■運に選ばれる人 選ばれない人 -東洋経済新聞社-
「ほんとうに勝つとは何か」、「勝ち負けを超えた強さとは何か」、その答えを求め続けることが大事なのです。悪い努力とは方向を間違えてムダになるような努力にほかなりません
どちらかが負けてどちらかが勝つ、
そういうレベルの勝ち方はある程度マニュアル化出来ます。
上手に勝ち方のマニュアルを真似すればそこそこ勝てます。
そうした勝ち方は、
実は一方で気がつかない負けを同時に背負い込むこともあるのです。
「ほんとうに勝つとは何か」、
「勝ち負けを超えた強さとは何か」、
その答えを求め続けることが大事なのです。
by. 桜井章一氏
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ノゲイラの強さの底にあるのは、
愛の力を信じる強さだったのです。
何かマイナスのことが起こった時に、
ごまかしたりしてうまく処理が出来ないと、
心のトラウマになって後々、
本来の力が出せなくなってしまいます。
幸い、ノゲイラ選手の場合は不幸な出来事があっても大きな愛に包まれました。
それによって事故を強運に変えたのです。
by. 桜井章一氏
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悪いことは誰にでも起こります。
大事なのはその時、
身近にいる人がどういう気遣いをするかです。
生きる力になるか、
トラウマになるか、
それは周りの人がその人に対して愛をもって接するかどうかで変わってくるのです。
心のトラウマは、
愛を信じる力によって消えていく。
by. 桜井章一氏
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キレた状態は、
言うなれば感情のキャッチボールにおける暴投です。
感情のキャッチボールはちゃんとお互いのミットに入るようにコントロールが必要です。
いつまでも腹を立てているのはよくありません。
大事なのは、
腹を立てた後にそれをいかに戻すかです。
by. 桜井章一氏
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腹を立てるだけで終わってしまったら負けです。
まったく別の感情のスパイスを加えれば怒りの感情の方向を変えることが出来ます。
何か前向きのことを考えたり、
楽しいことを思い浮かべたり、
笑ってみるとか、
ユーモアをちょっと入れてみるのです。
腹が立った時は、
ユーモアや希望といったダジをいかにたくさん持てるかが勝負です。
by. 桜井章一氏
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怒りを抑え込まず、
そうした別の感情を加えて修正していくことが大事です。
努力には、いい努力と悪い努力がはっきりとあるのです。
悪い努力とは方向を間違えてムダになるような努力にほかなりません。
ですから、「人生にムダはない」
という言い方は正しくはありません。
by. 桜井章一氏
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ムダなことやムダな努力は、
やはりなるべくしないほうがいいのです。
大事なのは、
ムダやダメなことをしてもそれに早く気がついて反面教師として修正していくことです。
そうすれば次から同じことをしなくなります。
ムダな努力がいい方向へ向かうための材料として役に立つなら、
その限りにおいて悪い努力もムダではないということです。
by. 桜井章一氏
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私には計算や駆け引きはありません。
好かれようと思ってしゃべることもありません。
ありのままの自分を相手に出しているだけです。
それはどんな相手でも常に一貫しています。
そもそもすべての人に好かれようという発想が間違いです。
多少、悪く思われてもかまわないくらいの姿勢のほうが健全です。
by. 桜井章一氏
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本質を取り違えて、
いろいろなテクニックを入れて関係をつくろうと思っても限界があります。
駆け引きをせずストレートに正直な自分を出していったほうが人からは好かれます。
そのことによってチャンスにも恵まれるのです。
資本主義経済はひらたく言えばぶん取り合戦競争ですから、
出来るだけ他人からモノをぶん取ってモノを蓄えようという発想をします。
by. 桜井章一氏
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違和感の多くは、
絶対的な効率主義からくるものです。
ひたすら効率、効率ではなく、
「人にエネルギーを与えよう、人の気持ちをよくしよう」
といった姿勢で仕事をしていかない限り、
本質的な違和感は解消されないと思います。
組織の上へいけばいくほど、
負担や責任が重くなって、
さまざまな不安や心の苦しさが出てきます。
お金は腐るほどあるのに心の余裕がないのです。
by. 桜井章一氏
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大企業ならではの見栄えのよさとか、
給料がいいということを社員のプライドにするのではなく、
そこへいくと気持ちがよくなる、
楽しくなる、
そんな気持ちにさせる仕事場を目指せばいいのです。
そこの会社の社員ということで成功心や栄誉を抱けば、
絶えずそれを失う不安がつきまといます。
仕事をやめたくなったら、
その目的を変えてみることです。
方向性を変えるだけで、
同じ仕事でありながら中味が変わってくるはずです。
by. 桜井章一氏
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しかし打つ手がまったくないということは、
ほんとうはないのです。
必死に探せば、
どんな些細なことでも何かあるはずです。
つまり、開き直るは粘るのをあきらめることにほかなりません。
強い人は最後の最後まであきらめず、
開き直ることをしません。
by. 桜井章一氏
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開き直りは、
弱い人が最後に取る選択なのです。
強い人は、
どんなことに対しても正面から向き合います。
苦しさも不安もすべて受け入れれば、
「今は大変だが、やるべきことをやろう」
と覚悟を決められます。
開き直ったらそこでおしまいです。
by. 桜井章一氏
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置かれている困難から逃げ出すことなくしっかりとそれを受け止めれば、
いい方向へ変えていくとっかかりが必ず見つかるはずです。
心が冷たくなるか、
温かくなるかは、
接する対象がホンモノかニセモノかによって変わります。
たまにホンモノの言葉を聞いたり、
ホンモノの人と会うと心が温かくなります。
ホンモノは自然なので、
心が素直になるのです。
by. 桜井章一氏
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