■「一瞬の勝機」のつかみ方 ～生き方が勝ち方を決める～ -静山社-
嘘をついて相手をうまく騙したつもりでも、
ついた瞬間、その嘘は自分にはバレているのだ。
自分との約束を守るとは、自分でルールをつくり、
自分で実行することを言う。
by. 桜井章一氏
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そのルールとは、卑怯なことをしない、
厳しさから逃げない、弱い人を助けるといった、
人として胸を張れることでなくてはならない。
言い訳を許さない自分との約束は、
他人とする約束よりずっと厳しいものだ。
だからこそ、達成したときにはそれが人間的な強さとなり、
勝負強さへとつながるのである。
by. 桜井章一氏
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現役のころ、わざわざ負ける努力をしているかのごとく
自滅していく人を、私はたくさん見てきた。
全体を見る目を失い、判断と行動のバランスを欠いてしまえば、
もはやどうあがいても勝負の上昇気流に乗ることはできない。
by. 桜井章一氏
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負けないためにやるべきことは、
要するに「必要なことだけやる」「必要なものだけ得る」
ということに尽きる。
当然のことながら、
必要なことと不必要なことは人によって異なる。
自分に必要でも、隣の人には必要でないものもある。
by. 桜井章一氏
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みんなが持っているからといって、
自分にも必要だとは限らない。
にもかかわらず、世の中の多くの人は、
人と同じものが得られないことに不安と不満を抱き、
自分で不幸をつくりだしている。
by. 桜井章一氏
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感謝の心を行動に移し、欲望を欲しいままにしなかったことが、
人の気持ちをやわらかく、快くさせるのだ。
ほどほどのところで欲を律することがすばらしいことだと
実感できるようになる。
何においても「ほどほど」が大事だと、私は常々思っている。
by. 桜井章一氏
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極端に偏ること、ひどく執着すること、
激情に走ることは、勝負では敗北につながることを知っているからだ。
ちょうどいい「加減」をはかることが肝要であり、
プラスに偏ってもマイナスに偏っても、役には立たなのだ。
負けないためには、心の加減も大切だ。
by. 桜井章一氏
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人間は生来、善と悪、両方を持つ存在だ。
完璧な善人もいなければ、完全な悪人もいない。
心の内に両方あって、せめぎ合っているのが人間である。
by. 桜井章一氏
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少しのつまずきが大きな挫折となり、
すべてをパーにしてしまうのが一〇〇かゼロかの
完全主義の行きつくところである。
戦いに負けないためには、
自分のなかから悪いものを取り除いていく必要があるが、
少しずつ段階を追って減らしていくのがポイントだ。
by. 桜井章一氏
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いまある悪をとりあえず半分にしてみる。
それができたら、その半分に。
そしてさらに半分に。
心のなかに悪のかけらが、傷跡のように残るだろう。
それでいい。
悪を知った上での善は、より強い根を張るだろうから。
by. 桜井章一氏
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素直さ、正直さはとても大切なものだが、
ただひとつの嘘も許さずに正直に徹したら、
病気になってしまう。
完璧に善良な人間なんて、
この汚い世の中ではとても生きてはいけないだろう。
第一、嘘っぽい。
by. 桜井章一氏
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それがたとえいいものであっても、
とらわれれば固くなり、
本当の強さから遠ざかることになる。
by. 桜井章一氏
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勝負には流れがあり、運はめぐるもので、人間も日々変化している。
内も外も変わりつづけるなかで、その変化を的確に感じとり、
対応できる者だけが勝者となる。
とりわけ自分自身の変化に気づく「自覚力」と、
それをいい方向に正していく「修正力」が鍵だと私は思っている。
by. 桜井章一氏
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調子がいいときは、誰でも勝てる。
自分が悪い状態に入ったとき、
いち早くそれに気づき立てなおすことで、
いかに負けない戦いができるかが問題なのだ。
by. 桜井章一氏
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修正力は、本能的なものと言っていい。
修正力がなければ生命が危うくなるのだから。
本能としての修正力が働くなったとき、人間は敗れるだろう。
日々の戦いにおいても、種としての生存という戦いにおいても、
真実はひとつだと言ったら言いすぎだろうか。
by. 桜井章一氏
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