■八割できなくても幸せになれる ~いまを無邪気に生きる術~ -竹書房-
本当の「素直さ」というのは、本質に気付き、理解する力があるものなのです。本当の「自由」や「楽」は、リスクを背負って手を離した時に、はじめて手に入れられる感覚なのです
「大切にしよう」と思う気持ちや責任感が強いほど、
人は自然に約束を守るものです。
逆に「頑張って約束を守ろう」
というのは、
「約束」に囚われて、
「頑張る」に負けているということです。
約束を守る人、
つまり「大切な責任がいっぱいある人」の方が、
幸せに決まっているのですから。
でも怒る時こそ、
人として筋道の通ったまっとうな怒り方をしなければいけません。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
人を怒るからには、
自分がいい加減なことをやっていると、
ちゃんと怒れません。
人は怒り、
立ち向かわなければならない時があるからこそ、
普段の自分をしっかりさせなければならないのです。
トラブルというのは、
車の故障みたいなものです。
でも、故障は必ず起こります。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
だったら、修理ができないという理由で、
故障を避けようとして車を走らせないよりも、
自分自身で修理できるようになるのが一番良いですよね。
車と同様、
人間関係にトラブルはつきものだし、
人は必ずミスもする。
だから、そういうトラブルを全部避けることは不可能です。
事故を恐れていると、
人は自信を失い不安になります。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
そして、不安は臆病につながります。
車の修理でも人間関係でも、
修理する力を身に付けるには、
そのシステムや仕組み、
本質を理解することが大切です。
その本質を理解するために必要なのが、
「素直な心」です。
本当の「素直さ」というのは、
本質に気付き、
理解する力があるものなのです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
ちゃんと考えた方が、
失敗は少ないと思っているからです。
でも、本当はそんなことはありません。
人は調子の良い時には、
ある程度のスピードやリズム感を持って瞬間的に判断し、
行動しているものなのです。
なぜ、ある程度のスピードがあった間違わないで済むかというと、
スピードが出ていると安定するからです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
みなさんは、
「スピードを出したら危ない」
と思って立ち止まって考えますが、
スピードがあれば、
両手を離していても運転できます。
両手を離せるということは、
「自由になる」ということです。
本当の「自由」や「楽」は、
リスクを背負って手を離した時に、
はじめて手に入れられる感覚なのです。
完全に抜いてしまうと、
また元の状態に戻すのに、
ものすごいエネルギーを必要とするからです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
心身ともに休養を取るのは良いことですが、
気を抜くのは風船の空気を抜くことに似ています。
でも、それ(専門家)は、
「何かひとつだけ突出していればいいんだ」
という発想から生まれたものです。
本当は不要なものはたくさんあるのに、
いろいろな理由をつけて捨てられないのが、
専門家を生んだ今の社会の姿です。
専門家はひとつのことしかできない人ですが、
職人は、ひとつのことを突き詰めた結果、
あらゆることに通用する人。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
いわゆる目が利く、
「目利き」という人です。
何かひとつの道を極めた職人は、
広がりと万能の感覚を持っています。
専門家は売ることを優先させる商業主義ですが、
職人はまず第一に、
使ってくださる人のことを思って作ります。
やはり、そこにはまず
「心」ありきなのです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
人は、体も心も柔らかいことが一番です。
心や思考だって、
硬いより柔軟性のある方が良いに決まっているのです。
しかし、もともとの芯がしっかりしていない人が、
「柔らかくしよう」としても、
それは柔らかさではなく優柔不断になってしまいます。
そして岩の強さができたなら、
今度はそれを砕いて「砂」にします。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
砂は柔らかいし、
どんな形にでも変化します。
岩は硬くて壊れやすいけれど、
砂が壊れることはないのです。
柔らかさは衝撃を吸収しますし、
臨機応変ということでもあります。
つまり、トラブルに柔軟に対応できることにもつながるのです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
「子どもを食べて満たされる親」
の存在を感じる時があります。
それはどういうことかというと、
「別にこの子に食べさせてもらおうなんて思ってない」
「この子がちゃんと育ってくれればいい」
と口では言いながら、
子どもの能力に自分を重ねて喜んでいる親のことです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
「良い学校に進学した」
「大きい企業に就職した」
「才能があって社会的に認められた」
我が子の出世を喜びとして食べたり、
見栄を食べたりして生きているのです。
「英才教育だ」なんて言って、
幼稚園や小学生の頃からいろいろな習い事をさせ、
育っていくのを見て、
自分の満足を満たしていく。
でも、そういう親の欲望が、
結果的に差別とかいじめとか、
いろいろな問題につながってくるのです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
本来あるべき世の中のバランスを崩すことになるんですね。
どんな小さな子どもでも、
自分が親に食べられていることを、
本人はちゃんと感じているものなのですから。
そんな(小学一年生で大学を卒業)天才児の出現に、
大人たちはこぞって
「すごい子だなあ」と、
絶賛するに違いありません。
これが逆に、
頭脳は子どものままで、
ひとつ歳を取るごとに見た目が十歳ふけていったらどうでしょう。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆
「進歩こそが利」だと言って、
進歩を追い過ぎていると、
そういうしっぺ返しが今に必ずきます。
今は「らしさ」が失われている時代です。
こんな世の中だからこそ、
それぞれが「らしさ」を取り戻すべきなのです。
でも、自分をしっかり保つために大切なのは、
なるべく周囲に感化されないようにすることです。
by. 桜井章一氏
☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