■きみに努力はいらない -大和書房-
遊び心があるからこそ、余裕ができるということを忘れてはいけない。誰かが投げてくれた球は、丁寧に返す。人生の危機というのは、どれも自分がつくっている
遊び心があるからこそ、
余裕ができるということを忘れてはいけない。
遊びを低次元のものと思っている人もいるかもしれないが、
決してそんなことはなく、
成長するための根源であると言ってもいい。
子どもたちが物事を覚える際に効率的なのは、
遊びながら記憶させる方法らしい。
やっていて楽しいから、
忘れずに覚えていくのだろう。
by. 桜井章一氏
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そうではなく、
「遊びながら自然に覚えちゃった」
というのが理想だろう。
何をするにしても、
「遊び」という視点を忘れずに取り組んでいけばいいのだ。
それができれば、
物事に対する苦手意識は薄らいでいく。
あれも楽しいし、
これも楽しいと思えるようになるだろう。
by. 桜井章一氏
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遊び心について話をしたが、
実際に遊びが上手な人に共通しているのは、
明るい性格の持ち主であるということだ。
さらに言えるのは、
明るい性格の人というのは、
どこに行っても好かれることが多いという事実だ。
理想を言えば、
「ツーというえば、カー」
という合言葉のように、
誰かから球を投げられたら、
それをうまく受け取り、
投げ返したり打ち返したりできるようになるといいと思う。
誰かが投げてくれた球は、
丁寧に返す。
by. 桜井章一氏
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コミュニケーションはうまく転がっていく。
別に気の利いたことを言う必要はない。
とにかく何らかの反応をすることだ。
それを繰り返していけば、
お互い五分五分の関係になれ、
楽しい間柄を築いていける。
これがうまくできずに、
球を投げてもらってばかりいたら、
いつまで経っても相手との距離を縮めることはできないだろう。
by. 桜井章一氏
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誰かとの距離を縮めたいなと思ったら、
「バカじゃないの」
と言われるくらい自分のイメージを崩してみるといい。
二十歳ぐらいになると、
育った環境、親、
兄弟の影響を完全に拭い去るのは難しい。
だが、変えていきたい部分があれば、
身に付いたものを取り除き、
新しいものを取り入れていかなければならない。
長い年月をかけて心身にこびりついていったものなので、
取り去っていく作業には苦痛が伴うかもしれないが、
それをしない限り、
自分を変えていくことはなかなかできない。
by. 桜井章一氏
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人とのコミュニケーションが不得意なのは、
遊び心を育んだり、
冗談を言い合うような環境で育ってこなかったからだと考える人もいると思うが、
何事にも手遅れということはない。
どんな人でも、
子どものころにはこういう気持ち(遊び心)を持っていたはずなのだ。
その気持ちを取り戻すだけでいい。
大人になってからでも自分を変えていくことは必ずできる。
by. 桜井章一氏
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あきらめないで自分に変化を起こしていってほしい。
何かを楽しむときには、
大勢のほうがいい。
だが、さすがに1人で岩を持ち上げることはできないので、
4、5人で力を合わせることになる。
こんなふうにしてトコブシが採れると、
喜びも倍増する。
by. 桜井章一氏
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私がすぐに泳いで行き、
水中から体の動かし方を見てみると、
余計なところに力が入っているのがわかってくる。
横で立ち泳ぎをしながら力を抜くように教えると、
先ほどまでつらそうにしていた連中が、
体を楽に浮かせながら、
いつまでも泳げるようになっていく。
この話からもわかるように、
力んで固くなってしまったら人は自分の能力を発揮できなくなってしまうものなのだ。
こういう場合は、
とにかく一度力を抜いて、
リラックスしてみるに限る。
by. 桜井章一氏
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力さえ抜いておけば、
どんな状況に置かれても波間をスイスイと泳ぐようにうまく乗り切れるはずだ。
力みが取れ、
自然体でいられるときの顔は、
みんな楽しそうな顔をしている。
いつもこの状態を保てるようにすればストレスなんて感じないはずだ。
