■「勝負強い人間」になる52ヶ条 -三笠書房-
強い人間とは、決して準備を怠らず、成し遂げ、後始末をおろそかにしない。つまり、「間に合う」ということだ
変化に対し「柔軟性」を持ち、
「臨機応変」な対応ができるということである。
麻雀も他の勝負事も、
勝負は「時・変化・相互作用」という3つの要素で成り立っている。
この3つを適切にうまくかみ合わせた者が運をつかみ、
勝負に勝つ。
by. 桜井章一氏
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なぜ、今、
みんなして「方向性がわからない」とか「なかなか勝てない」と言っているのか。
それは変化に弱いからだ。
変化に対応できていないからだ。
景気などというものは、
勝負と同じで常に変化するものだ。
by. 桜井章一氏
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それは本来的に、
絶えず変化するものなのだ。
いいも悪いもない。
「変化して当然だ」と、
常日頃から思っていれば、
それに動じることもないはずだ。
変化に弱い人というのは固定観念が強い人だ。
by. 桜井章一氏
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知識や情報をもとにした自分の方程式にこだわって、
それが固定観念となっている。
それに縛られているから、
状況が変化するとついていけなくなってしまう。
それに対し、
「感じる」ことを大切にしている人間は変化に強い。
by. 桜井章一氏
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変化がわかるというのは、
時と流れの変化がわかるということだ。
その流れの中で自分はどうするかという判断ができる。
だから「感じる」人間は強いのだ。
本当のスピードとは、
見えないものなのだ。
by. 桜井章一氏
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たとえば、光は1秒間に地球を7周り半するというが、
光のスピードは見えない。
光というのは、
まるで止まっているように見える。
これが本当のスピードだ。
悪いのはスピードなのではなく、
目に見えるスピードなのだ。
by. 桜井章一氏
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わけても、
焦ったり気短にプロセスを大事にしないスピードはよくない。
スピードは一瞬一瞬のもの。
これは、きわめて大切なことだ。
瞬間に間に合う勝負をしようとすると、
考えを捨てることができるからだ。
瞬間で判断しようとすると、
「考える」のではなく、
「感じる」ことで判断できるからだ。
by. 桜井章一氏
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人間、考えれば考えるほど迷うし、
慎重になるし、
弱気になる。
また、考えれば考えるほど「よくない考え」も生まれ、
不誠実にもなる。
子どもであろうが大人であろうが、
今、目の前で起きていることに対し、
感じたまま素直に行動したほうが、
考えて考えて行動するよりも、
よっぽどいい結果になることがどれだけ多いことか。
by. 桜井章一氏
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自分の流れがシンプルかつスピーディーであれば、
感性は働きやすい。
物事を複雑にしすぎて考える要素が多くなると感性が働きにくくなってしまうのだ。
イチローの秘密は、
むしろイチロー自身が直接プレーに参加していないときにこそ、
よく現れているのだ。
イチローは、
グランドの上にいる2~3時間の間、
「イチローマニュアル」とでも呼ぶべきような、
一定の行動パターンを常に繰り返している。
そこに秘密が隠されている。
by. 桜井章一氏
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イチローのマニュアル的な行動は、
常に円の感覚で「循環」している。
イチローは、
守備位置についているときも、
常に動いている。
ヒザの屈伸や上半身のストレッチをしている。
これは、
ボールが飛んできたときのための準備運動であるが、
それ以上に、
次に自分が打席に入るときのための準備行動でもあるのだ。
by. 桜井章一氏
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イチローは絶えず首や肩や指先を動かしながら次の準備をしているのだ。
ただし、イチローがベンチに座って手足を止めているときでも動きを止めない場所がある。
それは五感だ。
ベンチにいるイチローの目や耳は、
いつでも誰よりも俊敏に的確にボールを追いかけている。
by. 桜井章一氏
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それは、相手投手の球筋を読み動作であり、
相手の野手の動きを見定める動作でもあり、
さらには、野球の流れ全体を見通す動作でもある。
こうした動作が途切れることなく常に循環しているから、
イチローは状況や野球の流れに対応する能力が高い。
変化球に強いというのも、
いわば必然なのである。
by. 桜井章一氏
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イチロー(振り子打法)は静止するのではなく、
自らもボールに向かって動いていって、
体の流れの中でボールをとらえるという特殊な打ち方を編み出した。
イチローの循環は、
言い換えれば「準備・実行・後始末」がしっかりできているということだ。
強い人間とは、
決して準備を怠らず、
成し遂げ、
後始末をおろそかにしない。
つまり、「間に合う」ということだ。
by. 桜井章一氏
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準備が間に合わないうちに勝負に入ってしまったら、
勝つことなどできない。
しっかりと後始末ができなければ、
結局、次の準備も間に合わなくなる。
「準備・実行・後始末」という円の循環を「間に合う」ようにやっているのが、
イチローという選手なのである。
by. 桜井章一氏
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