己との約束は自分を律するためのものだ。大事なのは自分のなかの弱さをごまかさず、じっくり見つめた上で自覚することなのだ。とらわれた思いから自分を離し、プラスになる新たな道を探し出して切り替える

■「人生を変えるシンプル思考」77 ~”20年間無敗の雀鬼”が明かす77の思考~ -宝島社-

己との約束は自分を律するためのものだ。大事なのは自分のなかの弱さをごまかさず、じっくり見つめた上で自覚することなのだ。とらわれた思いから自分を離し、プラスになる新たな道を探し出して切り替える

勝負で結果を焦る人はたいがい負ける。

焦りはそもそも目的というゴールがあるから生じるものだ。

逆にゴールが設定されていなければ焦りは生まれようがない。

そのとき、先方から約束その時間を1時間後にずらしましょうとスマホに連絡が入れば、
焦りは消える。


by. 桜井章一氏

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つまり、ゴールの設定が変更されれば、
焦りの感情を和らげたり、
消すことは可能である。

何かが物足りないといつも焦っている人は、
「満たされる」ことをゴールにしている。

ならば、これらのゴールの設定を少し変えてみるのだ。

じつは「必ず勝つ」「満たされる」
といったゴールは、
自分でそうでなくてはいけないと思い込んでいるにすぎない。


by. 桜井章一氏

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自ら半ば無意識に設定しているゴールがたんなる思い込みにすぎないと認識できれば、
そのゴールは自然と姿を変える。

すなわち、焦りは自分で自分を縛ることからしばしば起こるものなのである。

その意味では、
社会がどのようなゴールを求めているのか、
本当にそれがいいゴールなのかを冷静になって見つめる作業も必要である。

人は日々、
小さいもの、大きいもの、
たくさんの約束をして生きている。


by. 桜井章一氏

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ところで、約束は人とするものと思われているが、
じつは人と交わす前に自分自身ともしている。

人との約束は絶えず自分との約束も兼ねているわけで、
その意味ではたとえ小さな約束であってもけっして軽いものではないのだ。

だが、そうやって約束を破って相手の信頼を裏切るような人は、
同時に自分自身も裏切っているのだ。

そうやって人との約束を反故にすることが同時に自分自身への裏切りであることに、
なかなか人は気づかない。


by. 桜井章一氏

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たとえいくら仕事の能力が高くても、
このような形でしょっちゅう自分を裏切ってばかりいるような人が本当にうまくいく道理はない。

あなたの周りに約束を平気で破る人間なのにひどく羽振りがいい人がいたりしないだろうか。

しかし、それはあくまでも一時のことだ。

そういう人はあとで必ず失敗や挫折をするはずである。


by. 桜井章一氏

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「いい人」は損をしない?雀鬼・桜井章一氏の言葉から、現代社会における「良いこと」の本質を問い直す。お金や便利さだけを追わない生き方、失敗から学ぶ大切さ、真の成功とは何かを考察します。

約束というものは本来、
自分としっかりしておくべきものである。

己との約束は自分を律するためのものだ。

人に対してこういうことは絶対にしないとか、
お金のために誘惑にかられてもこれだけはやらないとか、
心のバランスを崩すようなことにならないために自分との約束はある。

自分との約束は基本的にとらわれのないシンプルなものであることが望ましい。


by. 桜井章一氏

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シンプルな約束ほど自分の心に深く刻まれるし、
迷いをつくらないからだ。

そうやって己との約束を貫けることが自分らしい、
いい生き方を導くのである。

だが、わざわざ強さをアピールするのは虚勢にすぎない。

虚勢を張る人は自分の弱さを少しも認めたくないのだろう。


by. 桜井章一氏

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もっとも、
本当に強い人であっても、
人間である限りどこかに弱さはある。

つまり、大事なのは自分のなかの弱さをごまかさず、
じっくり見つめた上で自覚することなのだ。

そこを出発点にしなければ真の強さは生まれてこない。

己を弱さをよく知っていれば、
人は謙虚になれるし、
その弱さを変えていく方法を見つけることもできる。


by. 桜井章一氏

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https://sakuraishoichi.com/janki_wise_remarks_37a/

そこから本当の強さを育めるのだ。

開き直りは己の弱さを無意識のうちに見捨てているからだ。

それでは永遠に弱さをいい方向へ修正していくことはかなわない。

いつも肝心な勝負所で負けてしまう人は、
自分の弱点を見ないゆえにそうなっていることが多い。


by. 桜井章一氏

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弱さから目をそむけているから、
いつまでたっても弱点を弱点のまま抱えているのだ。

片やあまり負けない人というのは己の弱さや欠点をよく知っている。

ただ、弱さというものは往々にして卑怯なことをしたり、
悪知恵を働かしたりして人より優位に立とうとする性質を持っている。


by. 桜井章一氏

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迷いがあるのに割り切ってどちらかに進むとき、
じつは割り切っているのではなく、
切り替えをうまくやっているのだ。

あきらめる代わりに別の選択肢を見つけて、
「切り替え」をするしかない。

切り替えることで別のメリットがあるという発想に切り替えるのだ。

勝負を終えて真っ暗な帰り道を歩きながら、
「なんで俺ひとりこんなに辛いんだ……」
と思ったりすることもあった。


by. 桜井章一氏

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伝説の雀鬼・桜井章一氏の「欲」と「人間関係」に関する深い洞察を紹介。勝負の世界で培われた独自の哲学に基づき、人生における真の豊かさと勝利を引き寄せるための生き方を解説します。

しかし、そんなときは同時に
「この辛さが俺の子どもにいかずによかった。
ほんと俺でよかった」
と考えるようにした。

そう切り替えることで、
辛い思いがスッーと薄まるのである。

そんなときに大事なのは、
こっちへ進むと別のいいことがあるんだという切り替えの発想ができるかどうかだ。

これしかないと思っていたことをあきらめるのは、
ゼロに戻ることではけっしてない。


by. 桜井章一氏

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ゼロに戻ると考えてしまうと、
なおさら執着してしまう。

とらわれた思いから自分を離し、
プラスになる新たな道を探し出して切り替える。

あきらめ上手な人は、
いうまでもなく切り替え上手な人のことなのである。

そんなとき(煮詰まったとき)はできるだけ、
煮詰まっている対象から目をいったん離して別のものへ向けることが大切だ。


by. 桜井章一氏

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心を切り替え、
それまでとは違う視点を持ったり、
違う行動に移ることができれば、
葛藤や迷いも和らいでくる。

仕事で煮詰まりながらも仕事を続けなくてはいけないときは、
仕事によってもたらされる明るい側面に目を向けながら仕事を続けるといい。

煮詰まっている対象による時間的制約からあなたが自由になれるのであれば、
そこから離れることが一番おすすめだ。

煮詰まっているのは頭なので、
体を使えばまったく違う回路がそこに生まれ、
自分のなかで淀んでいるものがスーッと流れだしたりする。


by. 桜井章一氏

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