■生き残るヤツの頭の働かせ方 ~20年間無敗の雀鬼が明かした本質洞察力~ -アスコム-
多くの人が「勝ちたい」という。
勝つことが正義だと思っている。
そして、強いものが勝つとも思っている。
でも、本当にそうなのか。
人間には欲がある。
とにかく何かを得ようとする。
誰かが何かを得ようとすれば、
どうしても奪い合いになる。
奪い合いになれば、そこに勝ち負けが生じる。
奪ったほうが勝ちで、奪われたほうが負けだ。
勝負の本質はここにある。
by. 桜井章一氏
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だとすれば、勝つことは正しいことなのか。
勝つことは正義なのか。
勝った人はいい人、すばらしい人なのか。
そうではない。
勝つとは奪うこと、つまり勝者とは強奪者のことだ。
奪うものがいれば、奪われるものがいる。
勝つことが善だなどとても言えない。
強盗が善で、被害者が悪だなんて言えるはずがない。
by. 桜井章一氏
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だからといって、弱いままでいいということではない。
それでは奪われっぱなしになってしまう。
弱いよりも強いほうがいい。
ただし、その強さとは、奪いに行くための強さではなく、
奪いに来た敵から自分や周りのものを守るための強さだ。
しかし、残念なことに人間は力を持つとすぐに奪いに行きたくなる。
本質的に弱いからだ。
すぐに、自分のテリトリーを広げたくなってしまう。
by. 桜井章一氏
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人類の歴史は奪い合いの歴史だ。
戦国武将はただ力でうまく奪っただけの人たちだ。
別に偉くもなんともない。
力を持ったから奪いに行った。
力があったからうまく奪えた。
そういうことだ。
それを構成の人が勝者だと言って崇めているだけだ。
by. 桜井章一氏
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そんなに奪うことがいいことなのだろうか。
そんなに奪う必要があるのだろうか。
強さは守ることにだけ使えばいいし、
守るためだけに強くなればいい。
本当の強さとは、
奪わない強さのことなのだ。
by. 桜井章一氏
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力を持つと、奪うだけでなく、
人をつぶしにかかるという人もいる。
しかし、人につぶされないためには、
まず自分が人をつぶしに行かないことが第一だ。
「戦うな」という意味ではない。
自分の言い分を主張することと、
相手をつぶしに行くこととは違う。
「何があっても自分は他人をつぶしに行かないよ」という人には、
次第に誰もつぶしに行かなくなる。
by. 桜井章一氏
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人間には恐怖心というものがある。
他人をつぶしにかかる最大の理由もこの恐怖心だ。
「先につぶしておかないと自分がつぶされるかもしれない」
という恐怖心である。
「つぶしに行かない」という姿勢は、
この恐怖心を取り除くことになる。
やがて相手は
「こいつをつぶしても何の利益にもならない」と気づく。
by. 桜井章一氏
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人間は恐怖心というものを最も嫌う。
恐怖は人を支配する。
その恐怖を取り除いてやれば、
つぶそうとする人も変わってくる。
by. 桜井章一氏
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つぶしにかかってくる相手に対して、
つぶしで真っ向勝負に出ると、
そこはもう泥沼のつぶし合いになる。
つぶそうとする人は、
相手がつぶそうと思っているとつけ込みやすくなる。
詐欺師は人の欲望につけ込む。
by. 桜井章一氏
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人間は弱い。
個体の話ではなく、人類全体の話だ。
そんな弱い生き物が弱肉強食の生存競争の中で
生き残るためにどうしたか。
弱さを補うために、
道具を使うことを覚えたのだ。
by. 桜井章一氏
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人間は万物の霊長なんて言っているが、
別に特別進化した生物というわけではない。
むしろ弱い生き物だ。
それを、偉そうに特別扱いしようとするから
おかしなことになる。
自然からどんどん切り離されていく。
by. 桜井章一氏
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人間は、まず自分たちは非常に弱い生き物なんだということを思い出し、
それを認めた上で、そこからいろいろな物事を捉えていく必要がある。
弱い人間たちがしたことは、
道具の使用だけではなかった。
彼らは集団を作った。
そして、その集団のテリトリーを広げたいという気持ちを持った。
狩猟範囲を広げたい、
田畑を広げたい、
獲物や収穫物を広げたい、
富を広げたい、
国を広げたい……。
これらは決して強さから生まれたものではない。
弱さを埋めたくて出てきたものなのだ。
by. 桜井章一氏
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本当の強さというのは、
こうした根源的な弱さを認められるかどうかではないだろうか。
まず、自分たちが弱いことを認めよう。
すべてはそこからはじまるのだ。
by. 桜井章一氏
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私は、「目標を立てるべきか、そうでないかは人それぞれ」
と考えている。
目標を立てることでいい方向に向かうという人もいれば、
目標を立てたらたいへんなことになる人もいるのだ。
あるいは、同じ人でも、
目標を立てるべき時期と立てるべきではない時期がある。
by. 桜井章一氏
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自分の軸さえしっかりしていれば、
自分探しなんて必要ない
いや、旅になんか出たって、
自分が見つかるわけがない。
自分は自分の中にしかないのだから、
旅に出ている暇があったら、
自分を観察したほうがまだましだ。
あるいは、自然と自分の関係をよく観察したらいいのだ。
by. 桜井章一氏
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