■男の器 ―――常識に囚われない生き方 -角川oneテーマ21-
駄目な生き方をしていれば、
「何かを持っている」人などには到底なれないが、
ちゃんとした生き方をしていれば、
どんな人でもある程度「何かを持っている」人にはなれる。
「何かを持っている」の「何か」は、
人それぞれで違うオリジナルのものだ。
だから取り替えはできない。
by. 桜井章一氏
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喧嘩というのは、
こっちがよくて相手が悪いと思うから起きるものだ。
だからちょっとした行き違いがあったときに、
善し悪しの判断をすると喧嘩に発展していくことがままある。
by. 桜井章一氏
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喧嘩が起こりそうになっても流すことができる人は、
喧嘩を「高く買う」人といえるかもしれない。
喧嘩という行為を高く見積もることができれば、
よほどのことでないと喧嘩はしないよ、という態度になる。
たいがいのいざこざはどうでもよくなる。
by. 桜井章一氏
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大事なのは喧嘩をするとかしないとかでなく、
筋を通すということではないだろうか。
誰かに筋の通らないことをされたなら、
相手に文句をいうのは当たり前である。
by. 桜井章一氏
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筋を通す生き方というのは一見、
いろいろな衝突を招きそうにも思えるが、
実際はそんなことはないと思う。
ほんとうに筋が通っていれば、
たいがいの人は納得するものである。
筋が通っている男とは、
誰が見ても「その通りだね」と納得する生き方をしているはずである。
by. 桜井章一氏
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約束は人とするものと多くの人は思っているかもしれないが、
実は人と約束する前に自分自身と約束しているのである。
世の中はみんな、約束を中心にして回っている。
だが、交わされた多くの約束は反故にされたりする。
by. 桜井章一氏
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約束を守れなくなったとき、人はたいてい言い訳をしてごまかしたり、逃げたりする。
そのことで相手の信頼を裏切るわけだが、同時に自分自身を裏切ってもいるのだ。
人との約束を破ることが自分自身も裏切っていることに、
なかなか人は気付かない。
by. 桜井章一氏
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自分をそうやって裏切ってばかりいるヤツがうまくいくわけがない。
自分が成すことに対して結果的に裏切られるに決まっているのだ。
約束というものが相手以前に自分との間で交わすものであるということは、
嘘をつく行為にも同様のことが言える。
by. 桜井章一氏
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約束を守れなくなったとき、人は嘘をつく。
まず自分に嘘をつかないと、人には嘘をつけない。
嘘というのは、人にいうのでなく、
常に自分にいっているものなのだ。
だから、人との約束を守るという以前に、
私は自分との約束を守ることが大事だと思っている。
by. 桜井章一氏
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鮭は生まれた川に産卵のために戻ってくる。
ところが、その川(利尻島)には鮭が海へ行っている間にダムがつくられてしまって、
途中で上がれないのだ。
何で隣の川へ行かないのかと人間なら思うが、
鮭たちは生まれた川に戻って新しい生命を産むことを本能で約束しているのだ。
by. 桜井章一氏
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必至の力で川を遡り、石に擦れて傷だらけになり、
自分の命を賭して産卵に向かう何千匹もの鮭の姿を見て、
「いや~スゲエ」と体中が震えた。
と同時に
「鮭はここまでして約束を守っているのに、
人間はまったく何やってるんだろう?」
という痛切な思いにとらわれた。
by. 桜井章一氏
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自分との約束を守るということは、
最終的に命懸けのような行為になっていくのかもしれない。
自分との約束を守り続けることは意志が強くないとなかなかできないことだが、
「生きる」という行為は自分との約束を守ってこそのものだ。
by. 桜井章一氏
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日々、自分との約束を守っている人は自分に裏切られることがなく、
必ずや何かを成すことができるはずである。
by. 桜井章一氏
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この世は無常であり、すべては変化してやまないからだ。
だから、「絶対」というものはこの世にはない。
「可能性はある」という言い方ならできるが、
「絶対」というものは未来にないのである。
「期待は病理を生む」ものだ。
by. 桜井章一氏
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「絶対」という感覚をもった人は危ないのである。
「絶対」という観念が魅力的なのは、
人の心というものが生の本質的な不確実性や根拠のなさに耐え難いからだ。
だが「絶対」の観念が高じると人は必ず「狂」の世界へ入っていく。
by. 桜井章一氏
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