自分の弱さを自覚すればその不安は薄まっていく -等身大の自分になれる

■群れない生き方 -ソフトバンク文庫-

私たちはそういった”変化の連続”する世界で暮らしているのだと理解できれば、
毎日変わらぬように見える景色も刻一刻と変化していることに気付けるだろう。

そうやってすべてのものは変化を続けているのだから、
人間の気持ちが変化するのは当たり前である。


by. 桜井章一氏

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動物たちの”群れ”は種を存続させるために本能から導き出された
ひとつの”知恵”であるのに対し、人間の”群れ”は本能は対極にある
“損得勘定”によって支配されている。

お互いたかり合うことに平気になってしまった人間は、
うんこにたかるハエと同じである。


by. 桜井章一氏

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誰もが楽をして儲けようという損得勘定に支配されているから、
狡いこと、汚いこと、卑怯なことも平気でできる。

しかもそうした卑怯なことを”正しいこと”だと思っている
風潮でもあるから始末に悪い。


by. 桜井章一氏

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「分け前にあずかりたい」から何かにたかり、
それを「私は努力してます」と表現する。

「自分が今何をしているのか」に気を付けないと、
「群れる」と「たかる」の違いは分からない。


by. 桜井章一氏

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経済、つまり金にたかっている人たちに、
自然界の動物たちのような一体感はない。

だから群れているのにみんながどこかで孤独を感じている。

せめてプライベートなところだけでも
「目先の損得では動かない」という自分を貫き通してみてはどうだろうか。


by. 桜井章一氏

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■そんなこと、気にするな 20年間無敗・伝説の雀鬼の「惑わされない生き方」 -廣済堂- 困難に襲われた時、 どうせ避けて通れ...

利益を追求するこの社会で生きている限り、
損得勘定はどこかで必ず入り込んでくる。

それを自覚した上で、
「それでも、せめてここだけは」という部分を死守する。

そうすれば人生は今よりずっと楽しくなるはずである。


by. 桜井章一氏

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私にとって「寂しい」は「虚しい」と同じようなもの。
だから私は”孤独”というものとは距離を置いて生きてきた。

今の人たちを見ていると、寂しさとともに「不安」も同時に抱えている人がとても多く、
年々、その不安が増大しているようにも感じる。


by. 桜井章一氏

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“安心・安全・安定”という言葉を用いて付け込んでくるビジネスは、
人々の不安を煽る最たる存在である。

不安が増幅すれば人間は正常な判断力を失う。
ビジネスが上手な人間は、人のそんな弱さを突いてくるのだ。


by. 桜井章一氏

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自然界には目に見えない”掟”がある。
“掟”は”摂理”と言い換えてもいいかもしれない。

すべての生物たちはその”掟”に則って、
自然の流れに合わせて生きている。

彼らは自然の流れに合わせなければ”死”が待っていることを知っている。


by. 桜井章一氏

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ところが我々人間は文明を発展させるため、
自分たちの領域を広げるために自然の流れに逆らって生きてきた。

人間はそうやって自然に逆らうこと、
自然から離れることを長い間続けてきた。

その結果、人々の中には孤独と不安、寂しさといったものが残された。


by. 桜井章一氏

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■突破力 -講談社- いずれにしろ、そこで大事なことは、 壁を目の前にしたときに 「折れない心」を失わないことである。 ...

人類は万物の霊長などでは決してない。
むしろ、生き物たちの中で一番弱い存在である。

弱さを知れば強がることもなくなり、
等身大の自分になれる。

君がもし不安というものに取り憑かれてしまっているならば、
自分の弱さを自覚すればその不安は薄まっていくはずだ。


by. 桜井章一氏

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明るさや笑いといったものは、
与えられるものではなく自ら生み出すものである。

そういった自分から何かいい感情を生み出そうと意識するだけで、
人は不安に囚われずに自然の流れに沿って生きていけるのだ。


by. 桜井章一氏

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「認めてもらいたい」「分かり合いたい」という気持ちが強くなりすぎると、
それは逆に自分を苦しめることになりかねない。

孤独を恐れる人は「分かり合いたい」という気持ちが人一倍強い。
たくさんあるうちのいくつかを「分かり合えばいい」ではなく、
「すべてを分かり合いたい」にしてしまう。


by. 桜井章一氏

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でも所詮人間は一人ひとり考え方も違えば価値観や好み
といったものも違うのだから「分かり合う」なんてことはあり得ない。

恋人や親友に「裏切られた」と深く落ち込むのは、
「分かり合いたい」という気持ちが強すぎるからである。


by. 桜井章一氏

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人間なんて元から分かり合えないものだと思っているし、
何より本書で繰り返し言っているように「人は変化して当たり前」だと思っている。

人間のみならず、この世に存在するありとあらゆるものは変化を続けている。
一時として同じものなどこの世には存在しない。


by. 桜井章一氏

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