■人生を掃除する人 しない人 -東洋経済新報社-
ミスを犯すのが人間ですが、そのときどうするかこそが問題なんです。何も得られなくても頑張る、そこにこそ値打ちがあるんだ、と教えています
素直と勇気。
すべてはこの二つだと思うんです。
政財界を見ればわかりますが、
悪いことするやつらは、
みんな卑怯者であり、
臆病者です。
ミスを犯すのが人間ですが、
そのときどうするかこそが問題なんです。
人のせいにするとか、
ごまかすとか、
ウソをついたりしては絶対ダメなんです。
by. 桜井章一氏
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ところが素直さと勇気がないやつというのは、
ミスしたことでもうパニック状態になるし、
自分がやったことすらもわからなくなったりします。
思想とか宗教とか、
ひとつのことに没頭しているというか、
溺れているというか、
そういう光景は、
毎日習慣のようにパチンコをやっているのとかわらないし、
もっとオーバーにいえば、
オウム真理教とかわらないな、
と感じてしまったわけです。
自分の手を汚さないで、
頭を使って卑怯なことをする。
ヤクザは子どもを殺さないと思います。
by. 桜井章一氏
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だから、ヤクザよりも怖いやつがいるということです。
そして、そういう考え(政治経済を削り取る)で麻雀をやっていると、
本当に損得ということを考えないようになってくる。
いくら頑張っても、
何かを得るということがないんですから。
僕は若い子たちに、
「何かを得られるから頑張るんだったら、やめちまえ」
といっています。
by. 桜井章一氏
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何も得られなくても頑張る、
そこにこそ値打ちがあるんだ、
と教えています。
人間には「目標」というものは必要だと思います。
目標というのは方向性だから、
正しいほうへ歩みたいというのも目標だし、
目標がなければ、
決してそちらには向かいません。
ただ、目標はいいけれど
「期待」というのはよくない。
by. 桜井章一氏
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期待があるから、
何かをしたから何かを得られる、
ということになってしまうんです。
期待はことごとく裏切られるものです。
何かが終わったら、
「これは終わりじゃねえんだ。これは始まりなんだよ」
と、よく若い連中にいうんです。
何かが終わって、
それがいいカタチに終わりならスッキリするかもしれないけれど、
たいていが悪いカタチで終わる。
by. 桜井章一氏
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期待が裏切られる。
そうすると、みんなもうやる気がなくなるわけです。
終わったらすべて「ちゃら」です。
負けたものにもまたチャンスがあるし、
参加しなかった者にもまたチャンスがあるんです。
いつも次があるんです。
by. 桜井章一氏
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うちの子どもを一度だけ張り倒したことがあります。
クルマがほしくて友達からカネを借りたと聞いたときです。
カネを借りるというところには、
返せばいいという、
気持ちがあるんです。
借りるということは、
すでに人に迷惑をかけているんです。
それに、スムーズに返せない場合だってある。
by. 桜井章一氏
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そうするとウソをついたり、
ごまかしたり、逃げたり、
いろんなことをくっつけなければならなくなる。
それでもダメだったら、
今度は泥棒しなければならなくなる。
借りるというところから罪が発生してしまうわけで、
借りるも盗むも紙一重、
やはり僕は、カネを借りるということは、
とても怖いことだと思うんです。
ほとんどの犯罪はカネがつくるわけです。
カネというものは本当に怖いと思います。
by. 桜井章一氏
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悪い心と悪人をつくっていくものです。
便利だけれど怖いものです。
どうしてこんなに一所懸命に働いているのに、
カネのことで不愉快にならなければならないんだろうと思います。
素直に、自分のありのままに生きていれば、
ああいった歪んだ心にならないはずなのに、
外づらだけかっこいいことやって、教授だから、
先生だからこんなことしちゃいけないとか、
ああだこうだ、
普段から自分を押し殺しているから、
心が歪むんです。
男はやはり自然ないきざまでいなければいけません。
by. 桜井章一氏
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「知識」なんかいくらあっても、
生きざまや内面がよくなければ、
まったくダメです。
いまの教育はとかく知識偏重だから、
心不在の、
外づらばかりかっこつけた人間が育ってしまうのです。
優しさなんていうのは一種の詐欺ですから。
たいていの男は、
女の子に優しさを使います。
by. 桜井章一氏
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男らしさで生きれば、
人生は二倍楽しめると思っています。
人間として生きて一倍で、
男として生きれば二倍楽しめる、
というわけです。
悪い遊びにはカネがかかる。
そんな目標のために働くのなら、
働かないほうがましじゃないですか。
by. 桜井章一氏
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働くということ、
仕事というのは、
僕はリサイクルだと思っています。
僕が仕事で得たものを、
誰かほかの人に与えてあげる、
そんなリサイクルな感覚があれば、
仕事は楽しいと思います。
そして、いま生きている自分の生命を維持させて、
次の世代にリサイクルしていく、
それが仕事だと思っています。
つまり、動くことが生き物である証し、
生命力の証しということです。
by. 桜井章一氏
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「動く」という字に「人」がつけば「働く」になる。
仕事というのは、
人が生きている証しだともいえます。
矛盾しているかもしれませんが、
僕は、仕事なんて本当はあまり威張ったもんじゃない、
とも思っています。
やはりどこかに欲の部分、私心があって、
労働というのが起こってしまう部分があると思うからです。
by. 桜井章一氏
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「蓄える」という感覚のことです。
蓄えるという感覚がなかったら、
権力なんて生まれてこないわけで、
だから、労働をして蓄えるということは、
ある一面怖いところもあると思っています。
得るものと捨てるもののバランスをきちっとしていないと、
何かに呑み込まれてしまいます。
人間というのは、
動けば動くほど生き生きしてくるものです。
by. 桜井章一氏
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