■雀鬼流・人生道場 「強さの奥義」 -青春出版社-
小さい頃に誰か、温かい人に出会っていれば、トラウマも消えていたに違いない。ところが多くの人間がやられっぱなしで、片づけないで生きるから、いつまでも片がつかない
女って、
生まれながらに欲が強い。
外で男が何をやっているのかわからないから不満も欲求も多くなる。
男は女の言いなりになっちゃいけないんだよ。
女はね、次から次と、
こうしろ、ああしろ、
愛が欲しい、宝石が欲しいって言ってくるぜ。
by. 桜井章一氏
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最初に与えすぎるからいけないんだよ。
女というのは、
八〇から九〇%男のことを考えていられるんだよ。
だけど男はな、
二〇%でいいよ、
女のことは。
残りの八〇%は男としての生きざまがあるんだって教えてやりなよ。
by. 桜井章一氏
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お前には俺の二〇%をやるからって、
最初から言っておけばいいんだよ。
強くじゃないよ、
しっかりだよ。
だから強く言うんじゃなく、
自分さえしっかりしていれば、
そういうことにはならねえんだけどな。
by. 桜井章一氏
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それぞれポジションってあるんだよ。
男がピッチャーなら女はキャッチャーをしっかりやればいいじゃねえか。
説得なんかしなくてもいいんだよ。
生きざまを見せたほうがいい。
最初は装ってつき合い始めたんだな。
そして少しずつ装いを脱いでいくから女は幻滅するよ。
by. 桜井章一氏
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優しさ、思いやり、
という装いをするだろう。
ま、男も女もごまかし合って、
そこに喜びを感じる面もあるからね。
そこが男と女の面倒臭いところだけどさ。
力じゃないんだよ。
間違った相手を求めているんだ。
by. 桜井章一氏
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その人の生い立ち、環境、
感性によって違うからね。
お前の場合には、
子どもの頃から家庭の中に寂しさがあったんだろう。
お父さんが構ってくれないとか、
母親がやけに厳しいとかな。
あるいは逆に優しすぎたとかさ。
by. 桜井章一氏
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そういう甘えや寂しさを、
今の彼女に求めても、
それは荷が重かったんじゃねえか。
俺は真面目な恋愛よりもイタズラ心の恋愛が性にあっている。
何を言ったら楽しいか、
何をやったら楽しいか、
そんな感じ。
だから今は貧乏だけど、
必ずお前を幸せにするなんて条件を出しての恋愛は大嫌いだよ。
by. 桜井章一氏
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本来、女が依存してくるのを男が受けて立つもんだ。
依存されれば男は依存できないだろう。
悩み、迷い、停滞……、
これらから解放されるための処方せんは、
ただ一つ、行動することだ。
行動して、
自分の体で感じとれ、
ということに尽きる。
by. 桜井章一氏
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現代の社会は知識というものを食ってばかりいるだろう。
食ったらクソで、
いらないものを排出しなければならないのに、
まだ足りないとばかりに知識を積み重ねている。
クソをして必要な栄養素だけを取り入れれば問題はない。
しかし、実際に行動して理解していかないかぎり、
ミソクソになるってことだよ。
by. 桜井章一氏
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俺は、「心温かきは万能なり」と言い続けている。
ぬくもりの感じられる恋人同士や親子の関係を見ているだけじゃ、
本当の温かさはわからない。
多くの人たちがトラウマを抱えている。
小さい頃に誰か、
温かい人に出会っていれば、
トラウマも消えていたに違いない。
by. 桜井章一氏
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しかし、親に救いを求めて救ってくれない。
学校の先生は知識だけを詰め込もうとして、
ますます救ってくれない。
だから俺の言葉に救いを求めるけれど、
言葉は言葉にすぎず、
たくさん抱え込めば抱え込むほど苦しくなるという悪循環をもたらすだけだろう。
いじめにあったというトラウマならば、
いじめっ子と戦うことでしか、
救われないってことだ。
by. 桜井章一氏
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二発、三発痛い思いをするかもしれないが、
相手も必死で向かってくる奴をいじめようとはしなくなるもんだろう。
ところが多くの人間がやられっぱなしで、
片づけないで生きるから、
いつまでも片がつかない。
知識、言葉を捨て、行動せよ。
自らを救えるだけじゃねえよ。
強い男になれるはずだぜ。
by. 桜井章一氏
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宗教心を持つことは大事なことだし、
主義主張を持つことも悪くはない。
信念のある人間は、
やはり信頼に価するだろう。
宗教、主義、信念、
これらは悪いことじゃない。
しかし、結果的に最悪の事態を招くのはどこかに問題があるからだろう。
by. 桜井章一氏
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偏ること、
のみ込まれること、
溺れること、
これらが悲劇を生みだす原因なんだね。
仕事にのみ込まれると家庭に悲劇をもたらし、
勉強に偏った社会では心ない奴らばかりが権力の中枢を握るし、
恋愛に溺れると不倫も当たり前になって、
その陰で泣いている子がいるじゃねえか。
一つの事に熱中し、
夢中になると、必ず、
どこかに問題が出てくるよな。
悪い影響ほど必ず弱いところにあらわれる。
by. 桜井章一氏
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