■人生の大切なことはすべて雀鬼に学んだ ~桜井章一の超教育実践~ -竹書房-
恐怖に向かって行ったほうが相手が反転して逃げていく。雀鬼会には、不自由の先に自由があるんです。人間はなぜ自分だけの幸せを願って不幸になるんだろう
「マングローブは、
黄色い葉に塩分をためて、
他の葉を育てます。
そうやって、黄色い葉は枯れていくんです」
「パラオの海の水温は29度前後です。
これが31度になると珊瑚は全滅すると言われています」
2匹目の海亀を見つけた時は、
瞬間面白いなと思った。
でも捕まえた時は、
自然の姿をそのまま見ていただけだった。
by. 桜井章一氏
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大海原で海亀を捕まえるなんてできないもんだと思ってるだろ、
普通は。
会長だからできて自分はできないというのでは困るんだ。
お前らもいつか絶対にできる。
やればできるんだよ。
恐怖心に打ち勝って冒険していけば。
by. 桜井章一氏
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繰り返し大自然の中に入っていくのは、
結局そういうことなのかな。
たとえばサメの大群がこちらに向かってきた時に、
オレは逃げるんじゃなくて逆に本能的にやりかえしてやろうと思ってサメに向かって行く。
あの時恐怖で縮こまってしまったら、
それこそ危なかった。
恐怖に向かって行ったほうが相手が反転して逃げていく。
by. 桜井章一氏
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そんな体験を通して、
逞しさも身につくんじゃないかな。
だから自然は素晴らしい。
オレは大好きなんだ。
「雀鬼会には、不自由の先に自由があるんです」――。
「辞めていったあいつは今、
寂しさの泥沼に入り込んでいる。
お前が助けようと手をさしのべたら、
お前も一緒にその沼に引きずり込まれてしまう。
お前は外からロープを投げてやればいいんだ」と。
by. 桜井章一氏
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「この雑誌の中ではオレは偉いんだろう。
だったら威張っちゃいけないよな」
雀鬼会を出ていくことを選ぶのは、
若者たちの「変化」です。
日常の中で何かしらの「変化」
があっただけのこと。
大自然を見ても、
風のそよぎも雲の流れも太陽の光も大地に生えた木々や草花も、
みーんな一瞬たりとも留まってはいない。
by. 桜井章一氏
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人間はなぜ自分だけの幸せを願って不幸になるんだろう。
個人的な「私的」な幸せを願うと、
麻雀もそうなんだけど、
いいなと思っていてもパッと悪いことが起きてくる。
でもオレは止めない。
本人が選んだ道だから。
出てからわかるんじゃないかな。
ここが羊水だったことに。
by. 桜井章一氏
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ここを一歩出たら、
危険ばかりです。
大将のオレがそうであるだけに、
若い子たちはここを離れると大変なはずです。
雀鬼会はマンネリもマニュアルも面白くないから、
面白そうだなと思う方向にどんどん変化する。
雀鬼会は、面白さの追求です。
by. 桜井章一氏
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そういう常識に囚われているんじゃないか。
雀鬼会は皆の道であると同時に、
それぞれの道でもある。
それぞれの道を行くことがいいことか悪いことかはそれはわからないけれど、
まったく問題はないんです。
1年生でも10年生でも入って1週間目の者でも、
みーんな同じ「今」を生きているんです。
by. 桜井章一氏
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オレはね、
世の指導者たちは「馬鹿になれ」
と教えるべきだと思っている。
知識や技術を教えて履行になろうとするから、
誤魔化したり嘘ついたり人を騙そうとしたり悩んだり苦しんだりするわけだよ。
そんな悩む頭もなかった、楽だよ。
考えたり苦しんだりしないでいいんだから。
一つの馬鹿っていうのはマニアやオタクになる。
あれも囚われている奴らだ。
by. 桜井章一氏
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「10種競技のように10の馬鹿になれ」って。
そのほうが、
なーんにも囚われずにただ感覚で生きて行ける。
知や技で生きるより、
よっぽど臨機応変に生きて行けるんだ。
雀鬼流で言う基本動作も、感覚だ。
教育で教えられる知識や技術じゃない。
by. 桜井章一氏
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だから、オレから指導を受けてもそのあと一人で復習なんかしてしまうと、
もう元に戻っちゃう。
技術じゃないから、
その場で会得するしかないんだ。
オレはメンコを技術でなんか覚えていない。
勝負だから、感覚で掴んでいたんだ。
だから今も身体がメンコを覚えている。
by. 桜井章一氏
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それに対して道場生たちは、
スポーツの動きしかできないから、
メンコを起こす動きができない。
技術でやろうとしているからだ。
それに対してオレの雀鬼会のホームページの文章は、
知も技もない。
ただその時に感じたことを書いている。
ナマの文章だ。
by. 桜井章一氏
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予習復習とか、
反復練習で身につけた知識や技術はすぐに抜けていくけれど、
感覚はけっしてなくならない。
学ぶということは、
知と技を得ることだ。
だからオレは学ばない。
感じるだけなんだ。
「麻雀は降りてちゃ勝てねぇよ」――。
by. 桜井章一氏
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オレは若者たちに本能で伝承したいんだ。
そこで感じたものや心の中に沸き上がったものを、
知識とか技術とか言葉じゃなくて、
本能で伝えたいんだ。
動物は言葉なんかなくても、
本能で群れの仲間に危険や食べ物のありかを伝えるだろう。
世代を越えても、
遺伝子で伝えあっている。
感性が柔らかいからそれができるんだ。
by. 桜井章一氏
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