■「勝負強い人間」になる52ヶ条 -三笠書房-
どんなに劣勢にあっても耐えていれば逆転のチャンスも訪れる。劣勢は、優勢に入る前の段階だ
恋愛のときでも、
どんなにその相手にホレても「これは80%」だと思うことができれば20%の余裕が生まれ、
相手に過剰な期待をすることもなくなるから、
意にそぐわない事態が起きても相手を愛していられる。
100%の愛ほど憎悪に転換してしまう危険があるのだ。
「俺は100%できた」とか「俺は悟った」というのは、
柔軟性を失い、
相互関係を阻害する。
どんなによくできても「まだちょっと足りないな」
「まだ80%だな」という気持ちがあれば、
残りの20%のところに人間らしい柔軟な気持ちが生まれた、
相互関係が生まれるのだ。
by. 桜井章一氏
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プレッシャーに強くなるためには
「80%」の気持ちを忘れないことが大切だ。
それは、
前にも書いたように「20%のゆとり」
を持つということである。
20%のゆとりがなくて、
「100%、がんばるぞ」と肩に力が入ると、
緊張感が高くなりすぎてしまう。
また、「俺は100%だ」と思っていると、
相手や物事をナメる感覚が出てしまう。
by. 桜井章一氏
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私は麻雀のとき、
どんな格下と思える相手であっても
「自分は80%」という気持ちで勝負に臨む。
相手をナメてかかると、
それだけで負ける要素をひとつ作ることになってしまうからだ。
相手や物事をナメてかかるような人間に限って、
大事な局面ではプレッシャーに負けてしまう。
それは、
相手や状況によって「これは楽勝」
とか「これは手強いぞ」などと自分で決めてしまい、
それによって自分の精神状態も大きく左右されてしまうからだ。
by. 桜井章一氏
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弱いと思える相手との勝負でもナメることなく、
強いと思える相手との勝負でも怯むことなく。
その根底に流れる精神のひとつが「80%の自分」なのだ。
そうは言っても、
生身の人間がまじめに何かに取り組んで生きていればいるほど、
極度の緊張感やプレッシャーに襲われることはある。
恐怖心と緊張感と自分とが一体化して新たなひとつのエネルギーに転化する。
そんな緊迫した感覚なのである。
by. 桜井章一氏
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プレッシャーも緊張感も、
それを無理に消そうとか捨てようなどとせず、
そのまま素直に受け入れて、
一体感を持つ。
私は麻雀を打っているとき、
緊張感と牌と自分との間に一体感を持っているし、
疲れたその疲れと一体感を持つ。
海に泳ぎに行けば水と一体感を持つし、
山へ行けば木や草と一体化する。
こうした一体感を自分の中にもてるようにしておけば、
プレッシャーに負けてしまうこともなくなるはずだ。
by. 桜井章一氏
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「どんなイヤな野郎たちがいるか、ひとつ、顔を見に行ってやるとするか」
すると、それが楽しみになり、
違和感が消える。
イヤな野郎だと思っていた人たちと一体感を持って楽しい話をすることができる。
そしてイヤだと思っていたはずの仕事が、
楽しい仕事になっているのだ。
プレッシャーにしても同じことだ。
by. 桜井章一氏
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プレッシャーに強い人たちに共通しているのは、
プレッシャーを楽しむことができるということだ。
プレッシャーとは、
決してマイナス要因ではない。
プレッシャーを感じている自分をそのまま受け入れ、
楽しんでそれと一体感を持てばいい。
「プレッシャーに勝たなきゃ」と勢い込むのではなく、
プレッシャーと上手に向き合えばいいのである。
by. 桜井章一氏
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どんなに負けが込んでも、
絶対にあきらめずに勝負を続け、
相手が音を上げるまでねばって最後には勝ってしまう。
「あいつは強いから勝つんじゃなくて、勝つまでやめないから勝つんだよ」
そう言われるぐらいにねばりがある人というのは強い。
そういう人は、
無制限の勝負だけでなく、
制限がある勝負の場合でも強いのだ。
それは「勝負をあきらめない」
という勝負の鉄則から考えても当然のことだ。
by. 桜井章一氏
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勝負の世界には「先を読む」という言葉があるが、
実はこれが案外、曲者だ。
勝負の流れを的確に読み取ることは大切だが、
それはややもすると「あきらめの早さ」につながる。
これは「ベテラン」と呼ばれる人が陥りやすい傾向でもある。
ベテランだろうが新人だろうが、
勝負が終わっていない以上、
最後まで勝負をあきらめてはいけないのは言うまでもないことだ。
by. 桜井章一氏
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先を読むなどということより、
最後までねばり強く勝負する者が強いのだ。
粘り強さとは、
言い換えれば、
耐える力を持つということだ。
どんなに劣勢にあっても耐えていれば逆転のチャンスも訪れる。
途中であきらめてしまってはそのチャンスもこない。
いつかはチャンスがくる。
そう信じていれば劣勢も耐えられる。
by. 桜井章一氏
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劣勢は、優勢に入る前の段階だ。
それを知っていれば劣勢を楽しむ余裕も生まれる。
劣勢を楽しむ余裕があれば、
耐える力もおのずとついてくるものなのだ。
勝負ごとでも、
技量を超えた次元の勝負をする人たちの場合は、
勝負に入ったとき、
相手の運や自分の運の量が手にとるようにわかるものだ。
麻雀の場合は4人いるから、
この相互作用がとても大事になってくる。
by. 桜井章一氏
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ひとりの人がやたらにツイていて10の運を持っているとする。
そうすると、当然、負けが込む人が出てくる。
でも、その負けている人がそれなりにがんばっていれば、
ツイている人の運は10より大きくならず、
やげては8や7に落ちていく可能性があるけれども、
負けている人が勝負を投げてしまうと、
ツイている人の運が20にも30にもなってしまうことがある。
麻雀はグルグルと東西南北を4人で循環していく勝負だから、
ひとりでも流れを壊す人がいると、
いい勝負はできなくなってしまうのだ。
そこで、
なんとか投げやりにさせないために、
負けている人が少し上がれるように仕向けていくということが必要なときもある。
by. 桜井章一氏
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「共存共栄」というのはたしかにあって、
とくに運という意味においては、
ときには敵をちゃんと生かしたり乗せてあげたりすることも大切なのだ。
スポーツの世界でライバル同士が切磋琢磨し、
お互いを高めるのと同じことである。
アメリカがそうであるように、
ひとり勝ちというのはよくないことが起こるものなのだ。
勝負の世界において、
「闘志」は大事な要素だ。
by. 桜井章一氏
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闘志はあるけれど能力が低い人間と、
能力はあるのに闘志があまりない人間がいるとしたら、
最終的に伸びるのは闘志がある人間のほうだというのが私の実感だ。
「能力がある」というのは、大方、
技術的なことだ。
技術的なことは、
がんばればどうにでもなる。
しかし、
「闘志」というのは教えられない。
by. 桜井章一氏
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