■雀鬼流の行動哲学 ～「狂」の時代を回避せよ～ -三五館-
何が正しいかを見極める、分かる、というのは、瞬間の動作でなければいけない。人間というのは、文化や思想を創り出すことで悪くなっていく。守るという発想は絶対駄目ということです
忙しいことのほうが、
安定につながるんだよ。
倒れないために、
安定のために、
ある程度の速度が必要なのです。
何ごともスピーディーにやってるうちに、
決断力が身についてくるものです。
「決断は愛なり」
「瞬間が愛なり」
という言葉になってくるんです。
by. 桜井章一氏
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何が正しいかを見極める、
分かる、というのは、
瞬間の動作でなければいけない。
実際は、時間をはずす、
時間を短くすれば短くするほど分かるんです。
一本一本をじっくりと見ていたら、
考え、悩み、迷いが入ってくるから、
見落としてしまう。
昔、ページの端に絵が描いてあって、
それをペラペラっとめくると、
まるで人や動物の絵が動いているように見えたマンガがあったよね。
by. 桜井章一氏
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いわゆる映画と同じ原理なんだけれど、
その中に、ちょっとでも違う絵を入れて見るや、
瞬時にしてそれに気がつくんです。
何百枚の中の、
たった一枚だけれど、
それが分かってしまう。
同じように、では、
「思考を全部取りはずすことで瞬間的に間違いが分かるようになるんだよ」
と教えるんです。
もっと大事なことは、
一瞬のひらめきやカンで麻雀を打つことで、
一瞬でものごとを洞察する直感力を鍛えるためなのである。
by. 桜井章一氏
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私がいう頭の悪い奴というのは、
何も考えられない、
お馬鹿さんのことをいうのではなく、
頭を働かせて悪いことをいっぱい考える奴のことなんです。
人間というのは、
文化や思想を創り出すことで悪くなっていく。
政策というのは思想なんです。
ただ、共産圏などとは違って、
日本では思想という言葉を表に出していないだけなんです。
by. 桜井章一氏
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自由主義国家であっても、
思想とはいわないで、
政策といっているだけで、
共産圏と同じことをやっているんですよ。
そして、思想をつきつめていくと、
教育に至る。
教育とは、思想なんです。
それを、みなさんが勉強してくるわけですから、
おのずと全員がある程度の思想教育を受けてしまうのです。
by. 桜井章一氏
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もちろん、日本の経済優先の政策は、
ほんとうの正しい思想などではあり得ない。
知識と情報と管理（権力）というものが手に入れば、
どうにでもできるんです。
彼らに能力があるわけではない。
経済国家といったって、
そういう仕組で成り立っているんです。
by. 桜井章一氏
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今の日本人の感覚というのは、
長い時間をかけて家畜化された結果、
できたものなんです。
だから今の日本人は必要以上に、
防御という気持ちが、
守るという感覚が強いんだろうね。
日本人は、どちらかといえば守りです。
守ることばかり教える。
人間、あるいは動物というのは、
攻撃的でないと、
守りだけでは勝てないんです。
by. 桜井章一氏
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守るという気持ちがあると、
誰でも不安になってくる。
恐怖感で縮こまってくる。
守るという発想は絶対駄目ということです。
なんでも過ぎると、病気になる。
だいたい、健康について考えるのは、
世の中が不健康だから、
自分が不健康だから考えるんだよ。
by. 桜井章一氏
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計算などしなくったって、
自分で調整すればいいわけです。
ああだ、こうだと守ることばかり考えている人は、
病気だということです。
家畜化されていくうちに、
病気になるのです。
では、北朝鮮の共産主義思想に匹敵するものは何かといえば、
気づいていないかもしれないが、
みなさん言うところのというものなわけです。
by. 桜井章一氏
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大抵の人間は、
特に今の日本人には、
自分の意思というものがないんです。
酔わないとやってけないようなそんな酔っ払った社会に、
今はなってしまっているんです。
経済大国などといわれていますが、
いまの日本人は、
恥さらしもいいところですね。
ところが、日本人はそういういいものをどんどん失っている。
by. 桜井章一氏
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「現代の日本人は、外見ばかりを気にして、内面である心をおろそかにしすぎている。
自分を律しなさい。
恥ずかしいこと、情けないことは絶対にしないと心に誓いなさい」
と。
心の持つ力、
奥深さを自覚し、
心を磨くことは、
人生をより豊かにするための大切な作業なのである。
世の中の仕組みが、
頑張らないと生きていけないようになっているから仕方がないけれども、
同じ頑張る、努力するでも、
せめていい頑張りをする、
努力するのでなければならない。
たとえば、弱者のために頑張るのならいいわけです。
by. 桜井章一氏
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頑張らないとやっていけないこんな世の中に、
どっぷり浸かって生きていけるということ自体が、
もうおかしいんです。
努力というのは、
それがすばらしいと思ってやっているわけではなく、
大人たちに努力することはいいことだと教えこまれてきたから、
みんなやってるわけでしょう。
努力というのは、
よく考えたら、
やらなきゃしょうがないからやってるんだし、
努力しないと不安だし、
先々困るからとか、
そういう理由でやってるわけです。
先々のことを考えるから、
人間は間違ってくるんです。
by. 桜井章一氏
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私も、努力して、
頑張ってるわけですが、
「なんでこんな馬鹿なことをしてるのかなあ。
ちっとも立派じゃないなあ」
と思うんです。
むしろ、恥ずかしいことかなって思ってます。
仕事なんて、みなさんが思っているほどかっこいいものじゃない。
大企業や金持ちっていうのは、
誰かからブン取ったってことなんです。
by. 桜井章一氏
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それを、人より努力したからだとか、
能力があったからだとか、
言い訳してる。
やってる目標が崩れてきていて、
崩れて初めて分かるわけです。
本当は、よい悪いとか考えないで生きていけたら、
そのほうがいいんだよね。
「何だかおかしいな」と、
自覚するから、
診察し治療してもらいに行くわけです。
ですが、こんな世の中だから、
最低限、よいほうへ考えたり努力したりしなければ生きていけないんですね。
by. 桜井章一氏
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