってるのです。

そして、大人になればなるほど、
たくさんの誘惑が向こうからやってきます。

しかし私は、
たとえ周りの一〇〇人の人がやったとしても、
やりません。


by. 桜井章一氏

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麻雀というのは、
牌と合一すれば勝てるのです。

けれども、人間の浅はかな知識や、
金銭欲や名誉欲が、
そうすることを邪魔してしまう。

牌との合一化の一番の妨げとなるのは、
人間の持つ執着心です。

学問でも賭けごとでも、
執着すると、
頑なになってしまいます。


by. 桜井章一氏

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■桜井章一の折れない心のつくり方 -ぱる出版- 「きついな」「厳しいな」と思うときは、そんな自然の厳しさのなかに自分が置かれることを想...

一つのものにとらわれると、
それしか見えなくなってしまう。

力みすぎた身体というのは、
ちょっと押されただけで転んでしまう。

かえってバランスの悪い状態です。

頑なにならず、
自然体でことに臨むべきなのです。


by. 桜井章一氏

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人は、なぜ学ぼうとするか。

それは、学ぶことによって
「偉くなりたい」
「楽になりたい」
「安定を得たい」
という、「私欲」が含まれている場合がほとんどです。

しかし、それでは高度なレベルにはいけません。

求めるべきは、
安住ではなく、
試練なのです。


by. 桜井章一氏

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試練が、人を鍛え上げてくれるのです。

つねに公の精神を忘れないで、
不安定や危険に飛び込んでいく姿勢を持っていなければ、
低いレベルからはなかなか脱し切れるものではありません。

「私を捨てて、公で打て」
ということを言い換えれば、
「人間としてやるべきこと、やらなければならないことを優先させろ」
ということなのです。

こうした偶然性を読むためには、
重厚な実践体験や分析力、
さらには予知能力が必要になってくるのです。


by. 桜井章一氏

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真の必勝法には、
絶対にこの予知能力が必要です。

私には見えないのに、
彼らは水の中の魚が見えていて、
獲ることができる。

他者には見えない、
伏せた牌が私には見えるのと同じです。

人はみな、程度の差こそあれ、
こうした能力を本能的に持ち合わせているはずなのですが、
世の中が進歩すると、
こういった能力は心の奥底に潜り込んでしまうようです。


by. 桜井章一氏

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人間が裸で暮らしていた頃は、
そういう能力をいっぱい持っていたのでしょうが、
教育だの、知識だの、損得だの、
文化だのというようになり、
失われてきているにすぎないのです。

このの予知能力に代表される心の力を取り戻すために、
日々の生活や麻雀の中で自分の感性を磨いていなければならないのです。

「全体的なレースの流れってのは、いつも分かっていなきゃいけないですよね。
だから、現役の頃はレース中に(自転車を)押さえ込まれたり持っていかれたりしても、あまりカッカすることはなかった……。。
普段おとなしいヤツでもね、自転車に乗ると人格が変わって、やり返したりするのが結構いるんですよ(笑)。
でも俺の場合、何かされても黙~ってて、それ以外を見てるって感じでしたね。(中略)

というより、一対一の勝負じゃないから。
レースは九人で走るんだけど、そいつだけ勝っても八着だったらお客さんに答えたことにならないでしょ。
だから当たってきてるのが分かってても、そいつを見るんじゃなく、自分がこれからどうすればいいのかってことだけを常に頭に描いてましたね」
(「近代麻雀ゴールド」一九九六年二月号より 中野浩一氏)


by. 桜井章一氏

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自分の手牌はもちろんですが、
敵の三人の表情や捨て牌など、
あらゆることに気を配って、
それでいて、どこか一カ所に気を取られてはいけないのです。

つまり、部分的なものに目を奪われることは避けて、
勝負全体を、流れを見ることが大切ということです。

人のつくり出したものに、人に、
自分のペースを崩されないことが大切です。

そのためには、「揺れない心」、
つまり心の落ち着きがなければいけません。

そうではなくては、
全体の流れは掴めないのです。


by. 桜井章一氏

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