意識では分かっているつもりでも、人間、小さい頃から植えつけられたもの、無意識の部分で動いていることが一杯あるんですよ。知識で分かりましたっていっても、結局分かってないんですよ

■雀鬼と陽明 ~桜井章一に学ぶ心の鍛え方~ -三五館-

意識では分かっているつもりでも、人間、小さい頃から植えつけられたもの、無意識の部分で動いていることが一杯あるんですよ。知識で分かりましたっていっても、結局分かってないんですよ

「プロたちは、
配牌を取る以前に、
すでに今回は誰が和了り、
誰が放銃するかまで読み切っているとさえいえるのだ」

読みとは、頭でするものではなく、
感性がすべてだった。

自分を含め、
他人の流れが読め、
配牌を取った段階で、
経過、結果が予知できていた。

自分の手牌、
河の牌はもちろん、
相手の手牌や牌山に伏せられた牌が、
透けて見えるというか読めるようになってきていた。


by. 桜井章一氏

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ツキを持続させるためにも、
攻撃の手綱を緩めることはなかった。

桜井の天運と地運のバランスはよく、
リズムもよく、
読みに狂いはなかった。

桜井は、チャンプの対面を選んだ。
そのほうが、闘争心が湧いてきた。

桜井はといえば、
自ら決めた引退試合であったし、
かねてより対戦を覚悟していたチャンプと決着をつけたいという思いが、
踏みとどまらせてくれていた。


by. 桜井章一氏

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<これでプロ意識を捨てよう>
と思う桜井に、
いつもの「土に還りたい」
という衝動は湧いてこなかった。

<もう麻雀やめよう。
裏の麻雀も、表の麻雀もやめよう>

<遊びの麻雀ならいいんじゃないかな>

他のものに触れるときには何でもないのに、
牌に触れると、
手のあらゆる神経に痛みが走ったのである。


by. 桜井章一氏

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気をつけてソーッと触らないと、
指が痛んだのだ。

それは、
まるで牌が桜井に向かって、
「触るな!」
といっているかのようだった。

それでもおそるおそる牌山を積み、
さらに、牌を見ようとすると、
今度はまぶしくて目を開けていられなくなるのである。

まるで牌が、
桜井に向かって
「見るな!」
といっているかのようだった。


by. 桜井章一氏

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<少々牌に触れられなくったって、
目は見えなくったって、
内面さえしっかりしてれば打てるだろう>

ところが神経を冴えさせようと思うと、
逆に神経が鈍重になってくるのだ。

冴えるどころか、
内面が、神経が眠りこんでくるのだ。

桜井は、遊びの麻雀も許してもらえなかったのだ。


by. 桜井章一氏

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雀鬼・桜井章一氏の勝負哲学。「修羅場」からも「理不尽」からも決して逃げず、フットワークでかわしていく。真に強い人は瞬間的に決断し、迷いを消す。目ではなく耳で場の空気を感じ、五感で麻雀を打つ。全てを信じず半分疑う心構えが、修羅場によるダメージを最小限に抑える秘訣である。

以来桜井は、
引退してからの三年間というもの、
不思議な後遺症を経験することになった。

男(漢)が、
女性から離れれば離れるだけ、
かぎりなく男として生きようとすればするほど、
女性は、自分にはないそんな男らしさを求めるのだ、
という桜井の哲学が託された看板である。

「こいつら、なんでこんなに麻雀下手なんだろう。
もうちょっと教えてあげようかな。

もうちょっと麻雀のことが分かるようになれば、
もっと楽しくなるだろうな」


by. 桜井章一氏

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自分が、この目上の人尊敬していると思ったら、
その人の動きを見ているわけです。

その人の動きを見ながら、
隙をぬって自分を洗うわけです。

当然洗うスピードは早くなります。

その人から遅れて風呂を出るなんて、
とんでもないことなんです。


by. 桜井章一氏

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自分が中途半端でも、
その人が出るときには、
一緒に出なきゃいけないわけです。

一緒にいる先輩たちより遅れて、
食べているわけにはいかない。

食べられなかったら、
腹すいてても、
半分で我慢しなければならないわけです。

それが男なんです


by. 桜井章一氏

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雀鬼・桜井章一氏が説く、人生の真髄。「風通しのいい人」とは、心の美しい純粋な人。愛や楽しみは外に求めるのではなく、自分で育み、つくるものだ。他者の面倒を見る「甲斐性」こそが大切。また、「信じる」ことは楽だが、真実を見極めるには「疑ってみる」姿勢が不可欠。

本当の意味の大切さ、
その人を思っている気持ちなんです。

言葉で、尊敬してますなんて、
いくらいったって、
それは行動に出てこなければ何もならないわけです。

私は、そういうことを実際にやってきたんです。

それが、自分の身についてるんです。


by. 桜井章一氏

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<男っていうものは、
男として出来てるかどうかってところをいつも見られてるんだぞ。

それを大切にしなければいけないんだよ。>

<一〇分遅れて出てきたのが、
D君、E君だな。

はい、食べなさい。>

<森川、お前は三〇分遅れだったな。

お前は、俺たちより三〇分後に食べなさい>


by. 桜井章一氏

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<遅れるということは、
そういうことなんです。

おなかすかしてるのに、
自分が遅れて食べるのは嫌だろう>

遅れるということは、
ただ遅刻するということ、
迷惑かけるということだけではなくてね、
そういう形から教えていってあげないと
(口で説教するだけじゃ、
本当には身につかないわけですよ)。

明くる日から、
いろんなことを見てたら、
全然出来ないけど、
出来る子よりも一生懸命さが違うんです。


by. 桜井章一氏

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雀鬼・桜井章一氏がいじめ問題の根源を大人社会の「心の悪臭」と断じる。親の思惑で子どもの依存心や執着心をゆがめてはいけない。心の強い人にはいじめは起きない。世間の誘惑に負けない真の強さを育むための、親としてのあるべき姿を説く。

<もしかして、俺たちより今日の森川のほうがやったかもしれない>

<他の者たちも、こんなこと見てる。
俺も、このとおりだよ>

森川は、それを聞いて、
涙を溜めて、
便所へ駆けこんでったんですよ。

自分が、私よりお風呂を出るのが遅れたこと、
たったそれだけのことで、
後で涙が出るほど感動しているんです。


by. 桜井章一氏

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最初は、ショックを受けたんだろうけど、
それが喜びに変わっていったんですね。

そういうふうになっていかなければ、
それを言葉でいくら教えてもだめなんです。

お風呂から出るのが遅れたことを、
違った舞台で、
そのお風呂のミスというのを味わわせてあげる、
教えてあげて、
身につけさせてあげないといけないわけです。

この子のためには、
これは何か教えてあげなくちゃいけないなって、
判断するときがあるわけです。


by. 桜井章一氏

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意識では分かっているつもりでも、
人間、小さい頃から植えつけられたもの、
無意識の部分で動いていることが一杯あるんですよ。

知識で分かりましたっていっても、
結局分かってないんですよ。

身体で身につけたときは、
身体に喜びが見えてくるんですよ。

<ドラ(懸賞牌)は恋人だよ>

「漢は、卓の上に血と涙と伴に牌を打つ」


by. 桜井章一氏

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