■突破力 -講談社-
子どもというのは、たまにハメをはずしたり悪いことをしながら、
善と悪を学んでいくものです。
完全無欠な子どもなど、気持ち悪いだけです。
子どものときに、あれはいけない、これはいけない、
と縛られて、善と悪を学ぶチャンスを奪われてしまうから、
善と悪の区別もできないまま大人になって、
今度は本当に悪いことをしてしまうのです。
by. 桜井章一氏
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たとえ凶の目が出ても後悔がなかったのは、
常に「自己責任」ということを考えてきたらからです。
人間は選択をする動物です。
二者択一で、たとえ結果がマイナスに出ても、
自分で選んだものは自分で責任をとる気持ちがあれば、
悔いは残らないはずです。
結局、悪いのは自分なのですから。
by. 桜井章一氏
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凶の目が出たというのは、やはり自分の失敗なのです。
失敗というのは、誰にでもあることです。
問題は、失敗したときの責任のとり方です。
何か失敗した時、
その原因をほかのものや環境や他人のせいにしたら楽だろうと
考えがちですが、それは大間違いです。
by. 桜井章一氏
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自分の失敗は、自分に原因があるのです。
自分の責任として真正面から本気で向きあってしまったほうが、
はるかに楽なのです。
ほかのものに責任転嫁したら楽になるだろうというのは、
錯覚でしかありません。
「自分のまわりで起きたことは、すべて自分の責任だ」
と、決めたほうが、人間、楽になれるものです。
しかも、そう考えることによって、
むしろそこからまた新たなことを学べたりもするのです。
by. 桜井章一氏
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その不自由さを体験して初めて気づくこともあるのです。
不自由だからこそ、普段なら思いもつかないような工夫が、
そこから生まれることもあるのです。
そんなときは、まだまだ自分はたくさんの可能性を秘めている
ような気になります。
こんな災難も、これまでできなかった体験をさせてくれる
時間だと思えれば、落ち込むこともありません。
どんなに辛いことに遭遇しても、
すべて自分の責任として受け止められるようになれば、
そこからきっと新たな運が開けてくるはずです。
by. 桜井章一氏
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結果も大事ですが、「やり方」は常にもっと大事なのです。
ただ、自分にとって最良の方法をやりぬくためには、
本人がよほどしっかりしていなくてはいけません。
強くなくてはなりません。
他人に迷惑をかけてしまうようなことになるのは、
自分が弱いからなのです。
人間の弱さ、他人を羨むとか、妬むとか、
他人よりも偉くなりたいとか、
おカネ持ちになりたいとか、
そういう邪心が手段を選ばない結果主義を生むのです。
by. 桜井章一氏
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「やり方」はよかったけど「結果」が思ったようにならなかった場合、
その過程の体験は財産となって次につながります。
反対に「結果」はよかったけど「やり方」が正しくないとき、
それはマイナスの目に見えない重しとなって次第に悪い結果を
生むようになっていくものなのです。
つまり、長い目で見てよい結果を出そうと思えば、
やはり過程がひじょうに大事なのです。
by. 桜井章一氏
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若い人たちには、国際感覚も大事ですが、
その前にまず自分のまわりの身近な人間関係を
しっかりやってほしいと思います。
近い人間関係がうまくいかないのに、
遠い人間関係がうまくいくはずがないのですから。
人間関係の基本は何かというと、まずは自分を知ること。
そして相手を知ること。
自他ともに知るというのが、
人生の最大の勉強だと思うのです。
by. 桜井章一氏
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自分を知るというのは、
自分のいいところと同時にダメなところを知るということ。
自分の足りない部分を一目瞭然にし、
努力して、その部分を高めていけばいいわけです。
若いうちから完璧な人間などいないわけですから、
自分の足りない部分を認めることを躊躇してはいけません。
ダメな部分は、べつに恥ずかしいことではないのです。
むしろ、足りない部分を高めていくことが目標になって、
そこで毎日少しずつ努力することが、
自分を磨くことになるのです。
by. 桜井章一氏
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他人を知るというのは、先にも述べたと思いますが、
とにかく相手に関心をもつということです。
関心をもつことで人間のことを学んでいくこと。
そういうことが人間関係だと私は思うのです。
まず、本人に自覚がない。
なぜいま自分は顔色が悪いのか、
自分のことがまったくわかっていないのです。
わかっていないから、
急に指摘されると答えられないのです。
自分のまわりに壁をつくって、
相手の侵入を防ごうとするのです。
by. 桜井章一氏
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壁をつくるということは「弱い」ということです。
とくに若い人たちは、
まず身近なところで壁や垣根をとっぱらってつくる人間関係
というものを学ばないといけないと思います。
相手に壁をつくらず、相手の多様性を素直に受け入れる人が、
本質的にグローバルな感性をもっているといえるのではないでしょうか。
外国語がペラペラでも、
そんな姿勢がなければその人はグローバルな人間とは
いえないと思うのです。
by. 桜井章一氏
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会社でも個人でもそうですが、
立派なことは誰でもいえるのです。
肝心なのは、そのように自ら行動するということなのですが、
実際はそうしない。
そうできないことをごまかすタテマエになっている。
それなら、そんなごまかしはやめて、
経営理念などないほうがいいかもしれません。
by. 桜井章一氏
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潜って獲って焼いてと、大いに楽しませてもらって、
しかも食べたいという本能まで満たしてもらったのですから、
それで十分なのです。
そんな感謝を込めてサザエを海に戻すのです。
実は、こういった気持ちがみんなの楽しみや喜びを
倍増させるのです。
こういう気持ちを知らないのは、
一種の不幸だとさえ思います。
by. 桜井章一氏
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リーダーとしての資質をひとことでいえば、
すべてのことに責任がとれるということにつきるでしょう。
リーダーたるものが、土壇場でつまらない責任回避をしたり、
卑怯にも誰かに責任を押しつけたりしたら、
その瞬間にリーダーとしての信頼は失墜してしまうことでしょう。
そのリーダーには誰もついていかなくなるでしょう。
すべてのことに責任をとるからこそ、
下の者はそのリーダーについていくのです。
この人のために頑張ろう、と思えるのです。
by. 桜井章一氏
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だから、すべてに責任をとるリーダーは、
責任をとったことによってたとえ一度人生ボロボロになったとしても、
必ず誰かまわりの人たちが助けてくれて、立ち直れるものなのです。
中途半端にデキるリーダーは責任を逃れるのが上手いですが、
本当に優秀なリーダーはきっちりと責任をとれる人なのです。
by. 桜井章一氏
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