■精神力 ―強くなる迷い― -青春新書-
つねづね私は「人とは矛盾で出てき粘土細工である」という言葉を使い、
いろいろな出来事が起こるたびに深くそれを思う。
だからこそ「調和だ、バランスをとれ、自然との共存が大切だ」と考え、
若い人たちに言い続けてきた。
これらが崩れるとさまざまな矛盾が吹き出してくるからだ。
by. 桜井章一氏
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最近、雀鬼会にやってくる若い人を見ると、じつに不思議だ。
生活にも困っていないし、家庭もしっかりしている。
何ひとつ不自由していないようにみえる奴が心に悩みをかかえて
雀鬼会の門を叩いてくるのだ。
by. 桜井章一氏
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原因は勉強のやりすぎも大きな理由。
いまの学問は、問題には必ず答えがあると教える。
最近の子たちは答えないと納得しない。
実生活には問題は腐るほどある。
しかし、答えはない。
そういう発想で生きていければもう少し楽しく生きられるはずだ。
by. 桜井章一氏
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まやかしの世界にひたると、本質が見えなくなるわけだ。
基準をどこにおくかで見方が変わるわけだ。
しかし、問題は、政府、体制側が何を考えているか。
そこをキチッとおさえておかないと痛い目にあるのは、
君らだよ。
by. 桜井章一氏
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上流と中流だけで、貧困はないという気分だったよね。
こうした状況は、世界の歴史、現在の世界の状態を見ても、
あり得ない。
ふつうは、権力と大衆、貴族と奴隷、豊かさと貧困、
上流と下層、つまり二極分化している。
by. 桜井章一氏
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しかも、数%の金持ちと、
90%以上の貧困層に分かれているのが歴史であり現実だ。
これが世の習わしであることを認識しておくこと。
by. 桜井章一氏
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大と小が同じスタートラインについて、
小が本当に勝てると思っているのか。
国が滅びるとはどういうことか。
権力が滅びるということだろう。
その権力は、つねに大とともにある。
だから生き延びるためには、
小をつぶして大を守るんだよ。
by. 桜井章一氏
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しっかり目を開いて世の中を見ろ。
本質を探れ。
決して権力者の言いなりにならず、
反骨精神を持て。
そうやって1人1人が意識的に生きることが大事なんだよ。
by. 桜井章一氏
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日本の社会構造を正しく見ておく必要があると思うよ。
日本は間違いなく商人社会、商人国家だね。
自分の精神や心まで売ってしまったから
自分という存在がなくなっちまった。
by. 桜井章一氏
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一見すると日本は豊かな国に見えるだろう。
しかし、日本という国は、
じつは自分を売って暮らすほど貧しい国なんだよ。
貧困だからどうにかして金を稼ごうとなりふり構わず走るから、
価値観のないまま社会の動きに流されていくわけだよ。
by. 桜井章一氏
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ふつう、人は弱い。
そして弱い人ほど群れたがる。
群れなければ生きていけないのが人間の弱さなんだよ。
結局のところ、人は弱いほうへ流されていくけれど、
君は社会人になって物は売っても、魂や心を売ってはいけないよ。
by. 桜井章一氏
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人の流れに逆らう必要はない。
反逆しろとも言わない。
自分の流れさえ知っていればいい。
その強さがあれば、
社会や人の流れと違っていても恐れることなく、
自分の生きたいように生きられるはずだ。
by. 桜井章一氏
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人間というものを神様がつくったとしたら、
矛盾という粘土で人間をつくり上げたのではないかとさえ思うよ。
だからこねればこねるほど矛盾したものが、
また生まれる。
by. 桜井章一氏
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大人になってしまうと矛盾という言葉を否定し、
「世の中は、そんなもんだよ」と投げてしまう。
そして平気で矛盾したことをやるわけだよ。
私自身、自己を見つめていくと、
8割方悪であり、8割方弱い人間だと思っている。
by. 桜井章一氏
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弱いがゆえに人の力を借り、協力を願い、
人間とのつき合いをより良くするために努力もする。
1人の人間の中でさえ、弱さと強さ、
善と悪という相反するものがあるのです。
つまり人間そのものが矛盾した存在なんだね。
by. 桜井章一氏
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