麻雀は努力でなんとかなるものではなかった。「努力している」という言葉は、心の中に閉まっておくものだ。敵からも信頼感を持ってもらうことができれば、それは自らの強さの証といえる

■きみに努力はいらない -大和書房-

麻雀は努力でなんとかなるものではなかった。「努力している」という言葉は、心の中に閉まっておくものだ。敵からも信頼感を持ってもらうことができれば、それは自らの強さの証といえる

麻雀は努力でなんとかなるものではなかった。

欲に振り回されずに感覚を研ぎ澄ませることが必要だった。

だから私は、
必要最低限のお金だけを稼ぎ、
できるだけ自然を感じながら穏やかに生きていく方法を探ってきた。

つまり、自分の感覚を大事にしてきたのだ。


by. 桜井章一氏

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人々の心理的な「弱み」につけ込み、
心を乱すことで、
少しでも自分たちの商売につなげようとしている。

狩猟民族のように”狩り”をするような感覚だった。

とはいえ、狩り放題・獲り放題というわけではなく、
海の中に生態系が成立しているように必要なぶんだけを獲るように心掛けたのだ。

そういった欲(いくらだった欲しい)を持たず、
必要最低限を承知したうえで生活を組み立てた。


by. 桜井章一氏

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そのように、
数字に重点を置くのではなく、
感覚を重視して物事を判断すると、
生きていくうえで後悔がまったくなくなる。

そう、自分の「楽しい」「好き」
をちゃんと貫くほうが、
うまいくのだ。

資本主義が作り出した価値観。
その呪縛から自らを解き放つことができれば、
あなたは今すぐにでも大きな自由を手に入れることができる。

「努力」という言葉は心の中に閉まっておくものだ。


by. 桜井章一氏

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しかしそれは、
他人から「努力しなさい」
と言われたから得られたものではなく、
あなた自身が「納得」をして頑張った結果ではないだろうか。

ひょっとしたら、
本人にとっては「ただ遊んできただけだ」
という程度のことかもしれない。

私自身も、
努力して麻雀を続けてきたわけではない。

感覚を大事にしてやってきたのだ。


by. 桜井章一氏

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やはり、努力を安易に他人に強要してはいけない。

「努力している」という言葉は、
心の中に閉まっておくものだ。

つい口にしそうになったら、
ぐっと我慢して、
「自分が本当にやりたいと感じていることに自然と体が動いたからだ」
という感覚を思い出していただきたい。

あるいは、人に言われるままに努力してきたことで、
肝心の自分の納得感を置き去りにしてしまい、
体を壊したり、
精神の病になっている人を見かけるからでもある。


by. 桜井章一氏

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さらに、「努力すれば必ず報われる」
という間違った考え方が広まっていることも原因である。

たとえば、嫌々ながらも歯を食いしばって勉強した科目のテストと、
好きでなんの努力もしなかった科目のテスト。

どちらのほうが成績がよかっただろうか。

つまり、努力と成果は必ずしもイコールではないということである。


by. 桜井章一氏

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だから、「自分は苦しかったけれど努力して今があるんだ」
なんて看板を出すようなことをせずに、
「自分が納得して楽しんでやっているだけだ」
ということを普段からつぶやいてみるようにすればいい。

敵からも信頼感を持ってもらうことができれば、
それは自らの強さの証といえる。

たとえば、私が創設した雀鬼流では、
「ひっかけリーチ」が禁じられ、
常に「ツモ上がり」
を目指すなどルールが定められている。

普通では見られない一風変わった麻雀の流儀だが、
その根底にあるのは、
「政治的要素と経済的要素をすべて抜き取ってしまおう」
という考え方だ。


by. 桜井章一氏

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政治色と経済色というのは、
努力信仰と並び、
この世の中で最も大切にされている社会的価値と言っていいだろう。

こうしたものを麻雀から一切排除してみたら、
いったい何が残るだろう。

それを見極めたいと思い、
雀鬼流という形を整えていったのだ。

つまり、社会の流れに逆らうように、
政治的価値、経済的価値を無価値とし、
そこの中でどうやって才能を開花させ、
能力を発揮できるのかということを追い求めてきた。


by. 桜井章一氏

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もちろん麻雀は勝負事なので、
勝つことは重要ではある。

ただし、ただ単に点棒を稼ぐことだけが強さの証明ではないという姿勢だけは明確にしている。

その中で、本当の「強さ」
を求めていくことを目的としているのだ。

では、本当の強さとは何なのだろう。
突き詰めていくと、それは信頼感だ。


by. 桜井章一氏

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ただし、敵でありながら、
彼らから信頼感を持ってもらえるかが鍵となる。

仮に敵から信頼感を持ってもらうことができれば、
それは自らの強さの証とも言える。

相手に信頼感を持ってもらうには、
麻雀を打っていく中で相手を打ち負かすような打ち方ではなく、
自分に勝つような打ち方に徹することだ。

相手を倒すための麻雀は、
嘘っぽさがにじみ出てくるし、
あらゆるところから欲望がにじみ出てくる。


by. 桜井章一氏

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だからと言って、
能力があるのに手を抜いて相手にわざと勝たせるということではなく、
そのときの状況や状態をしっかりと見極めて、
勝負をしていく必要がある。

勝つときは勝たねばならず、
その一方で、
他者を出し抜いてまで勝つようなことは控えるのが理想である。

全体を眺めながら、
主体性と客観性のバランスを取ることが求められるのだ。

麻雀に限らず、
普段の生活においてもこうしたバランス感覚を持ちながら生活していくことで、
必ず周囲から信頼感を得られるだろう。


by. 桜井章一氏

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そしてそれが、
本当の「強さ」を身につけることにつながっていく。

身長が伸びていくのが「成長」。
体が横に太っていくのが「成功」である。

課長のイス、
部長のイスというのは、
無限にあるものではなく、
それを得ようとすれば、
ずる賢く立ち回りつつ、
他者との競争に打ち勝っていかなくてはならない。

そうしないと社会的な運を呼び寄せることができないのが現実だ。


by. 桜井章一氏

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社会人の多くが、
出世や成功、
名声やといったものを手に入れることで達成感を得たいと考えている。

だが、これらは所詮、
社会が人為的に作り出した価値観である。

こうした社会的な価値観にばかり縛られていたら、
息苦しさを感じる。

どうするかと言うと、
「成長」という観点を自らの達成感の中に取り入れてみるのだ。


by. 桜井章一氏

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実にありがたいことに、
成長は他人を蹴落とさなくても、
ずる賢くならなくても万人が手に入れることのできる変化である。

こうした人の成長に重きを置き、
成功や出世、
名声を得ることにしゃかりきになることから、
一時でもいいので距離を取ってみてはいかがだろうか。

人は誰でも自然に成長できるものなのだ。

これには運もいらなければ、
ずる賢くなる必要もない。


by. 桜井章一氏

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