できることなら本質的なことを見る姿勢を崩さないようにしてほしい。不思議なもので、欲しいと願って追いかけると、なぜか欲しいものは逃げていくものだ

■きみに努力はいらない -大和書房-

できることなら本質的なことを見る姿勢を崩さないようにしてほしい。不思議なもので、欲しいと願って追いかけると、なぜか欲しいものは逃げていくものだ

生物の中でお金に振り回されて生きているのは人間だけだ。

そしてそのお金に人間は苦しめられる。

自分に虚しさを感じたくないのであれば、
物質欲や金銭欲から少しだけ自分を遠ざけ、
改めて自分の生き方について考えてみるといい。

そうすることで、
これまで思いもつかなかった人生に対する新たな境地が、
ふと頭の中に浮かんでくるかもしれない。


by. 桜井章一氏

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その会社を選んだのは、
仕事の内容が気に入ったとか、
会社の将来性が高かったという理由からではなく、
その会社の社長の下で働いてみたいという動機からだった。

つまり私は、
「人で選ぶ」ことにしたのだ。

「この人の会社だったら、どんな仕事でもいい」
と思っていたのだ。

自分が感じたことを信じた上での判断だった。


by. 桜井章一氏

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組織や数字に重点を置くのではなく、
人的要素を重視して物事を判断すると、
自分の決断に対する後悔も少なくなるものだ。

会社の規模や給料、
周りからの評価にばかり気を取られ、
それらを選択基準にしてしまうと、
将来的に後悔に結びついていく可能性が高くなるのではないだろうか。

会社のブランドや給料の額などはどうでもよく、
その会社の社長の下で働けるだけで満足だったからだ。

いつかどこかで無理が生じ、
歯車が回らなくなってしまう事態に直面するかもしれない。


by. 桜井章一氏

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ただし、できることなら本質的なことを見る姿勢を崩さないようにしてほしい。

仕事の価値は、
給料の多寡や会社のブランドイメージで決まるものではない。

それよりも大事なことは、
あなた自身が心から納得して働けているかどうかということだ。

義務っぽくやるんだったら、
やらないほうがいい。


by. 桜井章一氏

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その社長と一緒にいることが入社の目的だった私には、
会社の業務内容にはまったく興味がなく、
その社長の下で働き、
彼が喜んでくれれば、
仕事の内容はどんなものでもよかった。

結局、私はその会社で9年間働いた。
もちろん、その間はずっと無給のままだった。

ところが、私にとっては、
別段何ということでもなかった。

おそらく、他の人とは価値観が違っているのだと思う。


by. 桜井章一氏

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要するに、力仕事をする
「強い人」に憧れていたのだ。

そもそも私は、
義務とか権利といった考え方を持ち出すのが嫌いな人間で、
労働という義務を果たせば、
給料をもらう権利が生じるという世間的な常識を敬遠していたと言える。

「義務っぽくやるんだったら、やらないほうがいいよ」
「何かやったからって、何の権利ももらえないよ」

こんな考え方が私には染みついている。


by. 桜井章一氏

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私自身のことを振り返ると、
無給でもついて行きたいと思える人に巡り合い、
実際にそれが実行できてよかったと思う。

どうしてこうした生活を9年間も続けられたのかというと、
やはりそれは自分から多くを求めなかったからだと思っている。

この姿勢は、
今に至っても一切変わっていない。

同感してくれる人も多いと思うが、
不思議なもので、
欲しいと願って追いかけると、
なぜか欲しいものは逃げていくものだ。


by. 桜井章一氏

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大切なのは、
欲に任せてすぐに反応しないことだ。

一見遠回りに見えても、
落ち着いて状況を見据えるといい。

こうした姿勢がチャンスを自分に運んでくれるのだ。

現時点で20代の若者が、
10年後、20年後に過去を振り返り、
20代のころに考えていたような人生を送れていると実感できたとしたら、
それは実に素晴らしいことだと思う。


by. 桜井章一氏

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ただし、そう実感できるようになるためには、
価値観の形成を正しく行っていく必要がある。

今日びの社会にはびこっている価値観というものは、
基本的に数字で計られるものがほとんどと考えていい。

“大人たち”が作り出したこのような価値観に埋め込まれてしまえば、
どこまでも間違った方向へと進んでいくことになるだろう。

この間、私は無給状態だったが、
この9年間を振り返ってみて後悔したことは一度もない。


by. 桜井章一氏

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その理由は、単純だ。
その会社で働くことが楽しかったからである。

しかも、給料をもらっていなかった私は、
会社の価値観に縛られることはまったくなかった。

こういう状況だったため、
私は毎日、自由だった。

しかも会社に行けば、
飲み物はタダで飲め、
仕事も覚えられる。


by. 桜井章一氏

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これほど自分にとって居心地のいい環境はなかった。

会社に通勤しているときは気がつかなかったが、
9年間の勤務を振り返ってみると、
自分の思い通りに過ごせたと感じることができるのだ。

ここで1つ言えるのは、
金銭を介した関係を排除できれば、
相手が押し付けようとする価値観から解放されるということだ。

と同時に、
会社で過ごした時間は社会を知るための絶好の機会となったので、
私にとっても価値の高いものだった。


by. 桜井章一氏

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実は、自然界に存在するものの内、
価値の高いとされている物事や事象のすべては、
基本的にどれもタダなのである。

たとえば、晴天の日に太陽が電気代を取りに来るなんてことは絶対にありえない。

初夏のころ、
気持ちのいいそよ風が吹いたとしよう。

その後に、風がそよ風の代金を徴収しにくることも絶対にない。


by. 桜井章一氏

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雨が畑地に恵みを与え、
その見返りを要求することだってないのだ。

こんなふうに考えると、
タダで与えたり、
与えられたりすることが世の中で一番価値のあるものなのではないかという思いが改めて強くなってくる。

仮にそんな考え方(金銭的に高価なものこそが価値のあるもの)を持っている人であっても、
太陽や風、雨の話を聞けば、
この地球で生きるために最も重要なものといえる事象には値段が付いておらず、
無償であるということに気がつくだろう。


by. 桜井章一氏

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自分の過去を振り返るとき、
金銭に根差した価値観をものさしにすると、
自分の人生に対する納得度はかなり低いものになる可能性がある。

そうした価値観に目を向けず、
新たな視点を持つことができれば、
ありきたりではない自分だけの価値観を形成していけるはずだ。


by. 桜井章一氏

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