■突破力 -講談社-
文明の利器がないことで不安を感じる人はたくさんいると思いますが、
反対にできないことの喜び、不足していることの喜び、というのもあるのです。
家族も自分も元気で、食べるものにも困らなければ、
本当は必要最低限のもので十分間にあうのです。
弱肉強食の自然界でも、
必要以上の殺生はしないのです。
by. 桜井章一氏
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いや、むしろ文明の便利さが足りないほうが、
人間関係はまっとうになるし、
人間も人間らしく振る舞えるのです。
そして、足りないからこそ、
満たすものを模索する感性も磨かれるのです。
by. 桜井章一氏
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しかし、世の中に、本当にいいこと、本当にいい人というのが、
そんなに少ないのでしょうか。
そんなことはないと思います。
知らないうちに「自分さえよければいい」という
自分勝手な生き方をしているから、
本当にいいことや、本当にいい人に出会わないのではありませんか。
いや、出会っても、気がつかないのではありませんか。
by. 桜井章一氏
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いま、世間の多数派の常識の中心にあるのは、
よりお金を求めて、より便利になって、他人よりも楽でいい生活をして、
というようなことばかりです。
そんなくだらない常識に流されている限り、
感性は鈍ってしまって本当にいいものは見えないはずです。
多くの人が、わざわざいいものに背を向けて生活しているのです。
多数派の常識とは別のところで、
自分だけの感性で世の中を眺めてみれば、
本当にいいものに、きっともっと気づくようになるはずです。
by. 桜井章一氏
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プロのスポーツは、
いまはすべておカネがらみのビジネスです。
スポンサーがあって、代理店が動いて、メディアが大騒ぎする。
その真ん中にいるのがスター選手です。
スポーツのスターが人々に夢を与えられるとしたら、
それは、誰にもマネできないような素晴らしいプレーを見せてくれるからであって、
決しておカネをたくさん稼げるからではないのです。
豪邸に住んで、高級外車を乗り回すことのどこが「夢」ですか。
そんなことはむしろミットモナイことだと、
どうして気がつかないのでしょう。
by. 桜井章一氏
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そもそも成功とは何でしょうか。
出世することですか。
おカネ持ちになることですか。
有名になることですか。
多くの日本人がそう思っているかもしれませんが、
そんなことが成功なら、
成功というのは実に安っぽいものだと思ってしまいます。
しかし、日々の達成感という意味での成功なら、
これは私も認めます。
by. 桜井章一氏
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価値観というのは人それぞれですが、
単なるおカネとか見栄といったものから離れたところで自分の価値観をしっかりもち、
日々それを充実させるために必死に生きて、
なおかつ達成感が感じられたら、それがその人の成功だと私は思うのです。
by. 桜井章一氏
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成功率は常に低い。
だからこそ、われわれは成功したことより、
成功しなかったことから学ぶ必要があるのです。
打てた球より打てなかった球から学ぶのです。
失敗して失敗して、そこから学んでいく。
それは、たぶんたいへんなことです。
でも、たいへんなのが人生です。
なぜ、こんなにたいへんなのでしょう。
それはきっと、
たいへんさのなかにこそ答えがあるからなのです。
by. 桜井章一氏
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悪いことと知らないでやってしまったことでも、
罪は罪です。
ただ、悪いことと知りながらやったら、
これは悪魔の所業です。
私が、悪いことと知りながらそれをやったら、
私は悪魔です。
つまり「知る」ということは、
そのぶんそこに責任が生じるということなのです。
知れば知るほど、
責任は大きくなるのということです。
by. 桜井章一氏
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頭がいいというのは、
悪だくみを思いつくということではないはずです。
悪いことを考えない、というのが、
頭がいいということだと私は思うのです。
悪いことを考えるというのは、
頭が悪いということなのです。
by. 桜井章一氏
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勉強だけして、知識だけで出世して、
社会的にエラくなるものだから、
こんなヘンなことになるのです。
「知識」が正しいわけでは、決してないのです。
親のエゴが勉強だけができる、
バランスの崩れた人間を育ててしまっているのです。
せっかく知識的に頭のいい人間に育てるのなら、
人として「頭の悪い」ことをしない教育も同時にするべきだと思います。
by. 桜井章一氏
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おカネを借りるという心のなかには、どこか、(返せばいいんだろ)
という安易な思いがあるのです。
おカネを借りるということは、
すでにその人に迷惑をかけているのだ、
という面が忘れられているということです。
それに、もしスムーズに返せないときはどうするのか。
また別の人から借りて、返すのか。
それではまた、別の人に迷惑をかけるかけることになります。
もっと困れば、ウソをついたり、最後にはおカネを盗んだりしなければならない、
ということにもなりかねません。
借りるというところから、いろいろな罪が生まれてくるのです。
by. 桜井章一氏
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実際、世の中のほとんどの犯罪はおカネがらみで起きるのです。
だから、おカネというものは難しいし、怖いものだと思います。
便利だけれど怖いもの、それがおカネなのです。
by. 桜井章一氏
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失敗のない人などというのはいません。
失敗は誰にでもあるものです。
むしろ問題は、失敗したときの責任のとり方にあります。
自分に責任が及んでこないよう逃げてしまう人がいます。
とても卑怯なやり方です。
でも本当は、組織で何かトラブルが起きたら、
それはすべてトップの責任なのです。
by. 桜井章一氏
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いや、正しくは、すべてのことに責任をとるからトップなのです。
そうでなければトップの価値はないわけです。
組織では「正義」や「道理」といったことよりも、
当然「安全」とか「安泰」といったことのほうが優先されることになります。
いいかえれば、自分たちの欲がかなえられる体制ということです。
でも私にいわせれば、これではまったくダメなのです。
by. 桜井章一氏
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