波のように自然に押したり引いたりするリズムを持つことが大事です。アガリと振込みのいいバランスが求められるのです。違和感のあるものを外していくことが出来れば、的は見えてくるはず

■人生を変える美しい勝ち方 -宝島社-

波のように自然に押したり引いたりするリズムを持つことが大事です。アガリと振込みのいいバランスが求められるのです。違和感のあるものを外していくことが出来れば、的は見えてくるはず

カラダの調子、
気分の調子、
仕事の調子など、
調子がいつも一定するということはありません。

怠けたり、やり方を間違えれば調子が上がらなくても当たり前ですが、
するべきことをちゃんとしていれば、
ちょっとした調子の波はさほど気にすることはありません。

それは、波が押したり引いたりするのと同じです。

波が引いている状態をダメな状態とはだれも言いません。


by. 桜井章一氏

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調子は波が引いたり戻ったりする水辺の感覚でとらえればいいのです。

寄せる波に強さがあれば、
引く波にも強さがあります。

波のように自然に押したり引いたりするリズムを持つことが大事です。

その感覚があれば、
ちょっと調子がよくなくても余裕を持ってすぐ元に戻れます。


by. 桜井章一氏

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時には調子の下降線が長いものもあります。

そんな時には大きな視点で調子の波をとらえればいいのです。

初めのうちは勝負事ですから、
勝つことにこだわりをもってやっていたのですが、
そのうち勝ち続けることに虚しさを覚えるようになりました。

裏に敗者の悲しさを感じたからです。


by. 桜井章一氏

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それからは勝つことよりもいい勝負をしようと思うようになりました。

勝つとか負けるとかよりも、
いかにいい勝負をするか、
勝つことより本当の強さを求める、
そうしたことのほうが大事だと思うようになったのです。

アガることだけを目指すのでなく、
いかにいい振り込みをするか、
つまり自分が得るだけでなく、
人にいいものをどれだけ与えられるか、
ということが評価の対象になるのです。

あくまでアガリと振込みのいいバランスが求められるのです。


by. 桜井章一氏

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世間では、勝てば官軍で勝ちは絶対の勝ちを持っています。

それは、ただ自分だけが一方的に得をすればそれでいいという勝ち方です。

その下には無数の他人の犠牲があり、
その分だけ妬みや恨みがあるわけです。

結局、勝つとは何かということです。


by. 桜井章一氏

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■体を整える ~ツキを呼ぶカラダづかい~ -講談社- 感覚は掴むのでなく触れる。掴んだ感覚は次の瞬間には逃げてしまう ...

その点で私たちは自然からもう少し勝負の仕方を学ぶべきかもしれません。

自然界は生きとし生けるものすべてが連鎖しています。

動物は死ねばバクテリアに分解され土に還り、
豊かな土壌となって植物や樹木を育て、
その植物をまた動物が食み……
というふうに「与える」と「貰う」をバランスよく循環させています。

食物連鎖の中では一方的に相手から分捕るということがありません。


by. 桜井章一氏

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人は自然をお手本にして
「与えること」
「分けること」
「循環させること」
の意味を学べばいいと思います。

そうすれば、
いたるところで繰り広げられている仕事やスポーツや人生の勝負というものに、
いくらかは品格というものが芽生えてくるかもしれません。

本当の強さとは、
結局はこの本能に根ざすものだと思います。

人が強くなろうと肩肘張ろうと背伸びしようと、
そうした頑張りの中で育まれる強さは実はそんなに強くないのです。


by. 桜井章一氏

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私は強さということにこだわりを持っていますが、
実はこのこだわりもどこか頭で生きざるをえない人間本来の弱さがあるからだと思います。

そうしたこだわりも消え、
本能のレベルで持っているものに覚醒めた瞬間こそが、
本当に強い状態なのだと思います。

いい勝負には張り詰めた緊迫感があります。

勝負強い人は、
いい緊迫感を持っています。


by. 桜井章一氏

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■人は八割方悪である -竹書房- 自然を忘れてしまった人は、愛をも忘れた人である。愛とは一方的に与えるもの ...

緊張が硬いままでは緊迫感は生まれませんが、
そこから余計な感情や思考がとれ、
緊張そのものが極まった時に緊迫感は出てきます。

いってみれば緊張の中心に、
台風の目のように静かできびしく張りつめた緊迫感があるのです。

緊迫感を勝負の時に出せる人は、
日常での現場感覚に優れた人です。

現場感覚とはプレイヤー感覚ともいうべきもので、
現場の変化していく出来事に身を持って当たっていくことで生まれる現場との一体感のことです。


by. 桜井章一氏

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緊迫感とは、この現場感覚が極まった状態ともいえます。

自分が向かっている対象と緊張感を持って一体になるという感覚が日頃の現場感覚によって磨かれていれば、
それが緊迫感となり、
本番の勝負における強さを生み出す元になるのです。

闘っている相手との一体感、
攻めと受けの一体感、
勝負という見えないものとの一体感があると、
研ぎ澄まされた勝負が立ち上がってきます。

その時、一体感の強いほうが勝ちに導かれます。


by. 桜井章一氏

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また勝負の土俵に表れないものとの一体感も大事です。

背後にいて支えてくれているコーチや仲間、
家族との一体感、
プロの選手であればファンとの一体感もそうです。

そこには応援してくれる仲間や家族、
ファンのために闘うという「誰かのため」というより、
そうした人たちとの一体感があることが大事なのです。

「誰かのため」と思うのはよくありませんが、
そういいながらも一体感がそこに生まれれば、
闘っていく大きな力になります。


by. 桜井章一氏

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■人は八割方悪である -竹書房- 生きることは相対的なものであり、相互感や全体感を持つことが大切だ 子どもが...

一体感になった状態には白熱した熱さがあります。

その熱さが激しいほど、
相手の攻撃力を溶かすのです。

自然に楽しく何か出来ている人は、
余計なことを考えなくていい状態にあります。

考えないから早く麻雀が打てるし、
仕事も早く出来る。


by. 桜井章一氏

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考えるのは迷ったり、
ものごとをよく見通せないからです。

もちろん仕事においては、
最低限考えておかなければいけないことはありますが、
出来る人は必要なことだけをシンプルに考えてさっと行動出来るわけです。

出来る人は瞬時にして的を射れます。
出来ない人は考え過ぎて的を外してしまう。

外すとなぜ外れたのか延々と考え始めます。


by. 桜井章一氏

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いい考えはシンプルにまとめられるのに、
無駄な思考をしてもっと迷ってしまう。

ちゃんと準備をして正しい動きをすれば、
的はスッと見えてくるものです。

考えれば考えるほど選択肢は増え、
調子を狂わす雑音が増えてきます。

迷う前に的確な動きが出来ればいいのですが、
もし間に合わず考えるパターンに入ってしまうことがあれば、
それをやめて全体を俯瞰し感じてみることです。

そこで違和感のあるものを外していくことが出来れば、
的は見えてくるはずです。


by. 桜井章一氏

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