人間の「心」とは、どこかにあるものではなく、「戻る」ということなのだと、私は思う。自然に戻る。ふるさとに帰る。基本に戻る素直な気持ちに戻る。そういうことが「心」なのだ

■「勝負強い人間」になる52ヶ条 -三笠書房-

人間の「心」とは、どこかにあるものではなく、「戻る」ということなのだと、私は思う。自然に戻る。ふるさとに帰る。基本に戻る素直な気持ちに戻る。そういうことが「心」なのだ

とにかく、
子どものままの気持ちを自分の中にとっておくために、
海や山に麦わら帽子をかぶって出かけていく。

そうしてシンプルな思考ができる自分を保とうとしているのだ。

麻雀でも他の勝負事でもケンカでも、
お互いが一生懸命にやっているときは状態がいいほうが勝つ。

終盤に入って優位に立っていれば、
ふつうはそちらが勝つ。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

要は、
油断とか気を抜いた状態から逆転劇が起こるのだ。

勝負というのは、
実は調子がいいときに負けがくるものだ。

麻雀でも、
調子がよくて勝っているところに、
突然、ボコッと落とし穴がある。

愛の裏側に憎悪があるように、
勝ちの裏側に負けがある。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

その意識を持っていない人は逆転負けをする。

勝負の終盤は言うまでもなく、
どんなに有利であってもまだ勝負は終わっていない。

さらに言えば、
もしその勝負に勝ったとしても
「これはまだ途中経過だ」と考える人は強い。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

その反対に、
「勝ち」が「終わり」だと思っている人は、
もうそこに負けが待っている。

その差が「逆転する人」と「逆転される人」の違いだ。

どんなに形勢不利でも最後まであきらめずに「逆転するぞ」と思っている人と、
勝ちが見えてきて油断している人間が戦ったら、
その瞬間はどちらが強いかと言えば、
前者が強いに決まっている。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

その兆しが勝負に現れると、
追うほうには勢いが出るし、
追われるほうには焦りと崩れが出るから、
そこで大逆転劇が起きてしまうのだ。

人間というのは何にでも「始まり」と「終わり」があると思っているから、
「勝ち」が見えてくると、
それが「終わり」だと思ってしまう。

「最後まで油断するな」というのは正しいが、
十分な言葉ではない。

「最後まで」ではなくて「終わっても」なのだ。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

■群れない生き方 -ソフトバンク文庫- 孤独を恐れる人の根本にあるのは、群れからはぐれ、 ひとりぼっちになってしまうという不...

つまり、終盤、
自分が優位だというときには、
それが終わりなのではなく始まりだと思えばいい。

勝負には「始まり」は何度もあるが、
「終わり」はない。

特に「勝ち」には終わりがない。
それに気づけば逆転されることはなくなる。

そして、逆転できる人間になるのだ


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

「自分よりも弱い相手と戦うときには、どういう心構えが必要なんでしょうか」

「先手必勝で、最後まで手を抜かないことです」

「なるほど、最初にガツンと叩いて戦意を奪ってしまって、圧勝を目指すわけですね」

「じゃあ、自分より強い相手と戦うときは、どういう心構えが必要ですか」

「まず、胸を貸してもらえることに感謝しなくちゃいけません」

「ええ。負けてもともとですから、試合できるだけでもありがたいですもんね。で、戦い方としては?」

「天運を頼り、ラッキーパンチを当てることです」

「ラッキーパンチの当て方って、何かあるんでしょうか」

「強い者というのは、案外、がむしゃらな相手にてこずることがあるものです。がむしゃらに打っているとき、ラッキーパンチが当たることがある」


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

何度も繰り返しているように、
勝負は常に変化しているのだ。

たとえば、勝負の展開には、
早いものと遅いものがある。

人間に早熟と晩熟があるのと同じことである。

早い展開で勝負が決まってしまう場合と、
後半になって勝負の分岐点がやってくる場合があるのだ。

それと同時に、
勝負する人間にも、
先行逃げ切りが得意な人間と、
後半にねばりを発揮して追い込むのが得意な人間がいる。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

■群れない生き方 -ソフトバンク文庫- 私たちは子どもの頃から「正解とは変わらぬもの」だと教わってきた。 確かにテストの答え...

だから、ひと言で「勝負は先手必勝」
とは言いきれないのだ。

大切なのは、
自分を知るということと、
その日の流れを見極めるということだ。

麻雀の場合でも、
「あ、今日は最初からいける流れだな」とか
「あとから追い上げていく流れだな」というのがある。

それをいかに読んで順応していくかが大事であって、
それに無頓着にただがむしゃらになってもどうにもならないときがある。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

麻雀には、
勝負が始まってからずっと親が強いときというのがあって、
どんなに子ががんばってもダメな場合がある。

親の上がりは点数が大きいから、
一見、親の独走になるのだが、
だからといって、
自分がこのときにバタバタしても始まらない。

そういうときは、
自分が親になる番を待って、
そのときに大きく上がる展開にすればいいのだ。

麻雀に限らず、
あらゆることはこういう相互関係で成り立っている。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

場は常に変化しているし、
相手も自分も変化している。

そういう中で、
自分が覚えてことだけにこだわったり、
自分の戦法だけにこだわったりしていたら、
変化についていけない。

勝負は常に変化するもの。

それを意識していれば、
流れにも敏感になり、
やがては流れを見極め、
流れを読めるようになってくるはずだ。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

■男の器 ―――常識に囚われない生き方 -角川oneテーマ21- もつれあった思考がほどけて整理されていく感覚だ。 物事...

「あなたたちは、行き先がわからないのではない。
帰る場所がわからなくなってしまっているのです」

人間は、前に進みたいという強い欲求を持っている。
より進歩したいという向上心を持っている。

そして、人々の欲望は肥大し続け、
「もっと先へ、もっと先へ」と進み続けた。

分をわきまえることもなく、
自然界の大きな流れなどおかまいなしに、
じゃんじゃん進んでいった。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

そして、
進みすぎてすっかり帰り道がわからなくなってしまったのだ。

人間は前に進むことも大事だが、
ちゃんと帰る場所があるということも必要だ。

迷ったとき、
疲れたとき、
ひと休みしたいときに、
立ち戻れる場所がなければ、
さまよい人になってしまう。

人間の「心」とは、
どこかにあるものではなく、
「戻る」ということなのだと、
私は思う。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

自然に戻る。
ふるさとに帰る。

基本に戻る。
素直な気持ちに戻る。

そういうことが「心」なのだ。

そんなふうに日本人が「もっと進もう」
「もっと儲けよう」「もっと大きくなろう」
という欲望のままに突き進むのを、
協力にサポートしたものがある。

それが「便利」とか「功利性」とか「効率」といった概念だ。


by. 桜井章一氏

 ☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*・’*゚▽゚*’・*:.。. .。.:*・゜゚・* .。.:*☆ 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする