目的意識を持ってしまうから、人間はダメになるのです。おかしいのは、普通と違うからおかしいのではなく、自然と違うところがあるから、どこかおかしいのです

■運命を変える 本物の言葉 -ゴマブックス-

目的意識を持ってしまうから、人間はダメになるのです。おかしいのは、普通と違うからおかしいのではなく、自然と違うところがあるから、どこかおかしいのです

自分を見失わず、
心に余裕があれば、
他人に譲れる余裕も出てくるものです。

自分を信じて、
他人も信じられるから、
快く譲ることができるのです。

人との交流のなかで、
「我」の主張と、
譲るということ、
相反するこの2つを同時に出せるようになると、
信頼関係はよりいっそう深まると思います。

目的意識を持ってしまうから、
人間はダメになるのです。


by. 桜井章一氏

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答えは十人十色だと思いますが、
集約すると結局は、
「勝つため」
「偉くなるため」
「お金持ちになるため」
という3つになるのではないでしょうか。

こんな目的意識は、
もともと自然界にはありません。

結果ばかりを求めて、
経過を大切にする精神が希薄になっているから、
こうした発想になるのです。

いまはみんな、
目的意識に向かって結果を出すために、
毎日を犠牲にしてつまらない過ごし方をしています。


by. 桜井章一氏

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本当は、目的意識を持たないで、
一瞬一瞬を味わい楽しみ、
踏ん張れることがいちばんすばらしいことだと私は思います。

人類の進歩というのは、
自然から身を引き剥がすことでもあります。

その人工の歴史のなかで、
小さな目的意識を持ってうごめいているのが、
現代人なのです。

まったくつまらない生き方です。


by. 桜井章一氏

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人間の目的意識など、
自然界の大きなスケールのなかで見たら、
吹けば飛ぶようなちっぽけなものです。

個人レベルの小さな損得にとらわれるのでなく、
大地のようにゆったりとした気持ちで、
いろいろな発見がある毎日の経過を楽しむほうが、
よっぽどいいと思います。

努力にも「いい努力」と
「悪い努力」があって、
後者の場合は、
努力というよりもむしろ
「あがき」だと思います。

努力して努力して、
それでもダメだった人は、
きっと誰かを恨むでしょう。


by. 桜井章一氏

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人生を恨むでしょう。
それが努力の怖いところです。

人はすぐに努力を尊いものとして考えがちです。

ヘタな努力なら、
しないほうがいいに決まっています。

おかしいのは、
普通と違うからおかしいのではなく、
自然と違うところがあるから、
どこかおかしいのです。


by. 桜井章一氏

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■死をおそれない生き方 -主婦の友社- "媚を売る"ということは自分を売るということです。差し障りのあることって、結局物事の本質を突い...

日本人の生活習慣は自然からどんどん離れていってしまいました。

利便性を求めて、
自然の恩恵より人工的なモノを好み、
環境も人間の都合で勝手につくり変え、
破壊してきました。

しかし、みんな「自然な状態と異なるおかしさ」に、
なかなか気づくことができなくなってしまったのです。

気づくことができなくなった理由がもうひとつあるとすれば、
それは、みんなが自分のことばかり考えて、
他人のことにまったく無関心になったことがあるでしょう。


by. 桜井章一氏

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突然おかしくなってしまったのは、
身体が彼らを狂わせているからです。

常に人工的なものにまみれているうちに、
本来あるべき人間らしい身体の動きが欠落してしまったのです。

おかしなことを抑制できる
「身体構え」がどこか歪んでしまったのです。

心と身体はつながっています。
心の乱れは身体の乱れにも通じるのです。


by. 桜井章一氏

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心と身体へのいちばんの特効薬はやはりここでも
「自然」です。

自然感覚が、
本来の身体構えへと矯正してくれるのです。

放っておけば不自然な方向へ、
どんどん流されていってしまいます。

公園の木々、
雲の流れ、
頬を撫でる風、
五感を研ぎ澄まして、
人間の感覚を取り戻す材料はいくらでもあります。


by. 桜井章一氏

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■運に選ばれる人 選ばれない人 -東洋経済新聞社- 「ほんとうに勝つとは何か」、「勝ち負けを超えた強さとは何か」、その答えを求め続ける...

騙されたと思って、
自然に身を任せてみてください。

きっと自分のなかの変化に気づくはずです。

一点ばかりとらわれすぎてしまうと、
身動きがとれなくなり、
無駄にスタミナを消耗してしまいます。

だから持続しないのです。


by. 桜井章一氏

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本当の集中力とは「無限の円」です。
点でとらえず、まわりにも広げていくのです。

ちょうど、川や池に小石を投げ入れて波紋が広がっていく様子をイメージするといいと思います。

こうすると、それまで視野の外にあったものにも気づくようになります。

力を抜いて自然体で向こうからやってくるものを待つ、
それが本当の集中力です。


by. 桜井章一氏

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不安と無縁の人生などありません。

不安にとりつかれると、
心が揺れ動き、
的確な判断ができなくなります。

不安に陥ったときは、
円で流れを感じる「円の感覚」
が役に立ちます。

円の上をぐるっとまわっていくと、
不安の対極には「安心」があります。


by. 桜井章一氏

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■「育てない」から上手くいく -講談社- そもそも、教育とは社会で役立つ能力を育んだり、豊かな感性を培うために行われるものです。しかし...

不安はなくならないけれど、
不安を不安でなくしてしまえばいいのです。

不安と闘っているうちに、
巡り巡って、
いつか安心がやってくるのだから、
いまは不安とちゃんと向きあえばいいのです。

不安から目をそらさず、
向きあって闘うことで人は強くなれるのです。

人の心はいつも水平にバランスを保っているわけではないのです。


by. 桜井章一氏

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常に揺れ動いている心に不安があるのは、
当然のことです。

しかし「恨み」といった、
人を陥れるような感情をエネルギーにしてしまうと、
得られるものは、
心のなかに沈殿する邪悪な気持ちばかりです。

恨みを持つから、
何か邪悪なことが起こるのです。

恨みを持っていれば、
巡り巡ってその恨みは必ず自分に返ってきます。


by. 桜井章一氏

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因果応報というやつです。

裏切られたこと、
騙されたこと、
いじめられたことみんな忘れてしまうことです。

いつまでも誰かを恨んでいれば、
その邪悪な気持ちで、
自分自身が傷ついてしまうのです。

人間、ダメだったら引き返したり、
別の道を選択したりする勇気も必要です。


by. 桜井章一氏

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