■悪戯の流儀 -青春出版-
あらゆる事柄、現象を自分の心で感じて生きるようにしていくと見えない物が見える感覚になる。それが私の考える無意識の力、本能の力です
私の尊敬する人物であるヒクソン・グレイシー選手は、
私との対談の中でこう言った。
「一族のシンボルは、精神、肉体、感情の3つの基本を大切にすることだ」と。
美しい精神、強い肉体、豊かな感情。
このバランスが、人間が生きるために必須条件だと思う。
by. 桜井章一氏
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生きながらにして魂を捨ててしまった人が、
どうして死んで魂が残るのだろうか？
料理ひとつとっても、
心ある人が作ったものと、
魂の抜けガラのような奴が作ったものは明らかに違うだろう。
美しい精神、強い肉体、
豊かな感情をもつこと。
そのためには既成の宗教に頼らず、
自分の中にある魂を信じ大切にすることではないかな。
by. 桜井章一氏
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テレパシーとか透視能力と言ってよいのか、
私にはわかりませんが、
無意識の力や本能によってつき動かされてしまう力というようなものは存在すると思います。
何か目に見えない力が存在していると私は思う。
また、意識をちょっと変えるだけで不思議な現象が起きることもあるよね。
いわゆる火事場の馬鹿力だ。
by. 桜井章一氏
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それはおそらく意識の切り変えによって起きる現象だと思いますよ。
そうした力を私は超能力だとは思わない。
誰にもある潜在能力のような気がするね。
したがって、そうした能力を高めることは可能だし、
実際、私はそうした意識力を出す方法も、
実践しているよ。
空気は食べるものという意識をもつことにしている。
by. 桜井章一氏
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なぜか、空気の中に含まれている大きなエネルギーが私の体内で栄養素になると考えるからです。
そうすることで自分の力が倍加しているように思える。
そして、私が大切にしてることは、
常識や知識にとらわれないこと。
あらゆる事柄、
現象を自分の心で感じて生きるようにしていくと見えない物が見える感覚になる。
by. 桜井章一氏
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すると誰かに命令され、
指示されて動くのではなく、
「あれをやってみたい」と、
素直に自発的に行動できるようにもなるし、
つまり見えなかったことが見えるようになる。
やりたいこともわかるようになる。
それが私の考える無意識の力、
本能の力です。
決して超能力ではなく、
誰にでもある能力だと思うね。
by. 桜井章一氏
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勉強で身につけた頭デッカチではなく、
心の眼。
それを磨くことです。
蓄えて、人にほどこしをするかといえば、
そうではなく蓄えるために稼ぎ、
稼いでは蓄える。
この堂々めぐりのゲームを続けていくと、
どうなるのか。
by. 桜井章一氏
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人の心はすさみ、
社会全体が病んでゆく。
みんなががんばればがんばるほど物質的には豊かになるけれども、
そのぶん世の中の人間が悪くなるとしたら、
何かが間違っていると見るべきじゃないかい。
守りを固めるためにより攻撃的になる。
そこから争いごとがおき、
シェアの拡大、
市場独占だのよこしまなことを考えてしまうのじゃないのかい。
by. 桜井章一氏
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それが経営戦略だの、
戦術だのとかっこよく言ってるけども、
要は金儲けだろうよ。
豊かさは悪いことではない。
極端な貧困よりはいいと思うけれど、
いまは、そのバランスが大きく崩れている時代だね。
進歩というのはラクをすることだろう。
by. 桜井章一氏
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その反面、痛みを感じないですむことは、
相手の痛みもわからなくなるということだろう。
生活感がないのが問題だな。
原点に戻り、
自然に生かされている人間であることを自覚しないかぎり、
世の中はどんどん殺伐としていくね。
多くの若い人が社会生活の華やかさに憧れているけど、
はっきり言って、
人混みにまみれた街の中には何も得るものはないんだよ。
by. 桜井章一氏
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ゴミだらけだろう。
思考だって同じだ。
文化人ヅラした奴らがダイオキシンみたいな害のある思考をタレ流しているだろう。
すぐにお互いを理解しあえたし、
何より彼（ヒクソン・グレイシー）も俺も、
自然の中から学ぶことの大切さを知っている男だからさ。
共通していたのが、
自然への思いの深さだったね。
by. 桜井章一氏
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彼は試合の前になると必ず山にこもるそうだ。
自然から力を借り、
そして自然から学び、
同化する。
しょせん人間の力なんてタカが知れたものだよ。
雨が降ってもビショ濡れのまま寝る。
自然の力を体の中に取り込むんだ。
by. 桜井章一氏
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ゴミためみたいな環境を喜び、
自然という一番大切なものから離れていることに気がつかない。
あらゆる病気、悩みが、
この豊穣なる自然から離れてしまったがゆえに生まれてくるというのに。
そこ（自然）には必ず力を与えてくれるものがある。
逆に自然から離れてしまったことで、
どんどん悩みや苦しみを増やしてるんだ。
by. 桜井章一氏
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つねづね俺は「人とは矛盾でできた粘土細工である」
という言葉を使い、
いろいろな出来事が起こるたびに深くそれを思う。
だからこそ「調和だ、バランスをとれ、自然との共存が大切だ」
だと考え、
若い人たちに言い続けてきた。
これらが崩れるとさまざまな矛盾が吹きだしてくるからだ。
人がどれだけ迷惑しようとも自分勝手に振るまい、
人が悲しもうとも自分が良ければ良いという発想が根づき、
次から次と事件や不祥事が起こってくる。
あげくの果てに自然界を滅ぼし、
自ら生きる道をも閉ざしていく。
by. 桜井章一氏
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