■八割できなくても幸せになれる ~いまを無邪気に生きる術~ -竹書房-
期待する気持ちは、心に病を生む。期待は「誤りの道」に続いています。感情とはそういう混沌としたものです。人間はとても不安定な生き物です
将来(後)のこと、
過去(前)のことを考えている人は、
結局、「今」をおろそかにしているから悩んでしまうのです。
そういう人は、
とにかく目の前のことを全力でやることです。
目の前のことや、
今この瞬間に集中している時、
人は決して悩んだりしないものです。
また、目の前のことを大切にすることで、
探していた「答え」が見つかる場合だってよくあることなのです。
by. 桜井章一氏
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起こる問題の「答え」には、
「考えると見つかる答え」
「考えても見つからない答え」
「少し経って見つかる答え」
「ずいぶん経って見つかる答え」
「永遠に見つからない答え」
があります。
答えの見つからない時は、
「今は見つからない答えなんだな」
と、気付くだけでも良いのです。
そして、目の前のことを一生懸命やっているうちに、
「あ、これだ!」
と答えが見えた時、
瞬間的にそちらに向かえることが最も大切なのです。
期待する気持ちは、
心に病を生む。
by. 桜井章一氏
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物事は常に変化しています。
自然も時間も人の心も、
すべては常に変化しています。
だから私は、
疑って物事を見ます。
疑うという言うと言葉が悪いけど、
要は変化を見ていくのです。
by. 桜井章一氏
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何かひとつのことが、
永遠にそのままであり続けるなんてことはありえない。
それなのに変わらないと思っているから、
そこに囚われるし、
信じているから期待もしてしまう。
期待が行き着くところは病です。
依存心や求めすぎる気持ちが強いと期待につながり、
期待は病理を生む。
by. 桜井章一氏
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だから、「与えるだけの感覚」
を持っていれば良いのです。
人に何かを与えた時に見返りを求めることも、
期待と同じで心の病の始まりです。
期待は「誤りの道」に続いています。
そこには自力ではなく、
他力本願が入っているからです。
by. 桜井章一氏
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見返りを求めず、
自分の努力したことや頑張ったことは
「省略」して生きることが、
幸せな日々への入口なのです。
苦い経験というのは、
心が傷ついたり、
トラウマになったりします。
人間は「懐かしさ」と「苦さ」、
「良い思い出」と「悪い思い出」など、
両極端なできごとをとてもよく覚えているものです。
思い出して泣いたり、
なぜか良い味、
良い思い出を忘れてしまうのです。
by. 桜井章一氏
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だけど「苦さ」は、
ほんの一部でしかありません。
甘い味や楽しい思い出に感謝して、
また新しい出会いに向かって歩いていけばいい。
ただそれだけのことなのです。
人間感情には、さまざまな泥沼があります。
感情とはそういう混沌としたものです。
by. 桜井章一氏
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その泥沼に一歩足を踏み入れると、
ズブズブと体ごと引きずりこまれ、
我を失ってしまいます。
寂しさを心に持つ人のそばにいくと、
「助けて、助けて」
という声が聞こえてくる時があります。
寂しさを共有することを、
愛情や友情だと勘違いしている人が、
世の中にはとても多いのです。
私は、他人の寂しさの中に飛び込むことはしたくありません。
by. 桜井章一氏
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なぜなら寂しさはとても恐いものだからです。
そこに飛び込むことは、
愛でも思いやりでもなく、
間違った自己犠牲だと思っています。
誰だって生きている以上、
寂しさは心の中にあります。
そこに入ったら、
抜け出そうとする勇気を持たない限り一歩も進めません。
by. 桜井章一氏
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その魔物を克服しなければ、
いつまで経っても「寂しさ地獄」
から抜け出せません。
それが寂しさだと分かった時は、
相手の泥沼に飛び込まず、
外から板を渡したり、
縄を投げてあげることが大切です。
それ(板や縄)を見つけたなら、
素直な心でそのきっかけを掴み、
ほんの少しの勇気を持って、
まず一歩を踏み出してみましょう。
つらい時は「つらい」と、
素直に言えばいいと思います。
by. 桜井章一氏
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今の自分のつらさを受け入れて、
また新たな一歩を踏み出せばいいのです。
耐えることが必要な時もいっぱいあるでしょうけど、
我慢は良くない。
耐えるとは、
損得計算なしでじっと忍ぶことですが、
我慢には、
その先の成功を考える計算高さが含まれています。
だから、我慢しても成果が上がらなかったり、
出た結果が悪かったりすると、
誰かのせいにして我慢が怒りに変わってしまうのです。
by. 桜井章一氏
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人間は幼い頃に恐かったこと、
不安だったこと、
嫌だったことを、
楽しかった思い出以上に覚えているものです。
もちろんすぐに助けましたが、
ちょっと休んだ後、
私は子どもに再び同じところで泳ぐように言いました。
子どもは少しためらっていましたが、
言われるままに泳ぎ始め、
最後には溺れたことさえ忘れ、
泳ぐことを楽しんでいました。
しかし、そのまま帰ってしまったら、
子どもは次に海に来た時、
「また溺れたらどうしよう?」
と、心に傷が残ったままになってしまいます。
by. 桜井章一氏
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そうやって嫌な思いや恐い思いから毎回逃げていたら、
とても不安を感じやすく、
トラウマをたくさん抱えた人間になってしまうものなのです。
苦手なことや嫌なことは、
なるべく少ない方が人生を楽しめるに決まっています。
だから、苦手なことに直面した時は、
逃げたり避けたりするのではなく、
自らその中に飛び込んでいくことが、
実はトラブルを解消する一番の方法なのです。
嫌なことや苦手なことが多い人は、
まず一番苦手な問題から解決していく。
by. 桜井章一氏
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苦手なこともできるだけ楽しんでやれるようになれば、
自分の得意分野はもっと楽しめるし、
伸びていくことにもなるのです。
人間はとても不安定な生き物です。
ですから悪い感情や良い感情もすべてひっくるめて、
感情を「調整」していくことがとても大切です。
私は「修正力」という言葉を使っていますが、
「どれだけ調整できるか?」が、
人の善し悪しにもつながってくると思います。
by. 桜井章一氏
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自分がとても大切だと思い込んでいる感情の中にも、
悪いものはあるし、
捨てた方がいいものもあります。
そういう時には、
思い切ってその感情を棄てる努力をするべきなのです。
得るものと捨てるものの両方があってこそ、
人はしっかりしたバランスを取れるようになるのです。
by. 桜井章一氏
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