運に対する感性はふだんから細かなことを感じようとする意識を持てば磨けます。感じ方には、それが心地よいものか違和感があるかということがひとつの基準になります。的の方向とは違和感のないところです

■運に選ばれる人 選ばれない人 -東洋経済新聞社-

運に対する感性はふだんから細かなことを感じようとする意識を持てば磨けます。感じ方には、それが心地よいものか違和感があるかということがひとつの基準になります。的の方向とは違和感のないところです

しかし実際、
情報や知識に頼りすぎると判断が間違いを犯す確率は高くなるのです。

考えれば考えるほど、
的を射る勘は鈍くなります。

生きとし生けるものは感ずる力をなくすと、
生き物としてのバランスを失います。

情報や知識はどんどん捨てていったほうがいいのです。


by. 桜井章一氏

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しかし的を射る「感じる力」があれば、
それはいついかなる種類の判断に際しても臨機応変に使えるのです。

気を取られるというのは、
自分の平常心が奪われ乱れるということです。

電車に乗った時に隣に違和感のある人がいると、
その日はしばらくは自分に運がないと見ます。

「今から1~2時間は気をつけていよう」
という気持ちになります。


by. 桜井章一氏

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それによって(勝負の前に起こる些細なこと)己の運の向きを感じたり運量をはかることで、
「今日はこういう勝負の仕方でいこう」とか
「勝負がこういう流れになった時はとくにここに気をつけよう」とか、
目の前の勝負の有効なヒントにしていたのです。

運に対する感性はふだんから細かなことを感じようとする意識を持てば磨けます。

感じる力があれば先に起こることがわかります。

先にあることが見えれば前もって準備できるので現実に間に合うのです。


by. 桜井章一氏

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感じ方には、
それが心地よいものか違和感があるかということがひとつの基準になります。

違和感があればそこから離れることですが、
知識に頼るクセがあると違和感がわからなかったりします。

運気の流れがどの方向へ向かっているか注意深く見ていれば、
悪い方向へ変わりかけてもすぐに対応が出来ます。

つまり、運のよし悪しは変化をした方向がいいか、
悪いかということなのです。


by. 桜井章一氏

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変化する方向がよくないことに気がつけば、
それまでのやり方や努力をもう一度見つめ直して修正すればいいのです。

的の方向とは違和感のないところです。

方法が悪いならどこがいけないのか、
今までのやり方や努力の仕方に何か問題があるのか、
いろいろなことがよりはっきりと見えてきて軌道修正がはかれるわけです。

もし悪い運が続くなと思ったら、
周りに責任転嫁をせず自分がしていることを冷静に見て修正していく勇気を持つことです。


by. 桜井章一氏

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それが出来れば悪い運気はそこで終わります。

何かにつけて「慎重だなあ」
と思わせる人は、
見ていると意外とどこか抜けているところがあったり、
タイミングを逸してチャンスをものに出来なかったりします。

慎重なのではなく、
単に弱気なのです。

私が「石橋をたたく」時は、
向こう側に渡る意志を決めて、
気持ちだけ先に渡してしまいます。


by. 桜井章一氏

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つまり、覚悟を決めて、
現実の行動を進めるにあたっては細心さを失わないようにするのです。

1秒で打つとテクニックが入りません。

それを繰り返していると瞬時の感性で的を射ることができるようになります。

ミスしないで打てるかどうかという不安は絶えずありますが、
時間をかけなければそれを打ち消すことが出来ます。


by. 桜井章一氏

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運やツキは、
流れを敏感に感じることでやってきます。

ツキがない時は流れを変えることも大切です。

気持ちの持ち方ひとつで流れは変わります。

しかし、相手がどうして上がったのかそのポイントがわかって次の作戦が立てられると思えば、
上がられたことは何でもなくなります。


by. 桜井章一氏

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逆にツイていない時に、
流れをいかに変えるかがとても大切になります。

一挙に流れを変えるのはそう簡単にいかないかもしれません。

それでも、まずは流れを変えるきっかけをつかみ、
そこから腰をすえて頑張ればいいのです。

「間に合う」から外れると、
間が抜けて、
「間抜け」になります。


by. 桜井章一氏

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「間抜け」な状態は運を落とします。
間に合っていれば運がいいのです。

間に合うには、
いつも我が身を「間の中」
に入れておくようにすることです。

間合いとはバランスであり、
的を射んとする瞬間のことです。

間の悪い人はリズム感がありません。


by. 桜井章一氏

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そういう人は、
牌の音を聞いても音が外れているのですぐわかるのです。

私はいつもすべてが「始まり」
という気持ちを持って生きています。

ですから私には「終わり」
というものがありません。

「始まり」は楽しいものです。


by. 桜井章一氏

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最近は、朝起きると楽しくないという人が多いようですが、
本来、朝が気持ちいいのは始まりだからです。

私は終わったらいつも、
いったんチャラだと考えます。

「終わり」はすなわち「始まり」と思えば、
いつも新鮮な気持ちでいられるのです。

「始まり」と「終わり」
があるのは人間だけで、
自然界には終わりがありません。


by. 桜井章一氏

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変化していく流れがひたすらあるだけです。

人間はその流れを途中でつかみ出して
「始まり」を始めます。

何事にも必ず終わりはあります。

でも、終わったからといって落胆したり失望するのではなく、
その瞬間から別のことが始まると思えば救われます。


by. 桜井章一氏

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私に出来るのは、
たとえばその人がどうして今ダメな状態にあるのかをきちんと見て、
「そこを気をつけたらいいよ」
と言って本人が修正するキッカケを与えることぐらいです。

そこで本人が自分の足りない部分に気がつきそれを埋める努力をしていくことで、
よい方向へいくのだと思います。

あげまんと言われる女性は、
相手が持っているよい部分をちゃんと後押ししながらも、
気をつけたほうがいいところはサッと指摘できる才能やセンスを持ち合わせています。

妬みの感情を抱かないようにするには、
自分の中にある不安を打ち消す努力をすればいいのです。


by. 桜井章一氏

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