■ピンチの本質 ~絶体絶命を乗り切る技術~ -KKベストセラーズ-
「生きるか死ぬか」のときに出てくる人間の動きこそが本来の「人間の動き」であり、「正しい動き」なのだ。「負け」にも意味はちゃんとあるし、その意味をしっかりと残していかなければいけない
「とりあえず自分を正しいところへ置いておけばいい」
という考え方は安直かつ、
非常に危険な考え方なのだ。
今の世の中で”正当”
とされるものは善悪とは一切無縁である。
私が物事を判断する上で基準としているのは自分の”感情”である。
by. 桜井章一氏
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世の中の常識やモラルなんてものは論外。
「気分がいいかな」「誰か喜ぶかな」、
そうやって自分の気持ちがよくなる方向を選ぶようにしている。
私と、私に関わるまわりの人たちにとって、
感情の悪い部分が出てくるようなことはなるべく避けたい。
そう思って生きているだけなのだ。
by. 桜井章一氏
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「少しでも気持ちよく生きたい」
と思っている人は多いだろう。
でもほとんどの人が世の中の正当性に飲み込まれ、
自分を見失い、
自ら悪い方へ、
悪い方へと進んでしまっている。
「自分は正しい」と思うのではなく、
「自分は間違っているんじゃないか?」
と常に思う。
by. 桜井章一氏
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生きるか死ぬかの大ピンチの状況になると、
人は普通ではない動きや感覚というものが生まれる。
「生きるか死ぬか」
のときに出てくる人間の動きこそが本来の
「人間の動き」であり、
「正しい動き」なのだ。
by. 桜井章一氏
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しかし自然を人々の生活から切り離してしまった現代社会では、
人間はひたすら”安全・安心・安定”だけを求め、
その結果、生物としてとても弱い存在になってしまった。
経営者の大多数が”現場感覚”を忘れ、
経営にだけ注力してしまっているのは事実である。
by. 桜井章一氏
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人間にとって”現場感覚”は必要不可欠なものだ。
ピンチという”現場”
をいくつも経験することで人間は感覚を磨き、
知恵を得て強くなっていく。
by. 桜井章一氏
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多くの人にとってピンチは「悪いこと」、
チャンスは「いいこと」として認識されている。
そのような考え方だと、
例えば「悪いこと」が起こったとき、
その悪いことを自分よりも遠くに置いておきたいがために、
その責任を他者に擦り付けたりするようになる。
そんなことを繰り返していれば、
その人は人としてどんどん弱くなっていく。
弱くなっていけば、
自分に巡ってくる「悪いこと」
は減るどころか増えていく一方である。
by. 桜井章一氏
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私は「いいこと」があったらそれは他から来たもの、
他からの恵みであると考える。
決してそれは自分の力で起こせたものだとは思わない。
そうするとそこに自ずと「感謝心」
というものが起こってくる。
by. 桜井章一氏
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「悪いこと」があった場合、
今度はそれを「自分のせいだ」
と考えるようにしている。
「悪いことが起きたのは自分の蒔いた種が原因だ。
だから反省しよう」と。
「いいこと」「悪いこと」
に関しては私はそんな観念を持っている。
世の中には、
悪いことが起きたときにそれを他者のせいにする人がたくさんいる。
そしてそれは人間としての弱さの表れに他ならない。
by. 桜井章一氏
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人間にはなんで強さと弱さがあるのか。
私自身も含めてなんで人間は弱いのか、
もっと強くあるにはどうしたらいいのか。
そういったことを考えているうちに、
「人のせいにするのは人間として弱いからだ」
ということに気付き、
自分が強くあるために
「いいことがあったら他のお陰」
「悪いことがあったらそれは自分のせい」
と捉えるようになった。
by. 桜井章一氏
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「強さ」とは当然のことながら身体の強さだけを表すものではない。
思考、精神の強さ、
そして体の強さ、
そのいずれもが揃って初めて本当の
“強さ”が育まれる。
悪いことが起こったときに人のせいにすると心のどこかが気持ち悪くなる。
でも悪いことが起こったときに
「自分のせいだ」と思うとなぜか気分がすっきりし、
その後の対処法も明確になる。
by. 桜井章一氏
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「ダメで元々」という考え方は意外と効果がある。
「何がなんでも成功させなければいけない」
と思うから人は緊張もすれば、
プレッシャーも感じる。
他の人から
「精一杯やってもダメだったらそれはしょうがないよ」
と言われれば誰でも精神的に楽になれる。
それが自分の信頼する人からの言葉であればなおさらである。
by. 桜井章一氏
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このように”ダメ元精神”があれば、
どんな相手と戦う時でも緊張やプレッシャーというものを軽減させることができるのだ。
心と体の柔軟性は、
その人の実力を引き出す上で欠かせない要素なのだ。
by. 桜井章一氏
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当たり前のことだが勝負事には勝者がいれば敗者もいる。
しかし結果だけで物事を判断する今の世の中では、
敗者の存在は見逃されがちである。
スポーツでは時に敗者が注目を浴びることがある。
それと同じように、
社会のシステムの中でも「勝ち」や「成功」
ばかりに意味を見出そうとするのではなく、
敗北の中に美や感動といったものを見出すことが大切なのではないだろうか。
by. 桜井章一氏
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「負け」にも意味はちゃんとあるし、
その意味をしっかりと残していかなければいけない。
「ミスしたっていいんだよ」
「ダメだっていいんだよ」
と言ってやりたかった。
そんな思いもあって、
私は代打ちを引退し、
雀鬼会を始めたのである。
by. 桜井章一氏
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