■未知の力を開く! ~気鋭の精神科医が「雀鬼流」を診断する~ -ゴマブックス-
金がかかることはすべて偽であって嘘なのだ。ものの流れを感じていれば、その後に起こることが分かる。自分の心の痛みを知っている人は、他人の心の痛みにも気がつくようになるはずだ
太陽が「温めてやったから金をくれ」、
風が「涼しくしてやったから金を払え」
なんて絶対に言わない。
金がかかることはすべて偽であって嘘なのだ。
子どもの頃に遊びを目いっぱい楽しんだ人は童心を持っている。
そんな人は大人になっても子どもの純粋な気持ちを持っているし、
遊びを楽しめる。
by. 桜井章一氏
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ものの流れを感じていれば、
その後に起こることが分かる。
すぐ起こること、
しばらくたってからでないと起こらないこと。
ただ距離感や時間みたいなものが測れるだけ。
測れるから予測がつく。
測れないと遊べないのだ。
by. 桜井章一氏
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この予測は川の水の流れを見るのにも似ている。
流れの強弱を感じて
「30分後に起こる」
「今起きている現象がまた起きる」
などと予測していく。
遠く離れた中国の黄砂が日本にも降ってくることがある。
あれと同じである。
すべてには流れがあり、
その後に起こるべきことが起こる。
by. 桜井章一氏
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「狩りをしてみなさい」と。
そうすることで生命のありがたさが分かるし、
自分の”生”が実感できる。
人類史初期の狩猟採集時代には、
自然の中にあるものをいただく、
あるいは生きているものをいただくという自然を大切にする気持ちがあったはずだ。
そうでないと獲物は捕れない。
by. 桜井章一氏
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そして捕り過ぎもいけないという心もあったと思う。
みんな自然が好きだとか、
自然が大切だとか言うが、
本当は自然に好まれなければいけないのだ。
私は「自然に好まれているな」
と思った時に大自然の恵みを感じる。
そういう感覚が現代人には欠けているから、
魚が寄ってこない。
by. 桜井章一氏
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自然の世界の中で生きている人間には見えるものが、
今の人たちには見えない。
視覚だけに頼っているようでは何も見えてこないのだ。
肉体的な痛み、
これは人間にとって一つの戒めだと私は考えている。
体のどこかが痛くなってくる。
これは人体が発する危険信号だ。
by. 桜井章一氏
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食事が偏っているんじゃないか、
身体の動きに無理があるんじゃないか、
という生活習慣を改めるための戒めなのだ。
最近ではこういった躾は否定されることが多くなったが、
悪いこと、ずるいこと、
卑怯なことをしたら痛い目にあうということを子どもの時から知っておくのは大切なことだと思う。
一番必要なのはこの”情”なのだ。
そういう(精神的な痛みを抱え、自殺を図ったりするような悩みを抱えた)若者たちの話を聞いていると、
「この子の痛みは過去につくられた痛みだな」
と感じられることがよくある。
by. 桜井章一氏
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それは忘れたいから忘れたつもりになっているだけであって、
完全に消し去られているわけではない。
トゲとなって刺さったままだから痛むし、
苦しいのだ。
だから私はそのトゲを抜いてやる。
ちょっとずつ。
そうすると相談に来た若者は、
少し楽になった様子を見せることもある。
by. 桜井章一氏
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私にはそんなことくらいしかできないが、
重要なのはその若者が自身の痛みの原因に気がつくことなのだ。
痛みに正面から向き合い、
それを治そうとする気持ちがあれば心の傷もいつかきっと癒えると思う。
自分の心の痛みを知っている人は、
他人の心の痛みにも気がつくようになるはずだ。
人として生きていくうえで、
それはとても大切なことだ。
by. 桜井章一氏
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なぜなら私にとっては遊びがすべてだったから。
その姿勢は今でも変わらない。
でも、私ならこう言う。
「変な目的意識なんか持つんじゃないよ」と。
答えはいろいろとあると思うが、
結局のところ集約すると、
「勝つため」
「偉くなるため」
「お金持ちになるため」
この三つに行き着くのではないだろうか。
by. 桜井章一氏
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結果だけを求め、
そこに行き着くまでの過程を持つから人間はダメになっていくのだ。
結果主義は人間の弱い心をくすぐり邪心を刺激する。
他人を羨むとか、妬むとか、
他人よりも偉くなりたいとか、
お金持ちになりたいとか。
そんな目的意識、
生き方は自然界にはない。
by. 桜井章一氏
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人類が自然と共生していた時代は、
日々無事に暮らせることを祈り、
そのことに感謝して自然のままに毎日を過ごしていたはずだ。
結果を出すためだけに、
毎日を犠牲にしてつまらない生き方をしている現代人。
人間の目的意識など、
自然界の大きなスケールから見れば吹けば飛ぶような小さなものだ。
くだらない損得にとらわれず、
自然のままに感じ、
生きるほうがよっぽどいい。
by. 桜井章一氏
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目的意識など持たず、
その時、その瞬間の過程を楽しみながら地に足をつけて生活することが素晴らしいことだと私は思う。
かつて、私は勝負の世界で言葉を持たなかった。
言葉のない世界で私はずっと戦ってきた。
確かに、底では時折、
牌が発するかそけき声が聞こえ、
私の中にある”自然”から流れ出す透明な声が聞こえてきたが、
それは言葉とは違った。
by. 桜井章一氏
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言葉は邪魔だった。
勝負において、
言葉はおかしな妄想、
邪念をもたらすものでしかないと思っていた。
しかしながら、私は、
言葉というものにそんなに信頼を置いていないのである。
言葉というのは嘘つきで、尊大で、
脆くて繊細なくせに凶暴、
そしてとんでもないエゴイストだと思っているからである。
by. 桜井章一氏
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