心構えがしっかりしていれば、体の構えもしっかりしてきます。円がぐるぐる回って自分に帰ってくる自然の感覚が大事なのです。円は真理の形です

■人生を変える美しい勝ち方 -宝島社-

心構えがしっかりしていれば、体の構えもしっかりしてきます。円がぐるぐる回って自分に帰ってくる自然の感覚が大事なのです。円は真理の形です

心技体という言葉がありますが、
いい技術をもっているのに上のほうで安定しない選手というのは、
どこか心構えに未熟な部分があるのです。

もちろん体のパワーも技術も20歳の頃とは違って衰えているのですが、
それをカバーして余りあるのが心だったのです。

(ジョージ・)フォアマンはキリスト教の布教を熱心に行う宣教師になっていたのですが、
青少年たちのために更正施設を作る資金を稼ぐためにボクシングの世界に復帰したのでした。

戦う時も「殺ってやる」みたいな殺気だったものはなく、
自分の子どものような年齢の相手に敬意をもって拳を交わしていたのではないでしょうか。


by. 桜井章一氏

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そして、気持ちの一番底には、
「子どもたちのため」といったものがあったわけです。

こうしたものが、
フォアマンのボクサーとして勝負に勝つ心の構えを作ったのだと思います。

私は常々、
勝負においては一体感を持つことが大切ということを言っていますが、
それは心と体の一体感です。

心と体の一体感があれば、
相手との一体感、
勝負という場との一体感も出てきます。


by. 桜井章一氏

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心構えがしっかりしていれば、
体の構えもしっかりしてきます。

体構えは自然の生き物ならみんな持っています。

彼らは一瞬も考えることがなく、
本能の感覚のままに自然の時間の中で、
体を流して生きています。

人も体構えが出来ている時は、
思考が消え去り、
心と体が一つのものになっています。


by. 桜井章一氏

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もともと技と体が出来ている人が、
勝負において心技体が一致する時は無敵です。

とてつもない力が出てきて誰もかないません。

イチローの心構えが出来ているのは、
練習から試合、
さらに普段の生活も含めて「準備・実行・後始末」
というサイクルをきちんと丁寧に無駄なく回しているからです。

心構えは、
じつに地味な日ごろの行動や気持ちの積み重ねから作られるものです。


by. 桜井章一氏

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それが出来てこそ、
本番でも緊迫感を持ったきびしい心構えが出来るのです。

私は、本当の勝負に「守り」はないと思っています。

そもそも攻撃と守備に分けるという考え方は間違っています。

勝負は攻撃しかないと思うからです。
攻撃が勝負の基本です。


by. 桜井章一氏

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守りは、弱い部分があるからそれを守るという発想になるのです。

弱者の発想が守りです。

人間は言葉にとらわれる生き物なので、
「守り」と思えばもろい部分を守るという気持ちになるのですが、
そうでなく「受け」ととらえるべきなのです。

攻撃に柔らかく、
かつきびしく対応することが「受け」です。


by. 桜井章一氏

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「受け」は相手の攻撃力をそぐものです。

つまり「受け」は、
相手の攻める力をそいで、
次に自分が攻めやすくする体勢を作るための攻撃なのです。

攻める気持ちで相手の攻撃を受けるかぎり、
「守り」はどこにも存在しないのです。

「守り」の姿勢とは、
すでに逃げている状態でもあります。


by. 桜井章一氏

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自分が監督だったら、
チームが守備についた時
「しっかり攻撃しろよ!」と言います。

守る気持ちでいて攻撃されたらたまりません。

狙われ、追われるという気持ちになってきます。

そうなると、
逃げようという感覚になって不利な状況を作りかねません。


by. 桜井章一氏

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逃げていると、
冷静を失って等身大でものごとを見れなくなるのです。

等身大で見れなくなるから、
いろいろな間違いを起こすわけです。

「逃げ」はまた、
次の攻撃に移る時に非常に遅れをとります。

「守り」は階段を百段下りる「逃げ」ということです。


by. 桜井章一氏

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しかし、「受け」になると階段を一段下りる程度の感覚なので、
次にスムーズに攻撃に移れるわけです。

私が麻雀を始めた時に不思議に思ったのは、
何でみんなわざわざ負ける努力をしているんだろうということでした。

けれども私から見れば、
みんなわざわざ人生で負ける努力をしているようにしか思えてなりません。

そこにはたいがいズルやウソ、
騙しといった汚いものがあるからです。


by. 桜井章一氏

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ニセモノの勝ちは脆いものです。

汚い麻雀を打つ人は勝っても、
それがずっと続くということはありません。

麻雀は本来、
振り込みとアガリ、
つまり与えることと捨てることのバランスの上の成り立っているものですが、
ダメな麻雀を打つ人は自分が得ることだけ、
アガリだけを求めて相手を見ない、
つまり全体を見る目を持てません。

それゆえに判断、
行動のバランスが乱れ偏り、
みずから崩れてしまうのです。


by. 桜井章一氏

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つまり勝とうと努力しているつもりが、
じつは負ける努力をしていることに他ならなかったりするのです。

麻雀には東南西北という方向がありますが、
これは麻雀というゲームがひとつの宇宙を表しているということです。

ですから、そこでは自然と同じように循環する流れがおこります。

麻雀という勝負は、
東南西北という円の流れを大きく、
かつ細かくとらえ、
その流れに上手く乗ることが勝ちにつながります。


by. 桜井章一氏

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いい勝負の時ほど、
東南西北の流れはきれいな円の形に近づきます。

しかし、弱い人や無理な手、
汚い手を使う人の勝負は、
動きが不自然で人工的なため、
流れがいびつになって円になりません。

そうではなく、
円がぐるぐる回って自分に帰ってくる自然の感覚が大事なのです。

また回り回ってツキが戻ってくるとわかるので焦ったりすることもなく、
勝負の流れを見失わずに済みます。


by. 桜井章一氏

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麻雀に限らず、
どんな勝負でもこの円の感覚を持てるかどうかで差が出ます。

円は真理の形です。

人生にはいいことと悪いことがありますが、
悪いことを点にしてとらわれるのではなく、
いいこともたくさんつなげてぐるっと円を描くことが大事です。

失敗やら挫折やら、
悪いこともあわせて円を作れる人が強いのです。


by. 桜井章一氏

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