■人生の大切なことはすべて雀鬼に学んだ ~桜井章一の超教育実践~ -竹書房-
愛で物を与えようとすると、野生は警戒し、拒む。麻雀の基本動作の極意は、身体を使って使わないところにあります
「楽しくなければ牌の音ではない。
楽しくなければ会長ではない」
素直と勇気
揺れない心
土に還る
自然には敵わない
不調こそ我が実力
心温かきは万能なり
by. 桜井章一氏
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心を開いて行動を惜しむな
愛は瞬間なり
温破立
ところが唯一彼ら(狼に育てられた子ども)が笑顔を見せることがあった。
それは、羊水と同じ温度のお湯に浸からせた時。
by. 桜井章一氏
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野生に染まった塊にも、
母親の体内で過ごした
「温かさ」は記憶されている。
愛で物を与えようとすると、
野生は警戒し、拒む。
けれど「温かさ」
だけは受け入れる。
だから、心温かきは万能なり。
by. 桜井章一氏
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「麻雀の基本動作の極意は、
身体を使って使わないところにあります。
そうすることで美しい動作が生まれるのです」
「麻雀を打つ目標が勝つことだけにあるのなら、
どんな球を投げてもいいのでしょうが、
麻雀の本来の目的は、
打ち合ってくれる人にできる限り迷惑をかけないようにすることです。
そんな打ち方のできる人が、
打てる人と言えるのです」
「人は大人になったことで、
己自身にも子ども時代があったことなどすっかり忘れてしまい、
馬鹿な大人社会にどっぷりと身を置いている。
(中略)雀鬼流の導きの中にも
『考えるな、感性を引き出せ』とあるように、
俺は今でも子どもの頃に持っていた感性を己の見極めや選択の方向性として保ち続けている」
「我が子の幸福や将来の豊かな生活を願うという大人特有の価値観を押しつけ、
社会が作り出す不安や欲望を投影した大人たちが、
その不安と欲望のレールに子どもを乗せて身を任せる。
それを親の愛や学校教育として、
ああだこうだと押しつけている。
大人たちは、押しつけるという行為が何人の子どもたちを歪め、
苦しみを与えているのかということに気付いてもいない」
by. 桜井章一氏
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「ここでは政治も経済も無縁だ。
何の見返りもないなかで、
麻雀も日常生活もしっかりとやりきらないといけない。
麻雀だけ強くなろうとして、
いいとこ取りしようとしてもできるはずがない」
「心の中に一人の少年を置け」
<この世の生が完全であった時代には、
誰も価値のある人間には注意を払うこともなく、
能力ある人を敬うこともなかった。
支配者とは樹の天辺の枝に過ぎず、
人民は森の鹿のようだった。
彼らは誠実で正しかったが、
自分たちが「義務をはたしている」という認識はなかった。
彼らは互いに愛しあい、
しかもそれが「隣人愛」だとは知らなかった。
彼らは誰も騙すことはなかったが、
それでも自分らが「信頼すべき人間」だとは認識していなかった。
彼らは頼りになる人間だったが、
それが「誠」だとは知らなかった。
また与えたり受け取ったりしながら自由に生きていたが、
自分たちが「寛大だ」とは知らなかった。(後略)>
by. 桜井章一氏
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オレはどこかに学びに行ったことがない。
どこぞに成功した人がいる、
あそこに素晴らしい人がいると聞いても、
出かけて行って学ぼうとは思わない。
むしろ下の子から学んでいる。
子どもや孫から学んでいる。
どうして人は上からばかり学ぼうとするんだろう。
もっと子どもから学べばいいのに。
by. 桜井章一氏
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子どもからこそ、
学ぶべきものがたくさんあるはずなのに。
だからここ(道場)こそがオレの最高の学びの場――
「第一打の字牌切り禁止」
「テンパイまでドラ切り禁止」
「どんな配牌でも勝負から逃げないこと、
4人全員でいい勝負をつくるためのもの」
by. 桜井章一氏
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「雀鬼会は道場を持ち流派を名乗る以上、
柔道や剣道のように基本の型があるのは当然です」
「牌の音が道場として看板を掲げ、
麻雀界で唯一の「流派」を名乗る以上、
目的は人間形成、改革でなくちゃならないんだ。
ウチには、悪い奴はいない。
でも、壊れた人間が集まってくる。
そういう人間のために、
制約はあるんだ。
ただのルールじゃない。
麻雀を打ちながら、
自らの病を自覚し修理するマニュアル。
心の病を治す処方箋なんだよ」
(『近代麻雀ゴールド』竹書房より)
「麻雀が打てる打てないはそれほど問題ではない」
「どれほどいろいろなことに一生懸命になれるか」
「麻雀だけ強くなろうったってそうはいかない。
いい日常がなければ勝負に勝てるわけがない」
by. 桜井章一氏
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素直と勇気。
オレの中から自然と生まれてきちゃったんだから。
雀鬼会はこの言葉から始まったことだけは確かなんだ。
今から振り返って、
何でこんな言葉が生まれたのかというと、
オレは子どもの頃からどのくらい誤魔化したり嘘をついてきたかと考えたんだ。
人は誰だって、
小さい頃から嘘をついたり誤魔化したりしながら生きてきたはずだ。
by. 桜井章一氏
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嘘をつけば自分でも気分が悪い。
嘘をつかれた奴はもっと気分を害する。
裏切っても気分は悪い。
裏切られたらもっと気分は悪い。
それでも人間は嘘をつく。
なぜなら誤魔化しも、
けっして気分はよくないはずだ。
by. 桜井章一氏
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嘘をついた人間も、
嘘をつかれた人間も。
でも、そのことを自分自身ではなかなか認められない。
認めるには、
自分自身の過去に「素直」
にならないといけない。
認めるには「勇気」がいる。
by. 桜井章一氏
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その二つを持って、
せめてこの場だけでは嘘をつかないでいこうぜ。
誤魔化しはなしだぜ。
そのほうがお互いに気分がいいから。
ま、世間はせちがらいから、
なかなかそうもいかないけどな。
でも、その「仕事」ですら、
言い訳になっていないか?
by. 桜井章一氏
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「今日は気分が悪い」
「今日は体調が悪い」。
そう言うと、相手は遠慮する。
「体調」は、
相手を一歩引かせる手段になっていないか?
「仕事」と「体調」は誤魔化しやすい。
「仕事」と「体調」には誤魔化されやすい。
by. 桜井章一氏
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特に大人は、
この二つを誤魔化すための武器にしているんじゃないか。
そんな時も「素直と勇気」。
その二つを持って、
自分自身に問いかけてみればいい。
他人にだけでなく、
人は自分自身にも嘘をつきながら生きている。
そのことを自分でまず認めないと。
素直な心とちょっとの勇気を持って。
by. 桜井章一氏
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