人生の危機というのは、
どれも自分がつくっている。
by. 桜井章一氏
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何かに不安を抱き、
自信を失い、
それを補うために余計な力を入れてしまっているだけではないか。
海の中で力むと溺れてしまうように、
普段の生活の中で力み過ぎても沈んでしまうものなのだ。
だが、力みを解くことができれば、
一瞬にして自らを危機から救うことができる。
そんな(溺れかけている)ときに、
「力を抜けばいいんだよ」
と教えてくれる人がそばにいればいいが、
力んでいる人ばかりに囲まれていたら、
社会全体が溺れていく。
by. 桜井章一氏
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生きたまま窒息しないためには、
力を抜いて楽しく泳いでいくことだ。
自分の感じたことを上手に表現できない若者、
中には感情を忘れてしまったような若者もいる。
彼らの話を聞いていると、
感情を表に出すことを抑制されてきたケースが多いことに気がつく。
そこで、「出せばいいじゃないか」
と教えるのだが、長年、
感情表現を抑えながら生きてきたためすぐに変わることができないケースがほとんどだ。
by. 桜井章一氏
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こちらがいろいろなアプローチをしても、
心のシャッターがスーッと自動的に降りてしまうのだ。
親が間違ったしつけ方をすると、
その悪い影響がいつまでも本人を苦しめることになる。
成長の過程で何かがおかしいことに気がついたとしても、
すでに性格が固定されてしまっているため、
そこから脱することは至難の業だ。
それ(感情)を抑制されるということは、
人間性の否定であると言ってもいいだろう。
by. 桜井章一氏
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こういう現実がある中で、
何不自由なく感情を表に出すことができる人たちは、
今ある自分の境遇に感謝をすべきだ。
自分の身体の状態を常に意識しておくことは大切なことだ。
さらに言うと、
自分の体を100%使い切り、
モノに頼らずに自力で何でもできるようになるのが理想ではないだろうか。
今や、自分の体や感覚を取り戻さなくてはいけない時代だと思う。
by. 桜井章一氏
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このままモノにばかり頼る生活が発達していき、
人間の生きる力が弱まっていくような事態が起これば、
将来、人間はもしかしたら絶滅危惧種になってしまうかもしれない。
そうならないためにも、
今の若い人たちには自分の体の感覚を大切にしておいてほしいと思う。
ただし、そればかりに頼っていたら、
必ず自らの体は退化していく。
注意しておくという心構えがあれば、
いざというときに慌てずにうまく反応できるかもしれない。
by. 桜井章一氏
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最初に頭で考えてしまったら、
まずとっさには動けない。
考えた瞬間、
雑念が入ってきてしまうので、
感覚で動くには思考を停止して反射的に動かなくてはならない。
ムダな雑念と動きが入り込んでくると、
体のあちこちがアンバランスになってくるのがよくわかる。
相手は「おぉ!」と言って驚いているが、
別にこれは不思議なことではなく、
自分の軸をしっかいと保ちながら相手の軸を崩し、
流れるような気持ちで力をかけていけば誰にでもできる体さばきなのだ。
by. 桜井章一氏
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体の軸というのは、
なれてくると見えるようになってくる。
どんな人間であっても、
体の中には軸があり、
片方に力が入れば、
もう一方は崩れやすくなっていく。
習ったわけではないが、
私にはこうした体の動きが読める。
だからこそ、
相手が自分より大きくても、
隙がどこにあるのかを見つけ出し、
押し出すことができてしまうのだ。
by. 桜井章一氏
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人間の体は、
実に面白いからくりでできている。
体の軸の動き方を見ることで、
自分よりも若く、
大きな相手を制することができてしまうのだ。
肉体の感覚を磨いていくと、
体の中から新たな活力が湧いてくる。
自分の体の動きに意識を向け、
これまで気がつかなかった潜在的な力を探ってみてはどうだろうか。
by. 桜井章一氏
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