■なぜあの人は強いのか -東洋経済新報社-
それは心構え次第だ。どんなものを与えられたって、それは同じです。オレの場合は戦略はあまりないんだ。それをまったく考えずに、出たとこ勝負で闘ってきた
「それは自分がどこかに安定があるから、違ったものを求めるという感覚です。
同じような価値観を求めるという感覚と、違ったほうに魅かれてしまうという感覚がある」
「一つのモノにとらわれず、いろんな要素をとってこないといけない。
一つのモノだけでは豊かさは絶対に得られない。
たとえば、自然の木と水を見て覚えるんです」
「川へ行って、魚がいないところに、竿をおろしている人がいる。
子どもに注意したり知識を与えている親がいっぱいいる。
それは、同じです。
魚は餌場にしかいない。
いるところに向かって竿をやらなきゃ、魚はいない。
それが的を射るということです。
川の中は見えないから、どこにでも魚はいる、知識が通用すると思っているが、知識というのはあくまで的を射ないといけない」
(今回はちょっと荒れてくるな……)という予感がした。
印がないのを選んで買った。
by. 桜井章一氏
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次に、ふーっと考えていたら、また予感がした。
(もう一回荒れてくるな……)
(今度は、まとまりが出てきたな……)
本命に近いところを買ったら、ボンと来た。
ただそれだけのことで、その日、全部当たった。
当てようとしていなかった。
「知識でやろうとしたら、人に任せるから、たぶんはずれたでしょう」
by. 桜井章一氏
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相手は、裏プロだった。
どうせ勝てっこないけど、
オレは麻雀で勝ってるから、
(こいつらにカモられてもいいかな……)
とやり始めた。
賭け金は、大きかった。
その日のスコア、298。
ストライクを最初から11回連続して出し、
最後の2ピンだけ残った。
by. 桜井章一氏
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「自分の実力から言って、そんなことがあるわけない」
でも、そういうことが起きてしまった。
「桜井さん、たまには競馬につき合ってくださいよ」
と誘われた。
「いいよ、少し入れてあげよう」
と言ってやると、みんな入った。
桜井さんは、
「いいよ」と言って集金しなかった。
by. 桜井章一氏
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勝負して失敗したということがなかった。
「TVが好きじゃない。
車に乗らないから、通勤電車の中で読む。
寝る前に読むとか、風呂の中で読むとか、合間合間に、いろんな本を読みます。
ヤクザ物でもいいし、ちょっとした難しい本でもいいし、何でもいい。
3ページぐらい読んで、つまらなきゃやめちゃうし、ちょっと面白いなあと思うと、○×をつけながら読む」
「それはバランスですよ。
たとえばキリスト教だけを信じていればイスラム教は敵になる。
イスラム教の世界にキリスト教が入ってくると、イスラム教の神様の上に落書きしたりする。
宗教を信じている人が、あんなことしちゃいけない。
思想も、疑っちゃうと、相手を絶対許さなくなる。
オレは思想は何もないし、自民党だ共産党だというのもない。
いいものを選んでいこうという感覚なんだ」
「思想は怖いですよ。
思想戦争というのは醜いものです。
民族戦争も、ものすごい。
思想っていいよとか、哲学っていいよと言っているけど、本当に突き詰めていくと、そこに争い事が生まれてくるのが現実です。
パパラギやツェーラビが言う知識や思想すらも、人間は何にもないからだというところにある」
by. 桜井章一氏
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「かたよるとダメです。
ちょっと違ったところで埋めることが必要で、人間はヘタするとかたより化していっちゃう。
それで生まれたのが専門家ですね」
「かたよると、奇の部分に入り込んで、そこから出てくる奇のエネルギーがすごい。
芸術なんかも、どこかかたよったものの奇のエネルギーからつくられた部分がかなりある。
ゴッホだって、モーツァルトだって、おかしかった。
でも、本当のすばらしいものは、奇のエネルギーではなく正から来なきゃいけないんです」
「オレは、外向きは破滅型ととらえられているけど、そういう部分は少ない」
「もともとが破滅しているヤツらが、勝負事が好きなんです」
by. 桜井章一氏
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「彼女の一族は問題のある人ばかりだったんです」
(彼女は十何人兄弟の末っ子だった。)
(オレがどうにかしてやらないと、この子はダメになる……)
「子どもがオレを生かしてくれるなら、子どもはオレにとっては命だ。
オレがめんどうを見るとか、オレが世話すると考えていたら、相手が言うことを聞かなくなったら腹が立つ。
けど、オレを生かしてくれるものなのだから、オレは何でもいいわけだ。
相手がどうあったって、文句もつけられない」
「その子どもにとって一番大切なのは何だろうと言ったら、オレじゃなくて母親なんだ。
その三角関係で、女房も大切だということで、いまだにもっている。
やることはいろいろやってくれますよ。
普通だったら離婚問題になるようなことは、ざらにやってくれる」
by. 桜井章一氏
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「でも、小さいころに愛されていない子は、大人になっても不安がものすごく消えないんだ。
だから、親は子どもをうんと愛して温めてやらないと、大人になっても取り返せない。
女房には困らせられるけど、オレにとっては生きた体験者で、とても勉強になる。
そういう意味ではラッキーだ」
