■「育てない」から上手くいく -講談社-
断言してしまった瞬間に、見失ってしまう大切なことがたくさんあると思っています。それは、答えを求める過程そのものが答えであるという教育なのです
まず大人が「ごめんなさい」と「ありがとう」をちゃんと言える人間になるべきです。
子どもは世の中の裏切りや冷たさを知りません。
孫がこの世に誕生したとき、
私は「ごめんね。こんな世の中にしてしまって」
と心底思いました。
子どもたちを取り巻く世界の汚さ、
不正をいつも感じているから、
それに対してすまないなと本当に思ったのです。
by. 桜井章一氏
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小さな手に触れていると、
喜びの感情が湧いてきます。
いとおしくなります。
体の底から「ありがとう」
という気持ちになります。
本当に十分なものを、
大切なものを私は小さな孫からもらっていると思います。
by. 桜井章一氏
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彼らのほうから結局はいろいろなものをいただいているのです。
この本でも繰り返し述べてきたように、
私は「絶対」だとか「すべき」という考え方をしませんし、
そうすることに疑いを持っています。
断言してしまった瞬間に、
見失ってしまう大切なことがたくさんあると思っています。
この世に「絶対」ということは何ひとつないのです。
by. 桜井章一氏
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絶対的な「答え」などどこにもない。
私が言う教育にあらざる「非教育」
には答えがありません。
なぜなら、本書でも述べたようにそれはオーダーメイドの教育だからです。
それは、答えを求める過程そのものが答えであるという教育なのです。
by. 桜井章一氏
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■人生を掃除する人 しない人 -東洋経済新報社-
掃除を通じて人の心をきれいにしようということで、
まったく見返りのないことを一生懸命に続けておられる。
見返りのないことを続けるということぐらいたいへんなことはありません。
しかしまた、何も見返りのないことをすることぐらい人間を豊かにすることもないのです。
豊かさのなかから「知恵」は生まれてこない、
と僕は思っています。
by. 桜井章一氏
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「知識」のほうはいくらでも膨らみますが
「知恵」は生まれてこない。
何かショッキングなことが起きてみないと、
ことの重大性がわからない。
動かない。
そのくせ、ことが起きるとたちまちパニック状態に陥ってしまう。
by. 桜井章一氏
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それが「知識」を身につけた現代人の共通点のひとつだと思います。
この現場意識のなさは何かというと、
やはり「知識」偏重のツケということではないでしょうか。
先日もウチの娘と話したのですが、
アメリカでは、一流大学を出た人間でもエリートとしてあつかわれるのは卒業してから二年間だけ。
あとはもう本当に自分自身の行動でいかにみんなに認められるかで、
その人間の価値が評価されていくんだそうです。
by. 桜井章一氏
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いかに臨機応変に対応できるか、
というのが現場意識だし現場の「知恵」ですから、
もちろんマニュアルといったものも通用しません。
変化に対応していくことこそ面白いし、
大切なんです。
僕の言葉でいうと「私心」ということになりますが、
この「私心」というものが、
いちばん人間をダメにします。
「私心」が今度は、
団体の欲になっていく。
by. 桜井章一氏
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誰にでも「私」と「公」というものはあります。
「私」と「公」という両方のバランスというのは、
いつでもあると思います。
「私」をしっかりしながら、一方に、
たった二、三人に対してでもいいから、
お役に立ちたいという感覚をもたなければ
「公」というものは生まれないと思っています。
でも、いまの人というのはどうも
「私心」だらけのような気がします。
by. 桜井章一氏
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常に、そんなやり方でいいのか、
とそれぞれの業界が自分たちの業界を否定するところから始めないと、
その業界の改革や改善はできないと思うんです。
それをみんな、
自分たちの業界を否定したら仕事にならない、
商売にならない、
うまくいかないと思っている。
僕にできるかできないかわかりませんが、
麻雀を通じて、
どこにでも通用するような思考や行動へと若い人たちを導いてやりたいと思っているからなんです。
問題は、そのやり方なんです。
いまは、そのやり方が悪くなっていると思うんです。
by. 桜井章一氏
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音ひとつで、相手が狂ってるか、
悩んでるか、弱ってるか、
ズルくなってるか、
わかるもんです。
これはやはり、人間性が悪くなっているんじゃないかと思うんです。
心の動きが悪いから、
体の動きも悪くなっている。
いまの子は「耳」が働かない。
「聞く」ということはとても大切です。
by. 桜井章一氏
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目で見るよりも聞くことのほうが大切な場面がたくさんあります。
たとえば僕なんか、
麻雀をやると、
目で見るより、
うしろを向いて聞いてるほうが、
場のみんなの様子が見えます。
それを目で見ようとすると必ず見落とします。
それほど耳は大切です。
同じ音でも、
水の音や川のせせらぎの音、雨の音、
そういったものには僕もまったく違和感を感じませんが、
人工的な音には、僕の場合、
拒否反応が起きます。
by. 桜井章一氏
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あれは毒ですから。
ああいう(流行の音楽)のを聴いていると、
僕は病気になってしまいます。
すべての音楽がそうだとはいわないけれど、
音楽には人間を妄想に駆り立てる力があるんです。
とにかく、耳を大切にして、
耳を働かせるということが大切です。
by. 桜井章一氏
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いつも何かちょっとした音を耳で聴いています。
耳で感じているはずです。
口ばっかり達者で、
何かヘンなことをしても、
すぐに自分を正当化してしまう。
そして自分に正当化するものが見つからなくなると、
今度は自分を傷つけたりする。
by. 桜井章一氏
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