■群れない生き方 -ソフトバンク文庫-
世の人々はいつの時代も”成功者”や”権力者”、
あるいは”体制”といったものに流されがちである。
それは不安から逃れるためかもしれないし、
群れから孤立することを恐れているからかもしれない。
by. 桜井章一氏
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でもそんな世の体制を占めるようなものにこそ、
私は疑う姿勢を持って接し、「それで孤立しても構いやしない」
と思って生きてきた。
そうすることで多くの人が見落としているもの、
見誤っているもの、嘘、騙しといったものが見えてくるからだ。
by. 桜井章一氏
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世の中の弱い方、あるいは「小」の方に目を向ければ
必然的に自分が何を成すべきかが見えてくる。
「強」や「大」に囚われてしまった人は、
世の中で「よい」とされるものだけを見るようになる。
by. 桜井章一氏
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常に疑いの眼差しを持って世の中を見ていれば、
ほとんどが「嘘」であることが分かるだろう。
by. 桜井章一氏
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個性なんてそもそも誰もが持っているものだし、
その個性を「教育によって伸ばす」などという言いぐさは
あまりにも驕り高ぶった考え方である。
by. 桜井章一氏
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一人ひとりに個性があるから、そこに「違い」が生まれる。
違いがあればそこに文句や不満、怒りなども出てくるだろう。
でも、だからこそ人間関係は楽しい。
私は”違いは面白さである”と解釈している。
by. 桜井章一氏
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日本人に根深く残る横並び思考は、
ある一定のラインに達していない人間は振り落とし、
逆にラインから大きく飛び出ようとする者も寄ってたかって
叩き落とししてしまう。
多くの人にとって、その凸凹は認めたくないものだから、
差別という形でその凸凹を修正しようとする。
by. 桜井章一氏
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違いが差別となってしまうのは、
今の社会がこうした縦のラインで成り立っているからに他ならない。
ならば、縦のラインで物事を考えないようにすれば、
違いを差別としてではなく、面白さ、楽しさとして
認めることだってできるはずだ。
by. 桜井章一氏
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違いを楽しめるようになるには、
この社会を横(平面)で捉えるようにすればいい。
そうすれば、今までは自分より上だと思っていた人、
下だと思っていた人が一様に見渡せるはずである。
by. 桜井章一氏
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平面の視点を持てば今まではスゴいと思っていた人が
大したことがないと分かったり、
今までは見下していた人が実は見習いたい面を
たくさん持っていることに気付けるだろう。
違いを楽しむとは、そういう視点を持つことなのである。
by. 桜井章一氏
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結局のところ、差別癖を直すには本人がそのことに気付くしかない。
癖というものは本人が気付かないと直らないものなのだ。
人間は生まれたときから”不安”を抱えているから、
それを少しでも薄めるために”確証”を求める。
by. 桜井章一氏
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決められたものの中にいれば孤立することもなく、安全だし安心だ。
そういった確証を求める気持ちが、固定観念や心のこわばりとなっていく。
本来、人間は柔らかくなければいけない。
その柔軟性が臨機応変さとなり、
人の心に巣食う差別癖をも修正してくれるのであるのだから。
by. 桜井章一氏
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強い者が弱い者を助けるのは当然のことであり、
若者が高齢者のお手伝いをしたり、
手助けしたりするのも当たり前のことである。
この世に生きる人たちは常にいろんなものを当てにして生きている。
by. 桜井章一氏
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「努力が報われるなんて思うな。
してきた努力は省略して生きろ。
何かを当てにもするな。
期待なんかするから苦しくなったり、
病気になったりするんだ。」
by. 桜井章一氏
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自分の思うようにいかないのが人生であり、
だからこそ人生は面白い。
自分の思う通りのことばかりをひたすら望んでいたら、
人生は裏切られることの連続となり、
最後には生きることが嫌になってしまうに違いない。
期待の中には病が潜んでいるということを忘れてはいけない。
by. 桜井章一氏
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