■人生を掃除する人 しない人 -東洋経済新報社-
無のことを頑張る。それがどこまでできるかというのが、大切なんだと思います。ただ、心を鍛えようとしない人には、やはり心はありません
自分たちだけよければ、
というのがまず卑しいし、
そういう心根というのは、
どんなに誠実そうな顔をしていても、
いつだって透けて見えるものです。
本当の「人物」というのは野にいる、
と僕は思います。
たまたま旅先で会った農家のおばさんのそのたたずまいに、
何ともいえない素晴らしさを感じたりすることがあります。
そして、自分のそういう感覚をいつも大切にしたいと、
僕は思っています。
by. 桜井章一氏
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無給だからおカネを貰っている人より頑張らなかったかというと、
貰っている人の何倍も僕は仕事をしました。
「自分」というものを捨てて働いてきました。
そのことが、いまの自分の喜びにかわっているわけです。
いまふり返ってみると、
これも無、あれも無、
無を追求するということは、
並たいていのことではありませんでしたし、
それだけに、いい経験になりました。
by. 桜井章一氏
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その子(知的障害)は、親が愛情を与えようが何をやろうが、
絶対に伸びないんです。
僕が毎日働て、
頑張って「気」を育てようとしても、
伸びないんです。
伸びるどころか、
大人になればなるほど、
ほかのみなさんとはどんどん差が出てくるんです。
でも、やってあげなければならないんです。
by. 桜井章一氏
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焼け石に水だとわかっていても、
一生頑張って力を注ぐわけです。
だから僕は道場の子たちに、
「目標はもちなさい。
でも、期待はもつなよ」
と教えるんです。
期待には絶対に「病」が入る、
過ちや、犯罪につながる。
でも、人間は歩んでいかなきゃいけないから、
目標はもちなさい、といいます。
by. 桜井章一氏
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前にも述べましたが、
期待はことごとく裏切られるし、
そのためにウソやごまかしも多くなります。
無の頑張り、というのがわかります。
その子(知的障害)のおかげで学べるんです。
そして、子どもを壊してしまう。
いい学校に行かせたい、
いい会社に入れたい、
そういう親の欲望を満足させるために、
子どもを育ててしまうんです。
by. 桜井章一氏
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その子の面倒を見たり、
あるいはその子のやったことをやり直したり。
ひとつの仕事に二人が必要になるわけです。
そうすることで、
みんなが自分のことだけでなく、
人の面倒をみよう、
助けあおうという気持ちになれる。
思いやるという気持ち、
辛抱するという気持ち、
そういうものがみんなに生まれてくるんです。
by. 桜井章一氏
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これも、やはり自分を無にして頑張るということです。
無のことを頑張る。
それがどこまでできるかというのが、
大切なんだと思います。
正月などに神社へ行くと、
ふつうは、こうなりたい、
こうなってください、
と神様にお願いしたりしますが、
僕はそういうことはしないことにしています。
by. 桜井章一氏
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願ったことがそのとおりになってしまうからです。
信じられないかもしれませんが、本当です。
だから神社では、
いいことも悪いことも拝みません。
ただ、フワーッと拝むだけ。
つまり、本当の心というのは、
このぐらい力のあるものだということをいいたいのです。
by. 桜井章一氏
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いま、みんな外の世界、
モノだとかカネだとか、
そういうものに気をとられていますが、
もっと内面を大切にするという、
そういう気持ちをもたないといけません。
鍵山さんがいうように、
まず心を鍛えること、
自分をしっかりすること、
そして家族を大切にすること。
その次に、まわりを大切にすること。
そうやって意識をだんだん社会へと広げていけばいいのです。
by. 桜井章一氏
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ただ、心を鍛えようとしない人には、
やはり心はありません。
死んで魂が残る、といいますが、
「生きてるうちに魂のねえやつが、死んで魂を残すわけがねえ」
と僕はよくいうんです。
生きてるうちに地位やカネに魂を売り渡してしまったやつに、
死んで魂が残るはずがありません。
だから、商売で成功したいとか、
起業で成功したいとか、
いろいろあるでしょうが、
やはり、卑しいことだけはしないことです。
by. 桜井章一氏
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若い人が夢をもつのは大切なことだと思います。
ただ、少年よ大志を抱け、
ではありませんが、
あまりに大きな夢だったら、
それを一気に実現するのは難しいと思います。
よほど信念がしっかりしてればべつですが、
まずそこまでたどり着くのがたいへんだし、
挫折したり、人を利用したり、
いろんな気持ちが起きてくると思います。
何かを実現するためには、
ほんの小さなことをまず実現するようにしていけば、
だんだん大きなところへ行くはずです。
by. 桜井章一氏
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人間、欲は敵です。
一気に何かを手に入れてしまった人というのは、
たいていダメになります。
やはり、おカネでも何でも地道に一歩一歩築きあげた人というのは堅実です。
夢も同じことです。
一歩一歩地道に「小」のことをやっていけばいいのです。
by. 桜井章一氏
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仕事の空間が楽しければ、
仕事は何でもいいような気がします。
小さい頃に、お父さんの仕事が銀行員とか一流企業の社員だったら、
それだけでお前は恥ずかしくなかったかもしれないね、
でも、お父さんがこの道を選んだのは、
この道が汚かったからなんだよ、
汚かったから、
誰かがやらなきゃいけないというのが、
たぶんお父さんの生きざまなんだよ、
といった話をしました。
でも、そうではなくて、
その旦那が選んだ道楽の身勝手さが、
奥さんの背中に苦労として張りついていたわけです。
麻雀なんてそういう道なんです。
by. 桜井章一氏
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■悪戯の流儀 -青春出版-
自分自身がくぐりぬけたきた数々の修羅場を通して、
その場、その場でつかんできた
“俺流の生きた行動学”を共に考えることしかないのだ、と。
懇意にしていたある組の親分が、
「桜井が狙われている」という話を耳にして情報を集め、
急いで助けにきてくれたのだ。
自分の強運に驚くと同時に、
人とのつながりがいかに大事であるかを思い知らされた。
俺は20年間、
プロの雀士として、
1度も負けたことのない男だ。
by. 桜井章一氏
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