目の前にあるのはただ流れだけです。感じる力があれば、的を正しく射抜けます。流れっていうのは、「ひとつやったらおしまい」の感覚だとそこで切れてしまうわけです

■賢い身体 バカな身体 -講談社-

目の前にあるのはただ流れだけです。感じる力があれば、的を正しく射抜けます。流れっていうのは、「ひとつやったらおしまい」の感覚だとそこで切れてしまうわけです

みんな科学というと無条件に世界でもっとも信頼の高いものと思っている。

水戸黄門の印籠のような威力がある。
そこに問題があるんですよ。

それら(科学による技術)がもたらした便利さに異議を唱えられない精神状態にされてしまっている。

なにしろ便利さは、
現代社会が非常に強く求めているものですからね。


by. 桜井章一氏

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統計も確率もぜんぜん関係ない。

そうじゃないところで物事が起きているということが、
現実に麻雀に接しているとあるわけです。

コンピュータの場合は指示に従ってただやるだけのことだけど、
人間の場合は人間同士だからいろいろ複雑な変化が起こって、
それに対応していけないんですね。

つまり、1 + 2 が50になったり、
100になったりする感覚がわからない。


by. 桜井章一氏

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本当はこの感覚の世界こそわれわれが生きている世界じゃないですか。

最先端にいけば、
従来の枠を突き破って、
その先に何があるんだろうという感覚になってくるんでしょうからね。

ある情報に気をとられたら、
次の瞬間に流れはすっと先へ進んでしまい、
その情報の意味はあとかたもなく消えてしまいます。

目の前にあるのはただ流れだけです。


by. 桜井章一氏

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ひとつひとつの情報にとらわれたら、
瞬時に変転する流れからこぼれてしまう。

牌はそれを打つ人によって、
強い牌になったり、
迷う牌になったり、
乱れる牌になったりするんであって、
牌そのものは何もしない。

つまり、麻雀はどう流れをとらえ、
それに乗っていくか、
そこでどう牌を打っていくかなのですが、
私は最終的には「気がする」という感覚によってやっているんです。

「アガれる牌はここにあるよ」、
そういう気がしたら本当にその牌でアガれるだけなんです。


by. 桜井章一氏

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ふだんでも遊びの気持ちがあるときほど、
「気がする」感覚になりやすいですね。

ただ遊び心でフーッとそういう気持ちになって、
みんなが当てたいなと思っている気分の中に私も入っていくだけなんです。

でも自分でもなぜなのかはわからない。

これは自然の感覚ということだと思います。


by. 桜井章一氏

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自然は考えても分析してもわかりませんからね。

感じるほかないものです。

いい麻雀を打つには瞬時に局面局面の全体を感じ、
流れを感じ、
直感的に牌を素早く操るのです。

駆け引きしたり、
ダラダラ考えながらやっていては、
強い麻雀は打てません。


by. 桜井章一氏

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この「考えるな、感じろ」というのは、
なにも麻雀だけでなく、
ふだんの生活においても大事なことだと思います。

考えることがいいことなら、
なぜいろいろな問題が起きるのか。

「考える」のはいいことというのは、
先ほどの科学の話ではないけれど理性の力を信じすぎているんだと思います。

考える行為はどんなくだらない考えであっても無意識に習慣になっているのです。


by. 桜井章一氏

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しかし、考えてばかりいたら、
現実は間に合いません。

考えるほど迷いが生じ、
選択肢が増えてきます。

また情報や知識がたくさんあると生きていく上で有利になると思うんでしょうが、
それもまた新たな迷いを生み出すもとになります。

ところが感じる力があれば、
的を正しく射抜けます。


by. 桜井章一氏

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的を射ながら同時に動けるのです。

やはり感じるということの意味を知り、
感じることをふだんからやっていないとダメですね。

生きていく中で必要に応じて正しく物事を考えることは大事ですし、
まったく考えないでやっていくことは当然不可能です。

不必要に考えすぎるな、
考えることにたよりすぎるなということです。


by. 桜井章一氏

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それ(知識や情報)は最高の価値や意味を求めるようなものではないということです。

「感じる力」が強くなってくると、
実際ムダな思考はなくなってくるし、
ダメな知識かどうかなんてことも瞬間的にわかってくるものですよ。

どこか関節を取っているとか技をかけているわけじゃない。

急所を押さえているわけでもない。


by. 桜井章一氏

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ただ感じとして言えば何気なく押さえているだけです。

だけど、相手が動けなくなっちゃう。

多分、甲野先生がいうように、
どこか全体で相手の重心を押さえているんだと思います。

自分でもわけがわからないんですが、
むしろ相手の押してくる力に合わせてこちらは力をかけないで抜いているんですね。


by. 桜井章一氏

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力があるやつとか、
タフなやつらに合わせるためには、
自分が力を抜いて、
抜いた力でふつかっていかないと、
ただエネルギーを浪費しちゃうだけなんですよ。

抜くことによって相手の力をもらってそれをそのまま相手に返すことができるんです。

その(子どもの)頃から力だけで押したり投げたりするのでなく、
相手の力をもらって返すような感覚の身体の使い方をしていました。

こういう力の抜き方というのは、
たとえば赤ん坊が起きているときには軽く感じますが、
寝ると重くなるのに似ているかもしれません。


by. 桜井章一氏

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脱力することで筋肉のパワーをしのぐ、
そんな力の抜き方があるのは事実です。

「なんかこいつこっち動くんだろうな」っていうのが、
すっと伝わってきてそこを押さえてしまう。

あるいは、反対にわざと相手が動ける隙間をつくってやる。

隙間をつくってやると、
そっちへ逃げるから、
その逃げたところをまた閉じてやる。


by. 桜井章一氏

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流れの感覚は非常に大事です。

流れの中に起きてくるある動きや現象なんてものは、
当然ながらそれだけで独立しているわけではないんですが、
人の目や思考はそのひとつひとつにとらわれるんですね。

だから、「ひとつやったらおしまい」みたいな人がたくさんいる。

つまり、流れっていうのは、
「ひとつやったらおしまい」
の感覚だとそこで切れてしまうわけです。

そういう人には流れは来ないし、
流れをつかむこともできません。


by. 桜井章一氏

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