■精神力 ―強くなる迷い― -青春新書-
「瞬間」で打つことによって、
「直感」「感性」「勘」を磨くためだが、
そうすると、明らかに自分が出てくる。
「瞬間」で打つことによって、
自分のいい部分だけではなく、
普段の生きざまがであれば隠し通せてしまうような悪い部分が、
指針的にも肉体的にもはっきりと出てくる。
by. 桜井章一氏
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逆に言えば自分を知れば知るほど、
この「直観力」は強くなるわけだ。
知識や情報を総動員しても、
時間をかえて遠くから眺めていては本質には近づけない。
by. 桜井章一氏
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「愛」を近づけるにも「瞬間」というスピードが必要なんだ。
スピードをつけると、身近に見ることができる。
最初の判断の次にくる迷いや、理屈や、
計算という二次情報の中に浸かっていたら、
「愛」に近づくことなんて永久にできないよ。
by. 桜井章一氏
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過去から未来まで永久に変わらないものなんてあるわけがない。
愛しているといったって、
愛し方は変わってるはずなんだよ。
そうじゃなくて、
私は「今」という言葉を使う。
by. 桜井章一氏
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みんな自分が現在やっていることが未来につながるだろうと思っているし、
過去にやってきたことは当然、現在につながっていると思っているだろう。
でも私は、あまり過去にこだわっていない。
未来があてにならないのはもちろん、
過去に自分が通ってきた道だって本当はあてにならない。
by. 桜井章一氏
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過去に自分ががんばってやったことだとしても、
現実は過去に頼れないことを知っているから、
だからこそ過去に必死に頑張った、
やったといいながらもいざその現実に突入する瞬間に
プレッシャとか緊張とかが生まれてくるんだ。
by. 桜井章一氏
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そんな過去に囚われてしまうと、
結局現在がむちゃくちゃになってしまう。
いま現在のことだけが確実、
なんでもできるんだ。
別の言い方をすると現在は真ん中。
by. 桜井章一氏
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現実を直視している現在だけが曲がっていないということになる。
今いっしょうけんめい、今喜んでいる、今感謝している、今がんばっている。
今こそが大事なんだ。
by. 桜井章一氏
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弱っている時、
人はワラにもすがりたい気持ちになる。
決して好かれていたわけじゃない。
寂しかっただけ。
誰でもいいから、
慰めっとしてそばに人が居て欲しい時期だったんだよ。
by. 桜井章一氏
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せめてすがることのできる流木だったら、
その子も救われただろうし、
恋も上手くいったはずだけど、
くどいようだけども、君はワラなんだよ。
なぜ、ワラなのか、わかる？
手をさしのべて、
助けてくれと言ってる人がいるのに君は仕事に逃げた。
by. 桜井章一氏
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人を何よりも大切にしないものは、
人から大切に思われないのは当然のことではないのかい。
俺はね、人間が仕事の下になるなんて絶対に許せないんだよ。
こういう人間は、すべての人を大切にすることから始めることだね。
by. 桜井章一氏
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おじいちゃん、おばあちゃんが困っていたら手をさしのべる。
この当たり前のことをやり続けるんだよ。
そうすれば人間関係という大海原でも自由に泳げる強い男になれるよ。
そうなれば、溺れている人を自信を持って救い出すことができるはずだ。
相手も君にしがみついて離さない。
それでも共に溺れることなく生きていけるようになるはずだな。
by. 桜井章一氏
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作られたカッコよさと比較して勝てるはずがねえじゃないか。
見せかけで作られたものはすべてカッコいいいに決まってるだろう。
テレビを作っている連中は、
人間が他人の弱みや悪の面を見たがるという心理を突いてくる。
by. 桜井章一氏
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自分の中にあるいいところを見つめることだ。
作られた人間の良いところばかりを見て、
自分の良さを見ていないじゃないか。
天から授かった姿かたちではなく
自分の力で勝ちとった人間としてのカッコよさ。
by. 桜井章一氏
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姿かたちに優劣はない。
あるとすれば、その人自身の輝きの度合いだ。
つまり、一つのことが輝いていれば、
どんな姿かたちでも美しく、
カッコよく見えるものなんだ。
だからこそ心を磨け。
ひとつの分野を自分の力で磨き上げていきなさい。
by. 桜井章一氏
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