素直な感情を持ち続けることが大切だと思います。そのためには、捨てること。仲間の中に入って、自分を捨てる

■ツキの正体 ~運を引き寄せる技術~ -幻冬舎-

素直な感情を持ち続けることが大切だと思います。そのためには、捨てること。仲間の中に入って、自分を捨てる

人間は感情で生きていく動物なのです。

時計にたとえると、
1時が喜びだったら、
2時が悲しみで、
3時に怒りがある。

12の感情があって、
循環している。

それをせき止めてはいけない。


by. 桜井章一氏

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楽しい時は笑い、
悲しければ泣き、
憤りを感じたら怒らなければ自然ではありません。

世の中の基準を気にして、
我慢ばかりして、
理性でコントロールして、
本当の自分を閉じ込めるような不自然な生き方を続けていると危険です。

そのうち感情を演技するようになってしまう。
これでは時計が壊れてしまいます。

身体がおかしくなって、
感性がきちんと働くなくなる。


by. 桜井章一氏

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素直な感情を持ち続けることが大切だと思います。

そのためには、捨てること。

得ることばかりを汲々としていては、
身動きがとれなくなります。

仲間の中に入って、
自分を捨てる。


by. 桜井章一氏

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それが、流れの中に身を置くということの始まりです。

ツキの流れをつかまえることの始まりなのです。

人間関係の基本はやはり家族です。

親子や兄弟との関係が良好かどうかは、
その人が社会で結ぶ人間関係に大きな影響を及ぼします。


by. 桜井章一氏

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チビT写真は、
父親と子どもの距離を縮めました。

バカな贈り物をした子どもと、
それに応えてバカな写真を送ってきた父親。

常識を脱ぎ捨てて、
同じ「バカなこと」を共有したことで、
父子の間が一気に近づいた。

たぶん、お父さんたちも、
うれしかったに違いありません。


by. 桜井章一氏

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私は、家族も「仲間」なのだと思っています。

同じ血が流れ、
同じ棲家に暮らしているからといって、
手を抜いてはいけない。

いつも自分を脱ぎ捨てて、
楽しみの中に、
笑いの中で、
共有する時間を持つのです。

それで初めて、
仲間意識が生まれて、
手をつなぐことができる。


by. 桜井章一氏

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親子の間でも裃をつけて、
仮面をかぶっている家族が山ほどありますが、
それでは本当の関係は結べず、
人間関係の基本を学ぶことができないのです。

おそらく彼ら(道場生)にとって道場は、
汗と垢と涙を洗い流す風呂のようなものなのでしょう。

本当は、それぞれの家族がそうでなければいけません。

そこへ戻れば、
心からくつろぐことができ、
本来の素直な自分を取り戻せる、
温かい場所。


by. 桜井章一氏

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自分で努力して、
そういう家庭にするのです。

その努力は、
社会での人間関係の中でも必ず生きてきます。

そういうわけで、
私は、家庭でも道場でも、
仲間として”横の線”でつながることを大事にしています。

上も下もない、
権威や権力を振り回さない、
対等な関係性です。


by. 桜井章一氏

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根相は、人間にとって一番自然な体勢です。

そうやって私が無防備な体勢でいて、
率先してバカばかりやっているから、
横の線ができているのです。

やはりけじめが必要なときもある。

私の家庭や道場では、
ここぞというときに、
私がパッと立ち上がったら、
スッと自然に縦の線ができます。


by. 桜井章一氏

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子どもたちは、
私のことを「親父」なんて呼びません。

ちゃんと「お父さん」と呼ぶ。

何かを与えれば「ありがとうございます」と言うし、
帰るときには「それじゃあ帰ります」と挨拶してから帰ります。

当たり前のことです。


by. 桜井章一氏

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これはそうしつけたのでも何でもなく、
自然に子どもたちのほうから出てくる態度なのです。

このようにして、
縦横両方の線を状況に応じて使い分けるセンスが、
人間関係には不可欠です。

どちらか片方だけだと、
自然ではない。

では、縦の線はどのようにして生まれてくるのか。


by. 桜井章一氏

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横の線と同様、
日頃の行動の中から生まれてきます。

たとえば、一緒に遊んできた中で、
子どもたちは、
私の強さをいやというほど知っています。

金をたくさん持ってるとか、
有名だとか、
そういう社会的な価値観じゃなくて、
私自身が持っている価値観のほうに敬意を持っているらしい。

そして、こういう私を生み育てたのはどんな人だったのだろう、
という目で、
私の父親、母親を見ることになるし、
自分たちの子どもを育てるにあたっても、
その縦の線に沿うことを考えるようになる。


by. 桜井章一氏

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だから親って大切なのだ、
ということもわかるようになる。

裸になって本当の関係を結ぶ術を知っている人間は、
縦の線も横の線も作ることができます。

その両方があってこそ人間関係は成り立っっているのだ、
と知っています。

自由自在とか思う存分という状態を「縦横無尽」と言います。


by. 桜井章一氏

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自由自在に楽しく生きていくためには、
縦横無尽の人間関係を構築して、
いい流れを循環させなければならないのです。

私が孫に遊んでもらっている。

孫から大きな力をもらっているのです。

長男が生まれたとき、
(ありがちな。
この子がオレを見ていてくれる。
この子がオレを生かしてくれるんだ)
そう思いました。


by. 桜井章一氏

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