素直とは「素」になることである。背伸びも飾りもない自分の基本に戻ること

■体を整える ~ツキを呼ぶカラダづかい~ -講談社-

素直とは「素」になることである。背伸びも飾りもない自分の基本に戻ること

動物たちは自然の変化に合わせて、
自らのカラダを調整したり、
変化させるだけではない。

カラダの許容範囲を超える変化に対しては、
カラダが適応できる新たな環境を探し出す能力を持っている。

自然の動物たちはどのような形をとろうと、
カラダだけで自然の変化に対応する。


by. 桜井章一氏

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それに対して人間は文明の利器を使うことで自然の変化に対応してきた。

文明の利器を磨き、進化させれば、
命を脅かすような自然の変化にも対応できると思いこんでそうやってきたのである。

だが、肝心のカラダは置き去りにされたままである。

そうして置き去りにされたカラダは必然的に自然への対応力を衰えさせる結果となってしまった。


by. 桜井章一氏

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人間は自然の変化にこちらが合わせようとしないで、
自然をこちらの文明の形に合わせて変えることをずっとやってきた。

人間は想定内で自然の変化をとらえようとするが、
そもそも人知を越えるのが自然なのだ。

自然の大きな変化をカラダの中に流れるようにして織り込んでいる自然界の生き物たちは、その変化の振れ幅に合わせてカラダを準備したり、動かしたりすることができる。


by. 桜井章一氏

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癖というものはどんな人にもある。
癖は自然から離れた文明的な生活環境で生きることによってつくられるものだ。

だから、不自然な環境、
不自然な生き方をしている人ほど癖は多い。

反対に自然との距離が近い人は比較的、
癖は少ない。


by. 桜井章一氏

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心の病にかかっている人は、
誰の目にもわかるはっきりした癖を持っている。

神経症的な人ほど、
髪の毛をいじったり、
頬をなでたり、
顔に手をやる頻度が高い。

口を歪ませて笑ったり、
頻繁に舌打ちしたり、
接している相手が気になる癖を持っていることも少なくない。


by. 桜井章一氏

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■運を支配する -幻冬舎新書- だが逆境を、ただ逆境としてとらえてしまってはいけない。 逆境という言葉にしてしまった時点...

人がつくる文明という不自然な環境は、
心の調子を狂わす要素をたくさん孕んでいる。

それが大なり小なり癖となって言動に表れるのだ。

カラダが身につけた癖というのは、
意識の深いところに刷り込まれたものである。

思考の癖や感情の癖、性格の癖、
そうしたものがカラダの表面に浮き出てくるのだ。


by. 桜井章一氏

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つまり、カラダの癖とは心の癖だから、
それをなくすことは難しい。

だから、癖をなくそうとするなら、
性格や考え方を変えない限りできないことだ。

一度身についた癖をなくすのは、
なかなかできることではないのである。


by. 桜井章一氏

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なぜ、こうしたカラダの無意識な動きや揺れは起こるのか。

理由は一つではないが、
基本的には心の中で「まずいな」と感じるものが多いときほどこうした動きは起きやすい。

この「まずいな」と思う気持ちが無意識の動作となって表れるのだ。

ということは、貧乏ゆすりをはじめとする不自然な癖を収めるには、
「まずい」と感じることに対して、
たいしたことではないと思えるようになることである。


by. 桜井章一氏

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■人を見抜く技術 ~20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」~ -講談社+α新書- 本当のところ、人が人を観察する ...

世の中には美味しいものもあれば、
まずいものもある。

「落ち着け」とよくいわれる人は、
美味いものばかり狙っているからそうなるのである。

しかし、まずいもののほうが多いのが世の中である。

そう思えば、まずいものに出くわしても、
うろたえたり、焦ることはない。

そんな姿勢でいれば、
カラダの不必要な動きは確実に減っていくはずである。


by. 桜井章一氏

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癖が一瞬だけでも消えうるときがある。
それは、癖がつく前の幼少時の純粋な同心に戻れたときである。

本当の意味での初心に戻れたときである。

素直な人は癖が少ない。

素直とは「素」になることである。
背伸びも飾りもない自分の基本に戻ることである。

人が素の状態でずっといることがもしできれば、
癖はできない。


by. 桜井章一氏

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文明社会からいろいろなものを学び、
それを身につけた大人になる前の元の状態に戻る。

素直とはその状態に戻ることを意味する。

それは前にもいったように気持ちに素直になることではなく、
カラダに素直になることなのだ。


by. 桜井章一氏

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■瞬間力 ~逆境を乗り切る方法~ -竹書房- 迷いの一打、弱気の一打を打つことで、そこから崩れていく 捨て牌には...

牌を打つ一打にその人の力量が凝集される。
すべてが表れるのだ。

雀鬼会では牌を1秒で打つというルールがあるが、
1秒という瞬時に判断をし、瞬時に打つには、
打つ動作に無駄があってはいけない。

牌を打つときは葉っぱが落ちるようにスーッと降ろせばいいのだが、
腕を大きく振りかぶったり、
肘で弧を描くように打ったりして自然な動作がなかなかできない。


by. 桜井章一氏

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いろいろな癖が染みついたカラダは強力な消しゴムのような働きをするのだ。

そのために、「素直にできた」という働きは、
カラダの記憶に残らないのである。

そもそも「落ち着かない」というのは人間の本性のようなものなのだ。

だが、先ほどもいったように、
落ち着いて何かに集中するというのは、
カラダの本能からすると不自然な行為なのである。


by. 桜井章一氏

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人は動物である。
動物というのは動くから動物なのだ。

働くという文字も「人が動く」と書く。
常に動くことがすなわち生きるということである。

変化という流れの中で生きていれば、
当たり前のことだ。

生身のカラダを持っている限り、
人のカラダは絶えずどこかに動こうとする本能的な意思を秘めている。


by. 桜井章一氏

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