■「人生を変えるシンプル思考」77 ~”20年間無敗の雀鬼”が明かす77の思考~ -宝島社-
裏と表がそろって、はじめて全体を見通すことができるのだ。私には「成功」という観念がない。人間にとっていちばん大事なのは、成功ではなく人間的な「成長」である
スルーするのは何も嫌なことだけではない。
あえていいものも私はスルーするようにしている。
自分の中に大事に溜めてしまうと、
それはとらわれとなり、
やがてよくないものに変化してしまう可能性があるからだ。
「嫌だな」と違和感を覚える人に会ったときは、
私はその人の存在をいったんは受け
「こういう人なんだな」
と感じてから後ろに抜くようにしている。
by. 桜井章一氏
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嫌な人でもまったく無視してしまうと、
なぜ嫌なのか、
なぜダメなのかがわからないまま終わってしまう。
相手が嫌なのは自分のなかにも似た要素があるからかもしれないし、
その人の本質というよりは相手の立場に敬遠したくなるものがあるのかもしれない。
嫌だなと思うものでも、
それが感覚的にわかっていれば、
同じような嫌なものに再び会ってもこういう心構えや対処をすればいいということがわかったりする。
ときには嫌だなと感じるものの実体がそれほどたいしたものではないなとわかることもある。
by. 桜井章一氏
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スルーすることはめんこを引っくり返すような面白さがある。
自分も引っくり返り、
相手も引っくり返って、
裏側にあるものが一瞬にして表になる面白さ。
裏と表がそろって、
はじめて全体を見通すことができるのだ。
by. 桜井章一氏

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パソコンやスマホは便利かもしれないが、
マイナスの要素も大きいのではないか。
そんなことを身をもって感じたことがある。
面と向かってなら絶対にいわないような悪罵のつぶてがこれでもかというほど投げつけられるのだ。
この悪感情の裏にあるものはおそらく嫉妬なのだろうが、
それにしても気持ちのいいものではない。
by. 桜井章一氏
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ネットは人々の負の感情を増幅させる役目を間違いなく果たしていると思う。
だが、ネットを利用する人は悪いものを避けていいものだけを見たりはしないだろう。
人は悪いものが自分で思っている以上に好きだったりするからだ。
他人の負の感情に触れて自分の負の感情が影響を受けるからだけでなく、
叶えられない欲望を刺激するもので溢れているからだ。
by. 桜井章一氏
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ネットが発信する誘惑はかなり強いものかもしれないが、
それに安易に巻き込まれないためには必要以上にネットには触れないという線引を、
自分のなかで持っておくことがとても大事だと思う。
同じ悩みでも、
悩みが深刻化する人もいれば、
気持ちの切り替えが早く常に前向きに生きていける人もいる。
それはちょっとした考え方や気持ちの持ち方の差からくるものだったりする。
それは「~しなければいけない」とか
「~するべきだ」といった思考のパターンだ。
by. 桜井章一氏
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こうした思考のクセを持っている人は、
基本的に理想が高い。
だが、「~しなければいけない」とか
「~するべきだ」といった思考グセは、
悩みを突き詰めて考え、
それにがんじがらめにとらわれてしまう危険がある。
それは前にも述べたがいつも私に「風」
が吹いていたからだと思う。
これまでの人生を振り返ると、
ここぞというときには「風」
がいつも自分を前へ動かしてくれたように感じる。
by. 桜井章一氏
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「風」とは、あえていえば、
自然の感覚に委ねたときに生まれる流れのようなものといえよう。
そんな「風」まかせの生き方をしてきたせいで、
苦しいことがあっても強くとらわれずにすんだのだと思う。
「どうにかしなきゃ」ではなく
「どうにかなるさ」という感覚。
そんな感覚を持っていた方がいい意味で力が抜けているので目的にちゃんと辿り着けたりする。
by. 桜井章一氏
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「風」はそういう気楽な感覚をもたらし、
人生の風通しをよくしてくれるのだ。
私には「成功」
という観念がない。
だから成功したいと思ったことは一度もない。
しかし、世間的に評価されるような成功をする必要は本来何もないと私は思う。
by. 桜井章一氏
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成功することで人間の値打ちが最大化するのなら、
いわゆる成功とは無縁のまま一生を終える大多数の人の人生はさして値打ちがないことになってしまう。
人間にとっていちばん大事なのは、
成功ではなく人間的な「成長」である。
いい麻雀かどうかは、
勝つことにとらわれた利己心を排し、
同じ卓に座っている相手のことも考えた気持ちのいい打ち方ができるかどうかで決まる。
しかし、だからといってそれが人間的な成長に結びつくわけではけっしてない。
by. 桜井章一氏
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むしろ反対に退化していく人のほうが多いかもしれない。
学び身につけていくものにしてもプラスのものばかりとは限らない。
なかにはマイナスのものだってたくさんあるはずだ。
その意味では、
これまで背負ってきたものを削っていく引き算をしたほうが、
人間力を磨く上では大切な作業になってくると思う。
by. 桜井章一氏
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その作業は、
自分の欲得だけにとらわれず相手のことも考える利他の精神を身につけたり、
ものごとを柔軟にとらえる感覚を磨くことによってなされるものだ。
日々削ることと、
足すことを同時にやり続けることで、
初めて人は成長できるのである。
もちろんこの成長に終着点はない。
by. 桜井章一氏
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だが、物事には「知る楽しさと知らない楽しさ」がある。
知らないでいいことも、
世の中にはたくさんある。
相手がほんとは何を考えているのか、
それを知ろうとする必要は本来ないのかもしれない。
なぜなら知ってしまうことで後悔することだっていくらでもあるからだ。
by. 桜井章一氏
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人の心なんて、
多少なりとも埃で汚れていたり、
いびつなものがあって当たり前なのだ。
探っていけばその埃にむせぶことはあるだろうし、
いびつな角に引っかかって傷を負うこともあるだろう。
本当の姿などわざわざ知っても仕方のないところがある。
いまはそうだけれど状況が変化すれば本心ですら変わっていくことだってある。
by. 桜井章一氏
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目の前にいる相手を無理に探るようなことはわざわざしなくてもいいと思う。
あくまでも、あるがままに感じていればそれでいいのではないだろうか。
by. 桜井章一氏
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