■人を見抜く技術 ~20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」~ -講談社+α新書-
本当のところ、人が人を観察する
というのはたいしたことではない、
とも思っている。
なぜなら、人が人を見るとき、
そのほとんどは自分の思考や価値観、
そして体験値といった”モノサシ”を
当てて見ているにすぎないからだ。
by. 桜井章一氏
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つまり、人は相手主導ではなく、
自分主導で他人を見るものなのだ。
人を見る、観察するということは、
相手の体の動きや言葉から、
微妙なリズムや調子、
あるいは違和感を感じて取ってそうしているのだが、
これは、いってみれば自分のモノサシを使って
相手の絵を描くようなものだ。
by. 桜井章一氏
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どんなに大きなスケールの
モノサシを持っていてとしても、
相手の色を正確に捉えることはできない。
どんなにたくさんの色を揃えていようとも、
相手は必ず自分ののモノサシからはみ出てしまう。
by. 桜井章一氏
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人が人を計るモノサシなど、
しょせんはその程度のものだ。
だから、相手を正確に見るには、
そんなモノサシはあまり必要ない。
by. 桜井章一氏
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では、どうすればいいかというと、
当たり前のように使っている
そのモノサシをいったん捨て去り、
本能に近い感覚で素直に相手を捉えることが重要なのだ。
自分の目で捉えられるこの世のありとあらゆるものは、
絶えず変化し、新しい色を生んでいる。
by. 桜井章一氏
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大切なのは、自分も変化しているのだという自覚と、
目の前の変化に対応しようとする柔軟さだ。
自分のモノサシに囚われることなく、
目の前の変化を感じ取り、
柔軟に対応していけば、
たえず新しいものが生まれていることに気づき、
それを発見することができるだろう。
by. 桜井章一氏
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多くの人は、もともと持っていたそんな柔らかい
観察力を忘れてしまっているだけなのだ。
私が読者のみなさんに望むのは、
答えを簡単に得ようとするのではなく、
絶え間なく変化していく物事に対応できる
柔軟な観察力を磨いていってほしいということだ。
by. 桜井章一氏
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柔らかい思考で観察力を磨いていけば、
その先にはきっと新しい発見があるだろう。
“目は口ほどにものを言う”という言葉があるように、
癖にもまた、”癖は口ほどにものを言う”
という側面があることを覚えておいて損はない。
by. 桜井章一氏
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癖というのは、
その人のうちに隠された真実を図らずも
語ってしまうほどの重要な仕種なのだ。
だから、癖を侮ってはいけない。
by. 桜井章一氏
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わかりやすい癖からわかりにくい癖まで、
その人の持つ癖のひとつひとつを見ていけば、
「ああ、この人は今、こういう状況にあるのか」とか、
「口ではこんなことを言っているけれど、真意はこうだな」とか、
「過去にこんな扱いを受けてきたのか」とか、
本当にさまざまなことを知ることができるのだ。
by. 桜井章一氏
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癖とは習慣だ。
習慣の積み重ねで癖はつくられる。
習慣を表しているのだから、
見方を変えれば、癖は、
その人自身の日常を表すといってもいいだろう。
by. 桜井章一氏
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何気ない、リラックスした状態のときにこそ、
「その人」が表れる。
意識的な行動が習慣化されれば、
それはやがて無意識の行為となり、
そこにその人の特徴的な動きや思考が表れるようになる。
by. 桜井章一氏
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日々の暮らしの中で習慣化され、
ごく自然に動きや思考となって出てきてしまう。
習慣とは、時間の中で形づくられる。
by. 桜井章一氏
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根本にあるのは「決めておかないと不安」
という人間の心理だ。
区切りや決まりの中で生きている人間は、
おのずとあるパターンに基づいた行動や考え方を
形成していくようになる。
by. 桜井章一氏
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それが癖になるわけで、その意味で人は、
毎日の習慣の中で癖をためているのだと思う。
残念ながら、
癖というのは往々にして悪いほうに出てくる。
by. 桜井章一氏
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