■八割できなくても幸せになれる ~いまを無邪気に生きる術~ -竹書房-
「考えることは不誠実なんだよ」。「瞬間的に何かを言葉にし、行動に移す」。厳しさを通り越えた後の「伸びやかさ」が大切なのです
なぜ我々動物の寿命が短いのかというと、
他の生命を奪って食べているからです。
でも植物を見ると、
わざわざ他のものを取って食べたりはしません。
太陽とか、水とか、風とか、土とか、
自然から与えられたものだけで彼らは生き延びています。
さらに、太陽や風などは、
永遠に近い寿命を持つ存在です。
by. 桜井章一氏
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ただ黙って与えて続けているだけです。
それこそが神ですよね。
太陽がさらに偉いのは、
暗いところを明るくします。
だから、太陽は偉大なのです。
太陽まではいかないにしても、
まず自分自身が明るくなるようにして、
最終的には周りまで明るくできるようになれば、
とても素晴らしいことですよね。
by. 桜井章一氏
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私は、「考えることは不誠実なんだよ」と、
若い子には教えています。
現代は、躁鬱など心に病を抱える人が大勢いますが、
これは「考える」ことから生まれた病と言えます。
「考える」ということは、
そこに「迷い」や「駆け引き」や
「損得勘定」が生まれてくるのです。
考えると、どうしてもそこには弱気、
臆病、迷いなど、
人間の持つ悪い感情が出やすくなります。
by. 桜井章一氏
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でも、ゆっくり時間をかけていたら、
「悪いところは隠し、良いところだけ出そう」
という感覚になるものです。
逆に「瞬間を大切に生きる」というのは、
その人の素材、「そのまんまで生きる」
ということです。
世の中の大人が子どもに求めるのは、
「いい箱を持ちなさい」
「包装紙を良くしなさい」
ということですが、
本当は「箱もいらないし、包装紙もいらない」
という生き方がいい。
だからできるだけ多くの部分で、
「瞬間的に何かを言葉にし、行動に移す」
のがいいわけです。
by. 桜井章一氏
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また、瞬間的に動いていくと、
いろいろなことに間に合うようになります。
間に合わないのは格好悪いし、
恥ずかしい。
それに人様に迷惑かけることにもなります。
間に合わないとは、
「済まない」ことで、
「すみません」になります。
by. 桜井章一氏
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また、「澄まない」から汚らしくなり、
「すみません」にもなるのです。
「瞬間」とは、
ひとつのことに囚われず、
執着しないことです。
「瞬間」でやっていくと、
自分の良いところ、
悪いところすべてがスピードに追われて表に出て、
ごまかしがきかなくなります。
それで、もし悪いところがあれば直せばいいだけの話なのです。
by. 桜井章一氏
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自分の非を非と認めた瞬間、
何らかの救いの手も伸びてきます。
ありのままを隠さず「素直」に瞬間で出し、
「勇気」を持って非を認める。
慣れないうちは、
ありのままに瞬間でやると、
直視したくない壊れた姿が出てくるかもしれません。
でも、それを続けていくことが、
人間本来の自然な姿を取り戻すことにもなるのです。
by. 桜井章一氏
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また彼ら(道場生)にいろいろな言葉を掛け、
彼らの精神とも触れ合います。
体に触れ、心にも触れる。
どちらか片方だけではいけません。
それが本当のコミュニケーションだと思います。
心と体の両方に触れることにより、
喜びもひとしおになるのです。
by. 桜井章一氏
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人間同士の関係には、
肉体と精神の両方のふれあいが必要なのです。
それなのに、どちらか片方だけで心を通じ合わせようとしても、
人間関係がうまくいくわけがありません。
「人とうまく付き合えない」
と言う人は多いですが、
結局のところ人の肌に触れてなかったり、
人の感情や心の動きに敏感でなかったりすると、
本当の意味でのコミュニケーションなど、
できるわけがないですよね。
少しでも多くの人に触れ合って、
喜びも痛みも覚えていく。
by. 桜井章一氏
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そうすることではじめて、
人と人との健全な関係が育んでいけるのです。
でも、どんな世界であろうと、
何らかの楽しさを乗り越えていかない限り、
本当の喜びは生まれません。
「喜びを生む」のと、
「厳しさを乗り越えて強くなる」というのは、
ふたつで一セットです。
だから、男性が強くあるためには、
女性とは違った部分で、
日々の社会生活の中で厳しさを持たなければいけません。
by. 桜井章一氏
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厳しさを通り越えた後の
「伸びやかさ」が大切なのです。
男性と女性を比べると、
女性の方が主観的だと思います。
それに対して、
男性の場合は世間に出ていくので、
あまり自己中心的なことをやると周りから潰されたりします。
私は本来、
「外に出ていく男性が汚れてしまうのは、
ある意味しかないけれど、
女性は汚れちゃダメだよ」
というのが、
人間社会のシステムだと思っています。
by. 桜井章一氏
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女性が汚れてしまうと、
直接的に生態系に影響を及ぼします。
次の世代の子どもに、
その汚れが伝わりますからね。
だけど、本当は内なる世界は女性が教えて、
外の世界は男性が教えるという関係が一番良いのです。
だから、家に帰ったら、
お風呂に入るのと同じように、
せめて家では外の汚れは洗い流そうということです。
by. 桜井章一氏
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例えば、夜寝る前の三十分間だけでも良いことを考えるようにします。
「今日、私がこんなことをやったのは、たぶん自然を汚してるんだな」
「俺の中には三つの弱点があるから、直さなきゃな」
といった感じで、
良いことを少しでも多く考えて、
汚れた自分を正していくことが大切だと思います。
家庭で親が汚し、
学校で先生が汚すから、
子どもも汚れてしまうのです。
by. 桜井章一氏
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でも、実は人のせいにする方がつらいものなのです。
だから、「どんなことも選んだのは自分自身」
というふうに
「自責」にしてしまえば、
スッと気持ちが落ち着くものなのです。
それをみな、
人のせいにして責任逃れをしようとするから、
逆に被害者意識や誰かを責める気持ちが残ってしまい、
罪から余計に逃れられなくなるのです。
約束が何に通じるかというと、
やはり、人としての「筋道」だと思います。
「筋の通った行動をしたい」
という意味です。
by. 桜井章一氏
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