「イヤなこととかトラブルを自分にとって反面教師にしたり、チャンスにもできる。
そういう実験動物がオレのまわりにいるから、それがオレのエネルギーにもなる。
相手が悪いから自分がダメなんじゃない。
相手が悪いからこそ、自分がいいというのもある。
それは生きざまだ」
「相手が悪いからと言って自分もダメになっちゃう人間と、オレだけはしっかりしなきゃというのがある。
それは心構え次第だ。
どんなものを与えられたって、それは同じです」
「オレは自分には厳しいけど、人にはとっても優しいんだよ。
ただ、誤っちゃいけないのは、絶対に厳しさが優先されてはいけない。
楽しさで埋めていってやる。
それはいつも考えている」
by. 桜井章一氏
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「屁だってカリントウだって、その人の生きざまで、同じなんだ。
それをカリントウだけはありがとうございました、屁はイヤですというのは、そこにまだ人間関係ができ上がりがないということだ。
100円上げればありがとうございましたと言うけど、屁をかければイヤなヤツと思うのは人間の普通の常識だ。
けど、それを飛び越えたところに人間関係のもっと奥深い温かさがある」
「打っているか打ってないかわからないのが本当の強さなんです。
それをやったら映像にならない」
「寝っころがっていても、軸が立っているヤツは立っている。
それをみんな気づかないで、いい姿勢とはこういうものだと思っている。
けど、これは見せかけなんです。
軸があるかないかだ。
武道の達人の場合、寝ころがっていてもスキがない。
きちっとした筋が立っているヤツは、寝ていても違う」
「寝ころがっている仏像があるでしょう。
あれと一緒です」
by. 桜井章一氏
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「でも、それにこだわって、じゃ、オレは先生だから、いつも姿勢をよくしようなんてやっていたら、見せかけになっちゃう。
どんなカッコの中でも、姿勢がある」
「本当は麻雀パイというのは、最短距離で、スーッとすらして切るぐらいが一番いいんですよ。
でも、山にあるから、しょうがないから山の上を通す」
「みんなは4つか5つの動作が加わる。
この基本動作をやっていると、ムダな動作がなくなる分、人のことを考えられるわけです。
麻雀は手の指で打つのではなく、足の指で打つのです」
「麻雀は自分のためにやっていると思ったら大間違いです」
by. 桜井章一氏
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「麻雀というのは、自分のためにやったり、人のためにやったり、いろいろなんです。
ところが、一般的な人たちは、全部自分のためにやる」
「オレの場合は戦略はあまりないんだ。
それをまったく考えずに、出たとこ勝負で闘ってきた。
だからと言って、準備心がないわけではない。
オレは準備、実行、後始末というサイクルでやっている。
だからと言って、準備心がないわけではない。
オレは準備、実行、後始末というサイクルでやっている。
だから、逆に準備なんかしないほうが面白いやということになってしまう」
「人間の動きなんか簡単なんです。
人間の動きは予測できるから、君がオレを押せば、逃げることも、受けることもできるが、海の波はどこから来るかわからない。
だから、すくわれたり、転がされたりする。
彼(ヒクソン)は、その中で、自然の動きを知って、足腰を鍛えるから、人間の動きなんか簡単だと言うんです」
by. 桜井章一氏
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■麻雀に愛される 「感性」の法則 ~雀鬼流麻雀道場 上巻~ -竹書房-
実際、分身であった頃は、
親が子の自立を願うがごとく、
私の在り方は麻雀を厳しく扱い、
突き放す姿勢を取っていたが、
私にとっての麻雀は「血」と「骨」であり、
私という存在を保ってくれているものである。
本文に現れる、要所要所、
一局一局のつながりや関連性(アヤ)、
共鳴感は、
我々一人一人の身体の中に脈打つ「血」の流れに等しく、
麻雀の本質に近付けば近付くほど、
本質の中に「根」の存在を感じ、
しっかりとした骨格の大切さを知る。
生命を持たないはずの麻雀牌という物体ですら、
一つ一つに人が触れ、
選択して、調合させると、
生命が吹き込まれ、
人体と同様の変化や動きや働きを見せ、
人の持つ感情である喜びも悲しみも生み出す。
絵画や楽器にも人が手を加え、
心を入れ込むと生命感を漂わせるが、
社会的には全く勝ちを置かれない、
味気ない麻雀牌ですら、
136枚の仲間と共に、
ポツンと置かれた小さな一牌が瞬間に動き出し、
多種多様な状況や状態を作り出し、
活性化する。
by. 桜井章一氏
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忘れていいものと、
決して忘れちゃいけないことがある――。
いわゆる「本質に向かう厳しさ」と「面白さ」。
「座る場所に関係なく、どこに行ってもツイてる人が持っている自運」。
「人ではなく、同じ場所がずっとツイているのが場運」。
by. 桜井章一氏
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親A配牌 伍萬、七萬、二筒、三筒、三筒、赤 五筒、六筒、七筒、二索、八索、八索、東牌、東牌、北牌
まあ、配牌から見れば、
みんなも言っていたけど明らかに5800の手は見えるよね。
ダブ 東牌 があるということは、
えらいラッキー。
で、俺だったら第一打に 二索 切って、
できれば 北牌 を重ねたい。
北牌 をツモれたら、
伍萬、七萬 を嫌うんじゃなくて 八索 を切る、
俺は。
ていうのは、
ソーズに違和感を感じてる。
by. 桜井章一氏
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